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菅平高原

長野県北部の標高の高いところとしてはおなじみの菅平高原です。ラグビー合宿のイメージがありますが、何でもかなり前から大学ラグビー部が合宿に利用しており、そのうちラグビー合宿の名所として発展していったそうです。練習用のグラウンドは大小あわせて100以上あるそうです。

標高は1,300mから1,500mほどにも達し、長野市や須坂市の市街地と比べると少なくとも常にマイナス5℃以上気温が低いことになります。

アクセス路は須坂市から国道406号で、または上田市(上信越道の上田菅平IC)から国道144号で登っていくことになります。私は勾配が緩くて長い上田市側から登るのが好きです。

全体で16km近くあり、前半2/3くらいが3-4%の緩勾配区間です。菅平口交差点で分岐すると勾配が多少厳しめになります。

100mごとの平均勾配を取ってみるとこんな感じになります。見事に急勾配区間のない珍しいプロフィールになっています。大体どんな山道でも100m刻みに見ていくと1ヶ所くらい平均で10%を超える区間が出てくるものですが、このルートは本当に勾配が緩めで安定しています。

残念ながらルートの大半は日なたなので、標高が高いとはいえ夏場は熱中症に注意が必要です。

菅平高原は非常に高原らしい高原で、標高の高いところに平坦な土地が広がっているのが長野県内においては特徴的に感じます。

黒姫駅公衆トイレ

しなの鉄道北しなの線の黒姫駅前にある公衆トイレです。

男女別
小便器1
個室洋式1
多目的

コンパクトながら一通りの設備が揃う新しめのトイレです。木を前面に押し出したデザインもちょっとしゃれています。

黒姫駅はしなの鉄道の駅ですが、かつては信越本線の駅だったためかトイレ付近にはJR東日本系のacureの自販機があります。

黒姫駅の転車台遺構

北しなの線黒姫駅のすぐ近くに転車台の遺構があります。

だいぶさびてしまっていますが、給電線のようなものも残っています。

転車台というのは蒸気機関車などの向きを変えるために使われる設備で、上に機関車が乗った状態で回転することで向きを変えるという仕組みになっています。

この転車台遺構は道路に面しており、非常に観察しやすいです。

機関車の向きを変えるという性質から考えて、過去に黒姫駅で列車の折り返しが行われることがあったということなのでしょうか。いつ頃まで使われていたかも含めて気になります。

野尻湖

2023年の夏は日本各地で渇水による農業被害が報じられていますが、長野県の北側に位置する上越地域も被害が深刻といわれている地域の1つです。

上越地域では野尻湖の水を毎年水源として利用しているものの、今年は野尻湖の水をほぼ使い切ってしまったという報道がありました。近くまで自転車で行く機会があったので様子を見てきました。

毎年夏はボート遊びなどでも賑わう桟橋ですが、水位が下がって湖面が遠くなってしまったため、桟橋を延長しています。しかもその桟橋からも現在の湖面は遠い位置にあります。

こちらも同様の状況です。

野尻湖から流れ出る池尻川には東北電力の池尻川発電所があります。これは揚水発電所で、夜間に野尻湖に水をくみ上げ、昼間に野尻湖から下流の関川に向かって水を流すことで発電を行う水力発電所ということです。

揚水機能があるので毎年農繁期の前には野尻湖に関川方面から揚水を行い、所定の水位になったことを確認してから農繁期入りする取り決めがあり、これにより毎年決まった湖水の利用が行われているということです。

天気予報を見るとようやく多少の雨も期待できそうな気配も出てきていますが、不足には変わりないと思うので早くこの渇水が解消することを願っています。

国道117号(横倉トンネル-森宮野原駅) ロードバイク車載映像

千曲川左岸側に沿って飯山市から栄村に向かう動画の続きを投稿しました。こちらの区間が一旦最後の区間になります。

動画の説明にもある通り国道117号の旧道と思われる路線を使って長いトンネルを2本回避します。この横倉トンネルと青倉トンネルは一応車道の脇に高くなっているスペースはあるのですが、自転車用の通行路として見ると正直それほど安全ではないように感じます。

そのため、遠回りかつアップダウンも発生はしてしまいますが、この動画のルートで回避すると比較的安全に走行できると思います。

森宮野原駅から500mほど走ると長野-新潟県境があります。

千曲川展望公園

相変わらず暑い日が続くので、比較的日影の多い聖高原方面に自転車で出かけました。聖高原に向かうメインルートである国道403号には、途中に千曲川展望公園という小さな公園があります。

その名の通り優れた眺望を楽しめる公園となっています。

長野市方面はこんな感じに見えます。
こちらは戸倉上山田温泉方面です。こちらの方が見通しは良いです。

近隣に日本三大車窓として知られる姨捨駅がありますが、標高はこちらの方が100mほど高いので、より上から見たような景色が楽しめます。

駐車場もありますが、それほど広くなく出入りは少々大変そうに見えます。自転車であれば比較的気軽に立ち寄れるのでおすすめです。

ベンチや東屋があり、ちょっとした休憩に使えます。

国道117号(飯山市栄村境界-横倉トンネル) ロードバイク車載映像

飯山市から栄村まで千曲川左岸沿いを走った様子を撮影した動画の続きを投稿しました。

ここまでは長野県道408号を使って走行してきたのですが、長野県道408号は一旦国道117号と合流し、部分的に重複した後に千曲川右岸側に向かって延びていきます。そのため今回は国道117号をそのまま走行して栄村方面に向かっています。

長野県道408号を引き続き走るルートも面白いのですが、国道117号に合流した後にわずかに飯山市方面に戻ることになるのでちょっと損をした気分になります。国道117号は片側1車線でそれほど広いわけではないですが、そこまで交通量も多くないので比較的走りやすい部類の路線だと思います。

