自転車」カテゴリーアーカイブ

北信地域の酷暑に対応した自転車ツーリングルート

年々真夏の暑さは過酷になるばかりですが、やはり自転車には多少でも乗りたいのでルートを工夫してなんとか走るようにしています。

今までも輪行を利用して標高の高い清里を訪問したり、または自宅近辺であっても未明に出発して朝方にはもう帰宅するようなスケジュールでのツーリングをしてきました。

2023年の長野県北部の場合、感覚的には7:30くらいまではまだ何とか運動できるくらいの暑さに感じますが、そこからどんどんと気温が上がっていき9:30くらいから以降は正直激しい運動はしない方が良さそうな暑さになってしまいます。

そんなわけでルートと出発時刻それぞれを工夫し、早朝のうちにできるだけ標高の高いエリアに移動して、降りてきてそのまま帰宅という山登りオンリーのようなルートを今年は多く採用しています。

登るルートにも一工夫していて、できるだけ道路が日影になるようなルートを選択しています。割と風はカラッとしているので、直射日光に当たらなければ何とかしのげます。

これは飯綱高原に登る県道506号(浅川ループライン)ですが、このルートは暑さ対策としては採用しない方が良いと思います。
こういう道を登ると大変です。もっぱら夏場は下り専用で使っています。

登りが日影になるルート

県道36号(信濃町柏原・仁之倉-戸隠神社奥社):13.5km・平均勾配4.0%

後半に行くに従って勾配が緩くなるので気分的にも楽なルートです。交通量が多めです。

県道76号(長野市茂菅・頼朝山TN東-戸隠神社宝光社):18.9km・平均勾配4.1%

南側から戸隠に登っていくルートです。序盤の勾配が厳しいですが交通量は少ないのでその点がおすすめです。

Details

県道70号・395号(JR稲荷山駅付近-長野市大岡支所):19.9km・平均勾配3.6%

聖山を一周できるルートの北西部分です。アップダウンがありつつ徐々に標高を上げていくルートです。国道19号に降りると長野市や松本市方面に移動できます。

国道430号(ツルヤ稲荷山店-聖湖):11.8km・平均勾配5.2%

善光寺平から聖湖に向かうルートです。かなり木々の影が濃いので涼しさの点では一押しのルートです。

県道55号(千曲市上山田・女沢橋-坂上TN):7.4km・平均勾配5.7%

聖湖は通りませんが聖高原に登っていくルートです。交通量が少ないのが良いところです。聖高原から聖湖に登る場合は割と日なたの区間が多いので要注意です。

なんだか似たようなプロフィールのルートばかりですが、私が好きなルートなのでこんな感じになっています。暑い中を長距離走ってもそもそもあまり楽しくなさそうですし、単独行だと熱中症が命取りにもなりかねないのでこういった工夫でやり過ごしています。

飯山線のサイクルトレインプラン

飯山駅に拠点を置いている信越自然郷アクティビティセンターで、この秋に飯山線を利用したサイクルトレインプランを販売するということです。

秋のお出掛けにオススメ『GO!GO!千曲川 飯山線サイクルトレインプラン』

[信越自然郷アクティビティセンター]

この旅行商品は飯山駅内のアクティビティセンターで所定の料金を払って受付を行うことで、上り方面(長野駅に向かう側)の飯山線においてサイクルトレインが利用できるというものです。

レンタサイクルとセットになっているものと、自前の自転車を持ち込んで利用するものと2パターンあるそうです。いずれも道中の提携店で使える食事券1,000円分がつきます。

サイクルトレインを利用できるのは森宮野原-飯山間で、利用できる列車は日中の4本に指定されています。4本というと少なく感じますが、これはこの線区のお昼-夕方の全列車です。そもそも本数が多くないのでこれはやむなしというところです。

新幹線併用の場合は新幹線で飯山まで輪行、駅で受け付け、走った上で飯山駅まで飯山線で戻るというルートが組めるので、かなり実用的だと思います。そのまま日帰りでも行けますし、周辺に宿を取って翌日は長野市や上田市方面に向かいつつ首都圏に帰るといったプランも考えられます。

