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STRAVAを導入

ルートラボの後継としてSTRAVAというアプリを導入してみました。STRAVAはスポーツアクティビティを記録できるサービスです。Android/iOS用アプリとWebサイト版があります。

以前から名前自体は知っていて、スマートフォンにインストールしてログを取るためのアプリという認識をしていたのですが、調べてみるとパーソナルなルート設計機能もあるとのことだったので、試用してみることにしました。

STRAVAの機能

ざっと使ってみたところ以下のような機能があります。

  • ランニングやサイクリングなどのアクティビティをGPSで記録する。
  • 記録した結果を解析する。身長や体重を登録しておくと推計出力なども計算してくれる。
  • 各種センサー類をBluetoothでつなぐとさらに詳細な記録ができる。
  • ルートを設計する。設計したルートはSTRAVAで実行することによってSTRAVAをナビ的に使うことができる。
  • ルート上の特定のポイント間を”区間”として登録できる。”区間”を完全に通過したユーザのタイムは記録され、ユーザ間でランキング化したり自己ベストを更新していくことができる。
  • SNS的にユーザ同士を登録したり、クラブを編成できる。
  • ”チャレンジ”という名称のイベントに参加することができる。期間限定でお題が出て、それに沿って活動するようなイメージ。

使ってみての感想

一番重視しているところはルート設計なのですが、特に何の問題もなくルートラボ感覚で使えているので大丈夫そうです。作ったルートをそのままナビ感覚で読み込むことができるのも便利です。

地図の精度が気になるところですが、アプリ版のSTRAVAの背景地図はOpenStreetMap、Webサイト版のSTRAVAの背景地図はMapBoxで内容は確かです。道路に沿ったルートのトレースも正確なので、この点も問題なさそうに思えます。

自分の活動記録を取るというのは本格的にトレーニングをしている人でもないと面白くないのではないかと思っていましたが、私のような取り組み方をしている者でもいつどこに行ったのかという思い出が残って楽しめそうです。しばらく使い続けて慣れてみようと思います。

ルートラボが2020年3月末でサービス終了

いつも自転車ツーリングのルート設計の際にお世話になっているルートラボが関連サービスとともに2020年3月末をもってサービス終了となるそうです。

LatLongLabサービス終了のお知らせ

[Yahoo! Japan地図 LatLongLab]

ルートラボはLatLongLabというサービス群の中の1つですが、今回はこのLatLongLabのサービス全てが終了となるそうです。確かに広告が掲載されているわけでもない実験的サービスでしたから、サービス継続は難しかったのかもしれません。

まだ猶予は半年以上ありますが、今後ルート設計をどのような方法で行うか検討しなくてはなりません。私はあまり自分の走行ルートのトラッキングには興味が無く、設計・探索機能が充実しているものが望ましいと考えているので、この点を念頭に置いて探してみようと思います。

ルートラボの点数について

最近ルートラボで非常に長いルートを作図したところ、”点数が8,000を超えているので保存できない”旨のエラーが表示されました。大作のルート図だったので保存されなかった時には一瞬ヒヤッとしました。

この”点数”ですが、作図中に距離の左隣に表示されています。何とか8,000以内に収まるように中継点を減らして図を簡略化したのですが、この点数減らしの作業の時に中継点ごとに減る点数に差があることに気がつきました。その後気になったので色々調べてみたところ、ルートラボの点数の仕様について何となく推測することができました。

道ピタモードの点数

道ピタモードの場合、道路が内部的に持っているコントロールポイントが点数として加算されるようです。コントロールポイントというのは私が勝手に考えた表現ですが、図にすると以下のようなものと思われます。

青線が道路縁で、赤い点がコントロールポイントです。道ピタモードで道路上に線が引かれると、コントロールポイントをつなぐように線が引かれます。そのため、曲線が多い道路だと距離に対して点数が非常に増えることになります。

逆に、直線基調の道路は距離に対して点数は少なく設定されています。

例を挙げると、群馬-長野県境の田口峠は狭岩峡から峠の頂上まで8kmほどですが、道ピタモードでルートを描くとここだけで500点も点数が増えます。

点数が少ないのは高速道路が代表的です。圏央道の鶴ヶ島ICから関越道の花園ICまでは33kmほどありますが、点数は450点ほどで済みます。

直線モードの点数

直線モードの場合、直線の長さに関係なく一律”39前後”の点数が加算されるようです。なので、全て直線モードでルート図を描くと205点前後で打ち止めになってしまいます。

