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長野県道31号旧道の現地調査(1)

先日写真判読で県道31号の線形が変わったと思われる所を調べましたが、現地も見てみたくなったので実際に走って見て来ました。まずは高府と小川神社の間の区間です。

新旧の橋が並行しています。

まずここは分かりやすい場所ですが、新道の隣に旧橋が残っています。

欄干を見るとかなり老朽化が進んでいそうです。鉄筋が露出している部分もあります。

同様に、旧橋が残っている箇所がもう1つあります。

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七二会の木製聖観音立像

小川村や大町方面に向かう時によく通る七二会に歴史ある観音像があるということで見に行きました。

普段はお堂が施錠されているので、観音像を拝観することはできないようです。

場所は国道19号で長野市街から信州新町方面に向かう途中、明治橋で犀川を渡った直後の交差点を入ったところです。信号がないので長野市街に向かう方面の車線からでないと進入は困難だと思います。

観音像自体は平安年間に造られたと言われるもので、重要文化財に指定されているとのことです。年末年始など限られた期間にお堂が開くようです。

桜の木が多く、休憩がてらお花見にもいい場所かもしれません。

この近辺だと瀬脇交差点近くにも公衆トイレがありますが、この観音堂の入口にもトイレがあります。一応覚えておくと自転車ツーリング時に何かと便利だと思います。

別所温泉

久々に別所温泉へ自転車で行きました。2016年の夏に別所線全駅訪問をしましたが、それ以来ではないかと思います。

チェレステカラーのかわいい駅舎です。
上田電鉄1000系(元東急1000系)の東急カラー編成がいました。

上田市街から別所温泉へは緩やかな登りになっているので、一定の負荷で登れる楽しいルート設計ができます。上田方面に帰る時はかなり長い下りになるので楽です。

駅前の県道177号の様子です。路面はかなりきれいです。
別所温泉の中心部の様子です。

温泉街中心部はまさに温泉街といった雰囲気です。駐輪場所が見当たらないので、どうしても通過しながら眺める形になってしまうのが残念です。

そのまま温泉街を抜けて登っていくと明科方面に抜けられたり、南下して鹿教湯に出たりできるようなので、行って帰ってくるだけでないルートも設計してみたいところです。

野尻湖

ナウマン象の化石発掘で知られる野尻湖に行きました。

野尻湖周辺には各所に象のオブジェ(?)があります。

善光寺平から野尻湖へは車であれば国道18号が最もポピュラーだと思いますが、自転車の場合国道18号は走りづらい部分もあるので、今回は飯山まで移動して国道117号と県道96号の組み合わせで登りました。後半の県道96号がなかなか急勾配にはなりますが、割と楽しいルートだと思います。

標高は700m弱なので、日が照っていないとやはり肌寒さを感じます。ブラックバス釣りの方がかなりたくさんいらっしゃいました。

野尻湖周辺ではもっとも店舗などが多いと思われる野尻湖交差点付近です。やはりまだシーズンインにはちょっと早いのか、人出もまばらです。バスボートも駐められる駐艇車場は、バス釣りが有名な湖らしい施設です。

上越方面は雪の影響を受けやすいので、冬に入ると真っ先に走れなくなってしまう場所です。今のうちに探検を進めておこうと思います。

GENTOS AX-950PK

GENTOS AX-950PKはセーフティライトという腕や足に巻くタイプのLEDバンドです。ランニングをする方の間では、この手の製品はポピュラーな製品なのではないかと思います。

赤が目立ちそうに思いましたが、前後灯とかぶらない色の方がより安全だろうと判断してピンクにしました。

長野県は山が多い分トンネルやスノーシェッドも多く、自転車ツーリング時に自身がより視認されやすくなるように前後灯とは別にセーフティライトを装備して走っています。

950シリーズは生産完了品で、私が買った当時はシリーズで何色かの展開があったように思います。AX-950PKはピンク色となっています。現行品は800シリーズとなっています。こちらは赤青緑の3色展開です。

割と白みがかったピンク色です。

点灯パターンは点灯と点滅があります。本体はIP4X防水で雨天時も安心の設計です。さすがはLEDのGENTOSさんできれいに光ってくれます。

唯一の難点は私の二の腕が細すぎて、半袖ジャージの上から巻くとすぐにずり落ちてくるところです。仕方ないので半袖ジャージ時はツールボトルにつけて走っています。

長野県道324号

長野県道324号は大糸線の簗場駅前から道の駅ぽかぽかランド美麻手前までを結んでいる道路です。美麻から仁科三湖の間は県道31号か33号がメインルートになると思いますが、この道路はほぼ最短距離で青木湖畔に出られるのが魅力です。

今回は簗場駅前から美麻に向かって走りました。標高は簗場駅前の方が高い片勾配の峠になっています。簗場駅前からなら登りは1.5km程度で済みますが、美麻側からだと平均11%近い坂を2.5km登ることになります。美麻側からは登っていませんが、このプロフィールを見る限り遠慮しておきたいところです。

直進すると県道324号という案内もされていません。

中綱湖の右岸側を通り、ちょうど中綱湖と青木湖の間で右折します。9割以上の車は大糸線の橋をくぐった後に国道148号に合流します。直進すると県道324号です。

道路は序盤こそ片側1車線ずつしっかりありますが、すぐに林道並みの規格になってしまいます。

面白いのは途中でヤナバスキー場のゲレンデを横切るところです。この設計の関係で冬季はどこかのタイミングで通行止めになるものと思われます。

このゲレンデ区間は短いですが12%近い急勾配区間となっています。ここを登り切ると登りは終わります。また、このゲレンデは人気の撮影スポットらしく、白馬方面を撮影されている方が複数いらっしゃいました。