モデルコースも何パターンか紹介されていますが、いずれもよく考えられているコースに感じます。特に戸狩野沢温泉以北の飯山線沿いは私も個人的に非常に気に入っているエリアなので、旅行で来られたサイクリストの方などにもぜひ体験していただきたいものです。

霊仙寺湖

飯綱東高原にある霊仙寺湖という湖です。湖の成り立ちは詳しく分かりませんが、何となく周辺の様子から見て人造湖のように見えます。

湖の名前の由来は昔この周辺にあったお寺の名前で、現在このお寺は移転して長野市箱清水にあるということです。

湖の周囲にはウォーキングコースが整備されているほか、芝生広場やキャンプ場など、行楽向けの施設が色々と整備されています。季候が良ければ賑わいそうですが、この暑さというのもあって人出は少々少なめに感じました。

釣りも楽しめるようです。ルアーの話が出てきているのでブラックバスが釣れるのかもしれません。

にのくらマルシェ公衆トイレ

黒姫方面から戸隠神社方面に登る登り口のところに仁之倉という地域があります。トウモロコシがこの一帯の特産品で、シーズンになるとトウモロコシを求めて早朝から行列ができるほどの賑わいになります。

農園単位で直売を行っているところもありますが、こちらは生産者の方からトウモロコシを始め、各種商品を募って直売を行っている施設です。

オープンは2022年と新しく、併設されているトイレも非常に新しいものです。

男女別
小便器1
個室洋式1
多目的

新しくてきれいなのもありがたいですし、ちょうど戸隠神社奥社に登り始める地点に立地しているので場所的な利便性も高いトイレです。

感応式信号

交通量の少ないところに行くと感応式信号が設置されていることがあります。交差点で片側の道路の交通量が少ない場合に設置されるもので、メインの道路が基本的に常に青で、交通量の少ない方については車が来ると信号が変わるというものです。

車の接近はセンサーで行っているようなのですが、自転車は道路の左端を走る関係上、センサーが反応しない場合があります。

写真の場所は長野市七二会の笹平交差点(長野県道86号)です。写真中央上部に見える棒状のものが車両を感知するセンサーです。センサーで車が感知されると、信号左の縦長のLEDディスプレイに”感知中”という表示が出ます。

最近は自転車の車道走行がアナウンスされていることもあってか、センサーに加えて信号の支柱に信号を強制的に反応させる二輪車用ボタンが設置されていることも多くなっています。

しかしながらこの交差点の場合は押しボタンがないので、やむを得ずライダーの身体を使ってセンサーを反応させることになります。

センサーです。車道の中央に向けて設置されているので、周囲に注意して車道中央に寄り、センサーを反応させます。信号が変わるまでずっとセンサーの下にいる必要はなく、1回反応させたら左端に戻って信号を変わるのを待てばOKです。

飯綱東高原

暑い日が続くので自転車の目的地も割と標高の高いところになりがちです。朝のうちに高いところに登って、本格的に暑くなる頃にはほとんど帰途についているというルート設計をすると夏場でもなんとか走れます。

いくつかある夏向けコースの中でもよく出かけるのが飯綱東高原です。飯縄山を一周できる道路の南東方向で、私は黒姫方面から台座法師池方面に走るのが好きです。時計の針で言うとおおよそ3時-5時の区間です。

標高差が250mくらいあり、全体としては8%くらいの厳しめの区間と緩勾配の区間が交互に登場します。100mごとの勾配分布グラフはこのようになります。

特に前半が厳しめであることが分かります。幸いにして道路は全体的に涼しい林間の道なので、夏場に登るにはもってこいです。部分的に路面状況が悪いところがあり、勾配の厳しさと相まって余計に登りが苦しく感じるところもあります。

