自転車」カテゴリーアーカイブ

埼玉県自転車見どころスポットを巡るルート100#91(前編)

今回は91番の 秩父札所34カ所を回るルート を走りました。

秩父34所観音霊場を自転車で巡るという厳しいルートです。

最初に簡単に秩父34所についてご紹介しておきます。

秩父34所は1,234年に開かれたとされる歴史のある霊場です。江戸時代に入り、信仰を目的とした旅行が庶民にも解禁されると秩父34所は大変な賑わいを見せたそうです。

各霊場は皆野から秩父市街を経て、三峰口付近や両神まで広がっており、現代でもなお秩父地域の自然を感じながら巡礼をすることができます。

レギュレーション

今回は巡礼サイクリングなので、各札所では必ず本堂にお参りするようにしました。

本来であれば納経などもしないといけないと思うのですが、自転車巡礼者向けにはQRコードを使ったデジタルスタンプラリーのようなシステムもあるそうです。事前登録が要るようですが、自転車巡礼の場合は役立ちそうです。

写真については境内撮影禁止としている札所も多かったので、原則として入口の看板をもって代えることにしました。

前編(1番四萬部寺-12番野坂寺)

ルートは環状になっており、県道37号の大淵交差点でループが閉じています。最寄りの駅は秩父鉄道の皆野駅になるので、こちらをスタートにすると良いと思います。私は2回に分けて調査しましたが、両日ともスタートは寄居駅に設定しました。

皆野駅スタートがオススメです。

しばらくは県道44号、国道140号と幹線道路が続きます。このルートは案内看板も充実しているほか、そもそもの巡礼者用の道案内も豊富なので、ルートの複雑さに対して迷いにくいルートになっています。

まず1番の四萬部寺です。お寺の前には旅館もあります。

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オニキスさん点検を受ける(2018)

毎年秋頃に実施している全体点検を実施しました。今年は偶数年なので消耗品の交換と各種調整、異常箇所がないかのチェックのみです。

バーテープの交換

これによって何かが劇的に変わることはないのですが、バーテープを普段とちょっと違うものにしてもらいました。ハンドル周りでは有名なDedaのミストラルという製品です。

私は手が小さいのでバーテープは薄手のものをいつも希望しています。ここ最近はLizardskinsの最薄モデル(1.8mm)が定番だったのですが、こちらの商品があいにく店頭に在庫していないということで、気分転換で他メーカーのものにしたというわけです。

厚さは2.4mmということで比較的薄い部類に入りますが、わずかにクッション材も入っており、握るとクッション感はあります。表面はサラサラ系で、テニスラケットのグリップ部のような感触に感じます。

メーカーロゴの主張が激しいですが、数時間握っていただけでもかすれてきてしまいました。かすれている方がウェザリング的なかっこよさもあるかと思うので、これはこれで良しとしたいです。

ワイヤー類

シフトワイヤーとブレーキワイヤーは元々昨年のコンポーネント交換時に部品に付属していたものを使っていましたが、今回の交換でオプティスリックというコーティングが施されたものに変更してもらいました。グレード的には松竹梅の”竹”に当たります。

コーティングにより、引く時に軽い力で引けるようになるということです。クリアブルーで塗装したような見た目も地味にかっこいいと思います。

店主のこだわり

毎回作業後に受け取りに行くと店主氏が色々説明をしてくれるのですが、今回はワイヤーのルーティング(取り回し)にこだわったとのことでした。

ロードバイクのハンドルからはシフト2本とブレーキ2本の合計4本のワイヤーが出ますが、これが長すぎると引く際に力が必要になってしまいますし、かといって短すぎるとハンドルが切れなくなってしまいます。しかも、ハンドルにはライトなどを装着するので、ベストな長さを維持しつつも邪魔にならないように取り回す必要があるわけです。

伺った話では私のオニキス2011年型はワイヤーを受ける部分がヘッドパーツのほぼ真下なので、どうしても取り回しを妥協せざるを得ない部分があるとのことでした。確かに同じオルベアでも最近のモデルはワイヤー受けがダウンチューブのサドルに近い部分に寄っているように思えます。

そんなわけで、「最善は尽くしているのだが後ろブレーキはちょっと重めの調整になっている」というお話でした。毎回のことですが、こんな競技要素のかけらもない自転車にここまで詰めたセッティングをして下さってありがたいことだと思います。

都市計画道路環状1号線(小川町)の南側

先日東秩父方面を走っている時に、環状1号線の南側の建設が結構進んでいるように感じました。ここで言う環状1号線というのは都市計画道路環状1号線という埼玉県小川町の道路です。