美麻側の下りは引き続き林道並みの規格で常に10%以上の下りを下っていきます。ガードレールもほとんど無いので、オーバースピードで曲がりきれないなどということがないように注意が必要です。路面もかなり荒れているので、ブレーキングにも神経を使います。

ちょうど県道31/33号の青具交差点付近に出ます。

中綱湖からいきなり道の駅美麻まで戻れるのは便利なのですが、道路規格が過酷な割には車の交通量があるので積極的にはオススメできない路線だと思いました。自動車やオートバイの方も通る場合は脱輪などに細心の注意が必要だろうと思います。

仁科三湖から長野方面へは白馬に一度降りて県道33号で戻るか、木崎湖畔まで南下して県道393号→31号が良いのではないかと思います。

長野県道31号の旧道を写真判読する

いつもお世話になっているオリンピック道路こと県道31号ですが、小川村の中心部までは旧道と新道が完全に別々になっています。

小川村の役場などを過ぎると、沿道に線形改良の結果県道ではなくなってしまったと思われる旧道の痕跡をいくつか見かけるので、国土地理院の空中写真閲覧サービスの写真を使って比較してみることにしました。

比較対象にしたのは1977年撮影のCCB-77-3コースです。現在の道路線形については地物などを参考にフリーハンドで入力したものなので、精度は全く無いお絵かきであることをご承知おき下さい。

小川神社付近

[本エントリの画像は全て国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]
※クリックで原寸表示されます

小川神社付近では線形改良のために橋が1つ架け変わっているらしいことが読み取れます。大きくない道路橋なので微妙ですが、橋脚跡などが確認できるかもしれません。

興味深いのは小川神社付近です。現在も小川神社の参道と接続する急勾配の道路があり、道路に沿って人家や酒屋さんなどが並んでいますが、かつてはそちらが本線だったようです。この区間は改良で縦断・横断ともかなり線形は良くなったのではないかと思います。

横峯バス停付近

信濃屋商店さんというお店のある横峯バス停付近は大きく線形が変わっている区間です。かつてはかなり大きい逆S字になっていたようですが、ほぼ完全な直線になっています。

切石トンネル手前

切石トンネル手前もなかなか走って爽快な区間ですが、かつては土尻川の左岸に沿うように道路が走っていたようです。恐らく、極力橋が少なくなるように左岸に道路を寄せた結果こうなったのではないかと思います。

現在は横断線形を最優先して道路が通っています。土尻川に沿うように山を回り込んでいた区間も切石トンネルが整備されたため、直線に近い形で走行可能になっています。

こうしてみるとかなり大規模な改良が施されていることが良く分かります。旧道は廃道化せずに生活道路として使われ続けているものが多いので、改めて走ることも可能です。実地の調査も計画してみたいところです。

長野県道54号

中野市と須坂市の間を結んでいる県道54号という道路があります。この県道54号は途中の峠部分が未開通になっているという面白い特徴があります。

似たような道路としては首都圏の道路で言うと埼玉県道73号(鳥首峠が登山道)や神奈川県道76号(犬越路が登山道)などがあります。

まずは中野側から見てみます。

途中までは普通に幹線道路ですが、突然看板が出てきて須坂方面へは県道を離れるよう誘導されます。

さらに、須坂方面へ通行できない旨の看板が断続的に登場します。写真ではまだ片側1車線ずつの道路ですが、これがどんどん狭くなっていき、勾配も10%超に達するおよそ幹線道路のスペックではない道路になっていきます。

最終的にはこのような田園地帯の狭い道路になってしまいます。この先の林で行き止まりのようです。

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鬼無里の湯

レストランも併設されています。

鬼無里の湯は鬼無里の西側にある鬼無里日影という地域にある温泉宿泊施設です。鬼無里と長野・白馬を結んでいる国道406号沿いにあります。

ここから約5km先が頂上の白沢洞門です。平均3.5%位の登りになります。

国道406号はこのまま西進すると白沢洞門を経由して白馬村に行くことができます。オートバイツーリングの方に人気の道です。道があまり良くないのが難点ですが、勾配も緩めで鬼無里から白馬に向かうのは挑戦しやすいと思います。

宿泊に利用したことはないのですが、建物の前にトイレと自販機があるので簡単な補給に利用させてもらうことが多い場所です。鬼無里の中心部を過ぎて約7kmの場所にあるので、峠前の最後の補給に便利です。

今は国道406号がありますが、その昔は鬼無里の湯の裏手にある柳沢という沢沿いに山を登り、頂上の峠を経て白馬村との行き来をしていたそうです。今や国土地理院の地形図にも道は載っていませんが、当時の行き来はさぞ大変だったろうと思います。

中綱湖

中綱湖は木崎湖と青木湖の間にある湖です。仁科三湖と言われる3つの湖の中では最も小さい湖となっています。

小さいのもあってちょっとマイナーな感はありますが、静かでいい湖です。
これが昔の街道だったようです。

湖の右岸側は千国街道という古い街道の跡です。以前からちょっと興味のある道なのですが、登山道のような区間も多いらしいので、自転車向きではないかもしれません。

現在は湖の近くにスキー場があるので、スキー客や釣り客向けの宿が多く建ち並んでいます。

こういった案内図が数多く整備されています。ルートを追ってみたいのですが徒歩向けの道のようです。

ついつい通り過ぎがちな湖ですが、ちょっと足を止めて見てみる価値のある場所だと思います。