飯縄山を一周する形で道路があるので、一周して見るのも良いですし、または北半分だけ、南半分だけなど部分的にルートに組み込んで楽しむこともできます。

浅川ループラインとの分岐点です。左折すると長野市街に降りられます。
特にマンホールの周辺などは穴が開いているところが多いので要注意です。

旧松代駅公衆トイレ

築100年以上の旧松代駅ですが、隣に新しい公衆トイレがあります。

男女別
小便器1
個室洋式1
多目的

ちょうどバス停にもなっているので非常に便利な場所にある公衆トイレです。松代観光の際にも役に立ってくれるのではないかと思います。

城下町松代をイメージしてか、土壁のようなデザインの建物になっています。

旧松代駅

長野電鉄の旧河東線の駅だった松代駅跡を訪問しました。現在はバス停および公営駐車場として利用されています。

駅舎自体は今でも休憩所的に利用されています。

駅舎は開業以来のものだそうで、開業年が1922年なので築100年以上ということになります。大きい地震の際は倒壊の危険がある旨の注意書きこそありますが、建物自体は健在です。

レールは撤去されていますがプラットホームは残っていて、鉄道駅の面影を感じさせます。

駅前の通り沿いにある建物も歴史を感じる見た目のものが多いです。

ここまで立派な築100年の木造駅舎はそうそうないと思うので、実は貴重な存在なのではないかと思います。長野市の観光地と言えば長野駅周辺や戸隠が有名ですが、この松代一帯も興味深いスポットが多く、おすすめです。

麻績村立聖博物館

近隣の方から聖湖周辺に面白いスポットがあるという話を聞いたので訪問してみました。麻績村立聖博物館という公立の博物館です。

場所は聖湖畔にありますが、国道403号沿いにあるわけではないので、意図的に訪問しようとしない限り気づきにくい場所にあります。

1965年には上皇陛下もご覧になった場所だそうです。

博物館は有料ですが、博物館前の展示スペースは無料で見ることができます。

この展示スペースにはちょっと珍しい展示物が多数並んでいます。

こちらは航空自衛隊で使用されていたF-86だそうなのですが、聖博物館には元航空自衛隊の航空機が4機保存されています。写真のように台が併設されていて、機体の上面やコックピット内も見学することができます。

航空資料が充実しているのは開館した1965年当時、航空技術の発展の著しさを受けて重点的に関連展示物を収集したからのようです。

続いて蒸気機関車D51です。割と新しそうな屋根が架かっていて、念入りに保存されています。前方に腕木式信号機まで保存されていて、それらしい雰囲気になっています。

かと思えば突然戦艦陸奥の主砲(サルベージされた本物だそうです)も展示されています。横の航空機かそれ以上の全長で、結構迫力があります。

博物館の建物の方は何だか歴史のありそうな洋館風の建築です。調べてみたところこれは旧麻績村小学校の初代校舎を縮小復元したデザインになっているということです。旧校舎は明治10年の建築ということなので、クラシックな見た目も納得です。

なかなかバラエティ豊かに展示がなされている施設のようでした。特に航空自衛隊の航空機の展示は結構貴重なのではないかと思います。屋外展示だけなら無料で見られるところもありがたいです。

場所は本当に意外なところです。

戸隠神社奥社

暑いので久々に戸隠神社の奥社方面に出かけました。戸隠神社の奥社入り口は標高が1,200mあるので、夏でも比較的涼しいです。また、全体的に道中が木陰になっているので登っている最中も日に照らされることはほとんどありません。

ルートとしては県道506号で時計回りにアクセスするか、県道36号で反時計回りにアクセスするかになります。県道36号を使うルートの方が交通量が少なめなので、こちらを登りにした方が全体的にスムーズなのではないかと思います。

登り全体は約12kmで、前半半分が割としっかり勾配があり、後半半分は平坦に近い緩勾配区間になります。

100mごとに勾配を計算するとこんな感じになります。特に急なのは4kmから6kmの区間で、全体を考えるとここまでは余力を残しておきたいところです。ここさえしのげれば全体的に勾配がおとなしくなるほか、涼しくなってくるので楽になります。

奥社周辺はなかなかの盛況ぶりで、早い時間帯に訪問しましたがかなりの混雑でした。

戸隠連峰もこの時期は青々としています。