小川町の市街地は道路が比較的狭く、何かと混雑しているので市街地を取り巻くような道路が建設中です。

[出典:国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス よりheboDJ.netが作成]

画像は環状1号線の中でも小川町駅の南側エリアの航空写真です。

ピンク色の線が県道11号です。古くからの道路で小川-東秩父-秩父(または寄居)を結んでいますが、歴史のある道ゆえにあまり規格が良くなく、街道筋に建物もたくさんあるので拡幅余地はなさそうです。

しかし、写真右下からは県道30号が北進してくるため、県道30号からやってくる中長距離の交通を何とか捌かなくてはなりません。ここで環状1号線が役に立つというわけです。

現状では県道30号を北進してきた車は

  • 直進して県道11号(小川町中心部)に入る
  • 右折して国道254号バイパスに向かう

という2つの選択肢があります。分かりやすいのは直進ルートですが、写真上、赤で示している槻川の橋が非常に狭く、ボトルネックになっています。右折すれば国道254号BPに向かえますが、寄居方面に行きたい場合は遠回りになってしまいます。

現在、青線部分の環状1号線が部分的ながら完成し始めており、割と近いうちに県道11号の交差点まではつながりそうに思えます。

県道11号と交差した先の緑色線部分は、用地が確保されている様子もないので完全に私の予想する線形ですが、県道274号に接続してそのまま国道254号BPに連絡できるものと思われます。

まだまだ環状線が完成するまでには時間がかかりそうですが、できあがれば県道30号の利便性がかなり向上しそうな道路です。自転車目線で言えば、新しい道路の完成であまり使われなくなったかつての県道などは走りやすい道路になっていくのではないかという期待が持てます。

秩父三四所巡拝(27/34)

埼玉県自転車見どころスポットをめぐるルート100の中でも、最高クラスの過酷さと思われる91番の 秩父札所34ヵ所を回るルート の実走調査に行ってきました。

天気予報では曇りということで、多少ひんやりした感じもありつつ各霊場を巡拝していたところだったのですが、昼前くらいから雨が降り始め、最終的には路面に水が浮くほどになってしまいました。

出だしは良かったのですが…

最終的にはこんな感じになってしまいました。

このまま続行してもせっかくの自転車ルートが楽しくないですし、安全面でも心配があるので27番まで巡拝したところで一旦打ち切ることにしました。

行く先もこんな感じで、好転が期待できそうになかったというわけです。

残念ではありますが、残り7つのお寺は日を改めて巡拝して行きたいと思います。

埼玉県自転車見どころスポットを巡るルート100#2

今回は2番の 三大河川巡りでぐるり埼玉づくしルート を走ってみました。全ルート中でもトップクラスの約150kmの長さを誇るルートです。

ルートは平行四辺形のような形状で、国道298号→江戸川サイクリングロード→利根川サイクリングロード→武蔵水路→荒川サイクリングロードという構成になっています。長いですがサイクリングロードが多いので、右左折は少ないです。

ルート図では三郷からスタートのようなのですが、今回は荒川サイクリングロード左岸側の羽根倉橋(東)交差点よりスタートとしました。ゴールもここになります。

このエントリを書いている2018年10月時点では補強工事で上流側の歩道が通れません。橋そのものも車線が減少して渋滞しているのでご注意下さい。

国道17号を戸田方向に走り、美女木八幡交差点で左折すると国道298号です。東京外環自動車道の下を走っている道になります。

美女木ジャンクションの下と言った方がわかりやすいかもしれません。

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ルートラボの点数について

最近ルートラボで非常に長いルートを作図したところ、”点数が8,000を超えているので保存できない”旨のエラーが表示されました。大作のルート図だったので保存されなかった時には一瞬ヒヤッとしました。

この”点数”ですが、作図中に距離の左隣に表示されています。何とか8,000以内に収まるように中継点を減らして図を簡略化したのですが、この点数減らしの作業の時に中継点ごとに減る点数に差があることに気がつきました。その後気になったので色々調べてみたところ、ルートラボの点数の仕様について何となく推測することができました。

道ピタモードの点数

道ピタモードの場合、道路が内部的に持っているコントロールポイントが点数として加算されるようです。コントロールポイントというのは私が勝手に考えた表現ですが、図にすると以下のようなものと思われます。

青線が道路縁で、赤い点がコントロールポイントです。道ピタモードで道路上に線が引かれると、コントロールポイントをつなぐように線が引かれます。そのため、曲線が多い道路だと距離に対して点数が非常に増えることになります。