点数を少なく作図するには

サイクリングロード等を含むルートを作図するとこの点数オーバーが起きがちです。サイクリングロードは道ピタモードが利かないので、直線モードを使って極力大ざっぱに作図するのがいいと思います。道をトレースしようと細かく直線を描いているとすぐに8,000点に達してしまいます。

道ピタモードで描いているのに8,000点に達してしまう場合は、曲線の多いところを減らすようにするといいと思います。ルート内でつづら折れなどの箇所を探し、そこだけ直線モードに切り替えて大ざっぱに描き直します。こうすると道ピタモード時より点数を減らせます。

以上の点に注意すると点数オーバーを回避しやすくなると思います。

 

ルートラボに地理院地図が追加

いつもサイクリングコースの紹介に利用させて頂いているルートラボに地理院地図の表示が追加されました。

地理院地図というのは書店や日本地図センター等で販売されている国土地理院が作成した地図です。地図が好きな方以外にはあまりなじみがないかもしれませんが、市販されている地図も多くは国土地理院の地図から作られています。

その国土地理院の地図には従来型の紙版に加えて、電子国土基本図というPC上で利用可能なものがあります。今回ルートラボで表示できるようになったのはこの電子国土基本図です。

電子国土基本図には縮尺がいくつかありますが、最大縮尺はおなじみの1/25,000、最小縮尺は1/5,000,000となっています。主に役立つのは1/25,000だと思います。

地理院地図の便利なところは、等高線が明瞭に書かれているので地形の様子がつかみやすいところです。例えば等高線の詰まり具合から急な斜面を発見したり、ルート設計の際に比較的になだらかなルートを選択することができます。

もう1つ便利なのは、道路幅員が正確に描画されているところです。縮尺1/25,000の場合は

  • 4車線以上
  • 2車線(幅員13m以上)
  • 2車線(幅員13m未満)
  • 1車線

でそれぞれ違う太さで描画されます。これはその道が国道か県道か等を問わないので、単純に幅が広い道を探す時などに重宝する要素です。

私が比較的地理院地図に慣れているから便利に感じるのかもしれませんが、見方がある程度分かると、一般的な地図にはない情報が色々と拾えるのが地理院地図の良いところです。ありがたいパワーアップだと思います。

 

ルートラボがリニューアル

今日ルートラボを開いてみたらリニューアルしているようでした。

ルートラボはこんな感じで走行ルート紹介に毎度活躍してくれるYahoo!Japanの地理情報部門が提供しているサービスです。

道なり距離が計測できるほか、道路勾配を事前に調べることができるので、自転車ツーリングに役立つサービスとなっています。

今回変わった点として、

  • Javascript版の”ルートを描く”がデフォルトになり、Silverlight版はオプションになった
  • 有料道路の使用有無の選択が右上のUIに統合された

が目に付く点でしょうか。Javascript版の”ルートを描く”は今までベータ版の取り扱いで、我が家の環境ではVivaldiやOperaで使っていたせいかもしれませんが、ちょっと不安定でフリーズしてしまうことがありました。

とは言えSilverlightも恐らく5が最終バージョンの可能性が高く、2021年でサポートも切れるので、できればSilverlight版は使うのをやめたいと思っていたところでした。

今回の新しいJavascript版はざっと使ってみた感じではかなり安定感があり、メインで使えそうな感じです。

ルートの偵察に、紹介にととても重宝するサービスなので、今後も頑張って頂きたいところです。

 

ツーリングマップル2017(関東甲信越版)

2013年に買ったツーリングマップルを更新しました。

その名の通りオートバイでのツーリングを趣味とする人向けの地図で、ツーリングで寄って楽しいスポットやオートバイで走るのに良い道が紹介されています。

オートバイで快適なところは大体自転車でも快適なので、自転車ツーリングの計画用・現地確認用に重宝しています。

ツーリングマップルはA5版でコンパクトではあるのですが、自転車ツーリングに丸々持って行くとかさばるので、持ち出す時は必要なページを切り離して、ジップロックに入れて持って行っています。今時タブレットなりスマートフォンなりがあるので地図は必要ないようにも思いますが、電源がなくても機能する可用性と、取り出せばすぐ見られる即応性は紙に一日の長があるように思います。