動画の説明にもありますが、栄村中心部に向かう際に2本トンネルが控えているので、それを回避するルートを採用して飯山線の森宮野原駅に向かっていきます。

長野市大岡支所付近の道路改良

聖山の西半分をぐるっと回る県道12号の一部がかなり大きく改良されていました。

写真左奥が旧道です。新道は右に急なカーブになっています。

場所としては長野市大岡支所の近くです。この区間は沢があり、沢を橋で横断する関係上コの字型の横断線形になっていました。道路をできるだけ山に寄せることで橋の延長を短くしていたのではないかと思います。

新道と旧道の分岐点です。

新道も新しくなったとは言え相当急なカーブなのですが、旧道はそもそも道幅がそんなに広くない上に直角に近いカーブが2連続であります。自転車だとそんなに気になりませんが、四輪車だと結構な難所ではないかと思います。

旧道側から新道を見てみました。

しかし今回立派な橋が新たに架かったことで、1回のカーブで抜けられるようになりました。すれ違いも問題なくできるので大きな改良になっているのではないかと思います。

橋は鋼製と思われますが、橋桁部分も鋼管製のようです。鋼管であればこういった山間部でも設置はしやすいと思いますし、コンクリート製に比べて大掛かりにならないので良さそうに見えます。こういった新しい工法が登場したからこそ今回改良できたのかもしれません。

沢はちなみに樋之口沢というそうです。

北信地域の酷暑に対応した自転車ツーリングルート

年々真夏の暑さは過酷になるばかりですが、やはり自転車には多少でも乗りたいのでルートを工夫してなんとか走るようにしています。

今までも輪行を利用して標高の高い清里を訪問したり、または自宅近辺であっても未明に出発して朝方にはもう帰宅するようなスケジュールでのツーリングをしてきました。

2023年の長野県北部の場合、感覚的には7:30くらいまではまだ何とか運動できるくらいの暑さに感じますが、そこからどんどんと気温が上がっていき9:30くらいから以降は正直激しい運動はしない方が良さそうな暑さになってしまいます。

そんなわけでルートと出発時刻それぞれを工夫し、早朝のうちにできるだけ標高の高いエリアに移動して、降りてきてそのまま帰宅という山登りオンリーのようなルートを今年は多く採用しています。

登るルートにも一工夫していて、できるだけ道路が日影になるようなルートを選択しています。割と風はカラッとしているので、直射日光に当たらなければ何とかしのげます。

これは飯綱高原に登る県道506号(浅川ループライン)ですが、このルートは暑さ対策としては採用しない方が良いと思います。
こういう道を登ると大変です。もっぱら夏場は下り専用で使っています。

登りが日影になるルート

県道36号(信濃町柏原・仁之倉-戸隠神社奥社):13.5km・平均勾配4.0%

後半に行くに従って勾配が緩くなるので気分的にも楽なルートです。交通量が多めです。

県道76号(長野市茂菅・頼朝山TN東-戸隠神社宝光社):18.9km・平均勾配4.1%

南側から戸隠に登っていくルートです。序盤の勾配が厳しいですが交通量は少ないのでその点がおすすめです。

Details

県道70号・395号(JR稲荷山駅付近-長野市大岡支所):19.9km・平均勾配3.6%

聖山を一周できるルートの北西部分です。アップダウンがありつつ徐々に標高を上げていくルートです。国道19号に降りると長野市や松本市方面に移動できます。

国道430号(ツルヤ稲荷山店-聖湖):11.8km・平均勾配5.2%

善光寺平から聖湖に向かうルートです。かなり木々の影が濃いので涼しさの点では一押しのルートです。

県道55号(千曲市上山田・女沢橋-坂上TN):7.4km・平均勾配5.7%

聖湖は通りませんが聖高原に登っていくルートです。交通量が少ないのが良いところです。聖高原から聖湖に登る場合は割と日なたの区間が多いので要注意です。

なんだか似たようなプロフィールのルートばかりですが、私が好きなルートなのでこんな感じになっています。暑い中を長距離走ってもそもそもあまり楽しくなさそうですし、単独行だと熱中症が命取りにもなりかねないのでこういった工夫でやり過ごしています。

飯山線のサイクルトレインプラン

飯山駅に拠点を置いている信越自然郷アクティビティセンターで、この秋に飯山線を利用したサイクルトレインプランを販売するということです。

秋のお出掛けにオススメ『GO!GO!千曲川 飯山線サイクルトレインプラン』

[信越自然郷アクティビティセンター]

この旅行商品は飯山駅内のアクティビティセンターで所定の料金を払って受付を行うことで、上り方面(長野駅に向かう側)の飯山線においてサイクルトレインが利用できるというものです。

レンタサイクルとセットになっているものと、自前の自転車を持ち込んで利用するものと2パターンあるそうです。いずれも道中の提携店で使える食事券1,000円分がつきます。

サイクルトレインを利用できるのは森宮野原-飯山間で、利用できる列車は日中の4本に指定されています。4本というと少なく感じますが、これはこの線区のお昼-夕方の全列車です。そもそも本数が多くないのでこれはやむなしというところです。

新幹線併用の場合は新幹線で飯山まで輪行、駅で受け付け、走った上で飯山駅まで飯山線で戻るというルートが組めるので、かなり実用的だと思います。そのまま日帰りでも行けますし、周辺に宿を取って翌日は長野市や上田市方面に向かいつつ首都圏に帰るといったプランも考えられます。

モデルコースも何パターンか紹介されていますが、いずれもよく考えられているコースに感じます。特に戸狩野沢温泉以北の飯山線沿いは私も個人的に非常に気に入っているエリアなので、旅行で来られたサイクリストの方などにもぜひ体験していただきたいものです。