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Ryzen Threadripperの値下げ対応

8月上旬に発売されたRyzen Threadripperですが、発売直後に大幅に値下げされた結果、発売直後に国内で購入したユーザに実質返金対応することになったようです。

AMD、高値でThreadripperを購入したユーザーに18,000円のクオカードを送付

[PC Watch]

海外の製品を国内で購入すると、流通コストその他が乗るのか高くなるというのは良くある現象です。

似たような話ですが、自転車の部品なども国内と海外では同じものでもずいぶん値段の違うものがあります。なので、あえて海外から通販購入することで安価に入手できることが結構あるようです。海外通販サイトも日本語対応が進んでいるところもあり、かつてに比べて海外通販もしやすいようです。

今回のようなCPUなどは特にそうだと思いますが、ユーザがあまりサポートを必要としない製品については国内外の価格差が容認されづらくなってきているのではないかと思います。

 

Radeon Software17.8.2がリリース

リリース日は8/24となっています。ほぼRadeon RX Vega向けの修正です。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.8.2 Release Notes

[AMD.com]

サポート済みタイトルに話題の”PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS”が入っていますが、これはRadeon RX Vega 64を使用した場合、17.8.1比で18%も描画性能が向上するそうです。

これはさすがに極端な例ではないかと思いますが、ドライバのチューニングが落ち着くまではRadeon RX Vegaはアップデートで結構な性能向上が見込めるのではないかと思います。

 

Radeon RX Vegaが登場

かねてより情報の入っていたRX Vegaがまずはハイエンドから登場です。

Vega 64は21日に発売予定ですが、さっそくベンチマークの記事が出ていました。

AMD久々のハイエンドGPU「Radeon RX Vega」シリーズをテスト

[PC Watch]

ハイエンドの製品は2015年にFuryがありましたが、2016年はローエンド~ミドルレンジのRX 500系の投入のみだったので、2年ぶりの投入となっています。

絶対的な性能ではやはりGeforce1080や1070が優秀な印象ですが、Radeonも勝負ができるくらいの内容を整えてきたという印象です。ドライバの改善で多少の伸びしろはあるでしょうし、そのあたりの熟成にも期待しておきたいところです。

あとはお得意のコストパフォーマンス路線だと思いますが、米国ではアナウンスされている”Radeon Pack”が結構大きいのではないかと思っています。

Radeon Packは購入するとVGA本体に加えて、

  • Wolfenstein IIとPreyのダウンロードコードがもらえる
  • Ryzen 7 1700Xまたは1800Xと指定のマザーボードのセットが100USD引きになる
  • 指定のFreesync対応の液晶モニタが200USD引きになる

という期間限定のオファーです。

同時購入に限って適用になるようなので万人向けではないかもしれませんが、この際にプラットフォームごと刷新しよう、という方には魅力的な内容になっているのではないかと思います。

規約については

AMDリワードプログラム

[AMD.com]

詳細についてはRX Vegaの紹介ページに載っています。

[AMD.com]

日本もこのプログラムの対象国になっており、パソコン工房・ツクモ・PC Oneで取り扱い予定のようです。

 

Ryzen機の設定と試験

さっそく細かい設定と試験を行いました。

CPU

定格は3.6Ghzなのですが、HWmonitorで温度を見てみるとアイドル状態で表面44度、内部に至っては34度くらいで非常に低い値でした。なので、3.8GhzくらいまでOCして常用しても問題はなさそうでした。

なのですが、ファンがうるさくなっても困るのでとりあえず定格でチェックをしました。Prime95を動作させて30分間くらい置いておきましたが、表面で50度台後半まで温度が上昇するくらいでした。

温度については何ら問題なさそうです。Windowsの電源プランをAMDが配布している”AMD Ryzenバランス調整”にしているので、使用していないと90%までクロックが落ちます。

メモリ

今回大変だったのはメモリです。単純にRyzen初出時にメディア各社に配られた評価キットに含まれていたから、という理由でCorsairのCMK16GX4M2B3000C15を用意しました。

CPU-Zで見る限りメモリのランクはシングルランク(1)なので、Ryzen5のメモリコントローラの仕様上はDDR4-2666での動作が可能なはずです。

さっそく試してみたのですが、所定のレイテンシでは2666どころか2400でも動作しませんでした。色々調べてかなりたくさんの組み合わせを試しましたが、2666以上はどうやっても不可でした。

そんな中で2400、15-15-15-39であれば動作し、Memtest86も1パスしました。しかしながらレイテンシを緩めてしまったためか2133との性能差があまりない状態になってしまいました。

一応試験までしたのですがリスクにリターンが見合わない感じがするので、SPDそのままの2133、15-15-15-36で運用しています。こちらも当然ながらMemtest86はOKでした。

Ryzenはメモリのランクによって最大クロックに制限がかかるのも分かりにくいのですが、どうもメモリのモジュールメーカーや基盤の設計によってもクロックを上げられる・上げられないが結構変わってくるようです。何だか一昔前によく言われた ”メモリの相性” の再来という感じもします。

これから組んでみようかなという方はRyzen対応を謳っている製品や高クロック動作保証メモリとのセット製品を選ぶなど、メモリの選択は十分注意された方が良いように思います。