逆に、直線基調の道路は距離に対して点数は少なく設定されています。

例を挙げると、群馬-長野県境の田口峠は狭岩峡から峠の頂上まで8kmほどですが、道ピタモードでルートを描くとここだけで500点も点数が増えます。

点数が少ないのは高速道路が代表的です。圏央道の鶴ヶ島ICから関越道の花園ICまでは33kmほどありますが、点数は450点ほどで済みます。

直線モードの点数

直線モードの場合、直線の長さに関係なく一律”39前後”の点数が加算されるようです。なので、全て直線モードでルート図を描くと205点前後で打ち止めになってしまいます。

点数を少なく作図するには

サイクリングロード等を含むルートを作図するとこの点数オーバーが起きがちです。サイクリングロードは道ピタモードが利かないので、直線モードを使って極力大ざっぱに作図するのがいいと思います。道をトレースしようと細かく直線を描いているとすぐに8,000点に達してしまいます。

道ピタモードで描いているのに8,000点に達してしまう場合は、曲線の多いところを減らすようにするといいと思います。ルート内でつづら折れなどの箇所を探し、そこだけ直線モードに切り替えて大ざっぱに描き直します。こうすると道ピタモード時より点数を減らせます。

以上の点に注意すると点数オーバーを回避しやすくなると思います。

 

埼玉県自転車ルート100#87の通行止め情報(181001)

今日埼玉県ホームページの自転車ルート100掲載ページを見ていたところ、87番の 榎峠、陣見山チャレンジルート が落石や倒木のために走行できない旨が掲載されていました。近々訪問しようと思っていたところですが、事前の情報提供があって助かりました。

87番のルートはそもそも”一般サイクリストは危険”という注釈のついているルートで、林道区間もあるという本格的な山道ルートです。今回はその林道区間で落石や倒木が確認されたようでした。

幸いルート100のページは今なおタイムリーに情報が更新されているので、状況が落ち着いたら訪問してみようと思います。

埼玉県自転車見どころスポットを巡るルート100#46

今回は46番の 和紙のさとを訪ねるルート を走ってみました。小川町から東秩父村にかけての短めのルートです。

国道254号(旧道)に面した道の駅おがわまちがスタート地点です。

張り子のような人形がありますが、これは小川町から東秩父村にかけて和紙の生産が盛んなことを表しているようです。この辺りで生産される和紙は細川紙というブランド品で、原材料であるコウゾの木がたくさんあるということから、1,000年以上の歴史がある産業になっているということです。

道の駅に併設して伝統工芸館があります。また、ルート全図も道の駅の敷地内にあります。

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運動量(METs)の早見表

1日自由に使えるのであれば極力自転車に乗りたいところなのですが、予定や天候の関係で自転車に乗るのを断念せざるを得ない場合があります。

一方で全く体を動かさないのもまずいので、何らかの身体活動をしたいところです。こういう時に参考にしているのが運動量(METs・メッツ)の早見表です。

METsとは

METsは様々な身体活動について、安静時の何倍の運動強度に相当するかを表す単位のことです。これを使うと運動の”キツさ”が簡単に比較できるようになっています。

メッツの単位は簡単なところでは以下の表が見やすいです。

身体活動・運動の単位

[出典:厚生労働省 標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会資料]

いろいろな運動にメッツが割り当てられていますが、その運動を1時間継続すると表に示された分の運動量になるそうです。例えば表では速歩は4メッツなので、30分速歩をした場合は2メッツ分が稼げることになります。

厚生労働省によると、15-64才の年齢層であれば週に23メッツ分の身体活動をするのが望ましいとされているそうです。

運動施策の推進

[厚生労働省Webサイト]

自転車とその他の身体活動のメッツ数

国立研究開発法人・医薬基盤・健康・栄養研究所から、米国の雑誌の論文を翻訳した”改訂版
『身体活動のメッツ(METs)表』”という資料がWeb上に公開されています。これにはさらに細かい身体活動の種別が載っています。

自転車だけでも十数種類に分類されていますが、中でも自転車で坂道を登るのは14メッツという非常に高い値が設定されています。25km前後のサイクリングでも10メッツあるので、自転車はかなり身体活動としては強度が高いようです。

代替になる運動で言えば、ランニングはペースにもよりけりですが最低6メッツからのスタートになっています。簡単にできて高強度な運動としては縄跳びが挙げられます。普通のペースでも11.8メッツあります。

 

こうして見てみると、自転車は運動強度が高い割には長時間続けやすいところが優れているように思います。丸一日自転車ツーリングをしたのと同じ運動量を稼ぐのは難しいように思いますが、こういった手法で定量的に運動量を把握したいところです。