旅先で休憩がてら地図を確認するのもいかにも旅、という感じがして良いものです。

3県境界

渡良瀬遊水池の近くに、群馬-埼玉-栃木の3県境界があり、最近不明瞭だった境界が確定したそうなので見に行きました。

まずなぜわざわざ県の境界を見に行ったのかというと、この境界が3県の境界であるということが挙げられます。日本各地に3県境界はあるのですが、都道府県界が山の稜線上に設定されていることが多く、結果として境界点が高山の頂上になることが多いです。今回見に行った3県境界は陸上かつ住宅地の真ん中にありますので、かなりレア度が高いポイントです。

まず目標物として東武日光線の柳生駅に行きました。

柳生駅の改札前から線路沿いに、栗橋方面に向かって細い道を歩いて行くと3県境界の案内板が出てきます。

こういうデザインのものです。かなりこまめに設置してあるので、これに従えば迷わないと思います。

そしてこちらがその3県境界です。意外にも水路の合流する中央に鎮座していました。3県間瞬間移動を試してみた人が多いのか、周辺はやや踏まれた感があります。

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犀川の旧明治橋を昔の航空写真で見る

先日の長野ツーリングで「やはり旧橋の跡らしきものがある」ことがわかった明治橋を、昔の航空写真でチェックしてみることにしました。

旧橋の跡らしき行き止まりがこれです。

国土地理院の空中写真閲覧システムで1975年の写真と2010年の写真を比較してみました。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成] ※黄線は旧橋位置

比較してみると国道19号の線形がずいぶん変わっていることに気づきます。当然、現在の方が直線的になっています。明治橋についてはやはり左岸側の橋台位置は変わらず、右岸側の橋台だけが移動しています。上の写真は右岸側の橋台跡と思われます。

写真をよく見ると、橋の構造も違うことに気づきます。旧明治橋は上部にトラス構造があったようです。トラスらしきものが見えますし、水面に影が伸びているのでわかりやすいです。新橋は普通の桁です。

国道19号の幅員自体も大分変わっているのがわかります。想像ですが、恐らくもうちょっと西の大安寺周辺の大町街道のような雰囲気だったのではないかと思います。

ピンポイントの比較ですが、これだけでも結構違いを楽しめました。

山と高原地図

おなじみ昭文社のマップルシリーズの地図です。登山用に特化した内容で、登山に役立つ情報が高密度に書き込まれています。

161009_01

近日中に登山やトレイルランニングを始める予定はないのですが、単純に山の中の登山道網がどうなっているかを見てみたくて買いました。国土地理院の地形図にも登山道として図示される点線の道がありますが、あれは必ずしも快適に歩ける道とは限らないんだそうです。

意外な収穫もありました。それは、”山間部のトイレ情報が充実していること”です。山の方を走っているとどうしてもコンビニ等の密度が薄くなるので、トイレは心配になります。

この地図を見てみると意外に公衆トイレというのは色々なところにあるようです。登山道中のトイレは自転車ツーリング時に寄るわけにはいきませんが、車道沿いのトイレ情報も結構あったので、今後役立ちそうです。

Googleマップの図式変更

今回はIT系メディアだけでなく、大手紙でも記事になっていました。

Googleマップ、道路の輪郭廃除などのデザイン変更でより見やすく 配色も変更

[ITmedia]

道路の縁取りがなくなったほか、幹線道路の着色も薄くなったので、全体的に淡くなった印象です。ちょっとbingマップに似た感じになりました。

注記もフォントが大きめになったほか、図中に表示される件数も少なめに調整されているように思います。

ちなみにある程度大縮尺まで拡大すると、以前の図式に戻ります。ズームして見るときは色合いがはっきりしていた方が見やすいだろうという配慮なのかもしれません。

今回の変更は決定版らしく、以前あったような”前の図式に戻すボタン”のようなものはありません。