全体的な試験

以前の環境だと少々重かったSpace Engeneersで試験をしてみました。このゲームは非常にメモリの消費量が大きいのが特徴です。特に設定をいじらずに起動してみると、メモリの消費量は5.4Gに達していました。ただ、今回の環境は16Gもメモリがあるのでまだまだ平気です。

CPUはゲーム中各スレッドとも低いパーセンテージで動いており、こんなにスレッドを使ってくれるなら1600Xにしといて良かったなと思いました。温度はPrime95ほど高くはならず、表面50度前後、内部40度前後というところでした。これは余裕がある感じです。

まとめ

というわけでなんやかんやで結局定格運用になってしまったのですが、十分に速いので全く不満はありません。メモリについてはやや悔いが残る結果にはなりましたが、ある意味アップグレードパスを残しているとも言えるわけで、お楽しみが1個残ったと考えようと思います。

EK-Supremacy EVO AMDとその付属品

今回Ryzen機に組み込んだCPU用のウォーターブロックは、EKの EK-Supremacy EVO AMD – Nickelというモデルです。

バリエーションとしてこのNickel(上部が透明)のほか、Acetal+Nickel(上部が黒い樹脂製)、Full Nickel(上部まで完全に金属製)があります。Full Nickelはちょっと高めの値段設定になっています。透明なのがかっこいいという見た目のポイントもありますが、万が一電触やサビが発生したときに目視で点検がしやすいので、選べるようなら透明なものにしています。

装着は非常に簡単で、マザーボード上の既存の固定具を外せばそのまま装着可能です。バックプレートはマザーボードのものを流用するので無駄がありません。CPUはヒートスプレッダがついているので、装着時にテンションをかける際もそこまで神経をとがらせなくても良く、多少は気が楽です。

EKのCPU用ウォーターブロックを買うのは初めてでしたが、Thermal Grizzly Aeronautという高いグリスがお試しサイズで入っていました。お試しサイズとはいいながら2-3回分は使えそうなのでありがたく使わせてもらいました。

さすがEKという感じで至れり尽くせりの製品でした。

新しいPC(Ryzen機)の構成

2011年の12月以来にマザーボードとCPUの更新をしました。

現在の構成はこんな感じになっています。

  • CPU:     AMD Ryzen5 1600X
  • メモリ:    DDR4-3000(とりあえず2133で動作) Corsair CMK16GX4M2B3000C15 8GB*2
  • マザーボード: ASUS PRIME X370-PRO
  • 電源:     Owltech SSR-650RM(650W)
  • ストレージ:  Western Digital WDS500G1B0B(500GB)
  • VGA:     Radeon R9 270X
  • OS:                   Windows10 Home 64bit

CPUは結局1600Xにしました。Ryzen3でもFX-8120比で倍くらいの計算能力にはなるのですが、やはりスレッド数が増えた方がアップグレードの甲斐もあるだろうということで1600Xにしてみました。定格は3.6Ghzなのですが、自動設定にすると3.9Ghzで固定されます。

メモリは心配だったのでマザーボードの動作確認リストに載っているメモリにしました。後から考えてみるとメモリのランクを心配する必要があったのですが、まあそこまで詰めた設定をするわけでもないしまあいいか、という感じです。

マザーボードはB350チップセットのものでもよいかと思いましたが、どうもこれという製品がなくX370採用のASUSの製品にしました。今回はマザーボードは水冷化していません。マザーボードで水冷対応可能なものを選ぶと、どうしても価格帯が高くなってしまいます。

マザーに限らずですが、水冷にこだわると対応部品を選択する過程でどんどんハイエンド化するという現象が起きるので、今回は空冷で行くことにしました。ASUSのスタンダードなマザーボードは見た目がうるさくなくて好きです。

ストレージはM.2 SSDを投入しました。何かとスペースに制約のある水冷PCではM.2 SSDはありがたい存在です。せっかくのM.2ですが容量と価格重視でSATA接続のものにしています。速度的には全く不満はないですし、500GBあれば自分の用途には十分なのでこれでOKです。

OSは今回マザーごと更新になるので新たに調達しました。その他のパーツは既存の構成からの流用です。

第一印象としては速くなったといえばなったのですが、これは単にOSをクリーンインストールしたせいかもしれないので何とも言えません。ただ、Cinebenchを実行してみるとやはり1400以上の数値が出るので、やはり圧倒的に速くなっているのは間違いないです。あとCinebenchのマスが一度にたくさん埋まるので面白いです。

しかもそれでいてCPU温度は3.9Ghz固定で40度前後に収まっているので、本当に大したものだと思います。家のPCでこんなの使ってしまって良いのかな?と思っています。

Ryzen機ついに完成

各部品の値段も落ち着いて、マザーボードのBIOSも一段落したかな、と思っていたところだったので思い切って更新しました。

CPUはRyzen5 1600Xにしてみました。今日のところは組めただけというところなので、細かい設定の詰めや環境構築はこれからです。

まずは事故なく無事に組めたので、その点は非常に良かったです。

Radeon RX VegaのNano版

ロサンゼルスでSIGGRAPHというCG関連のカンファレンスが行われているそうなのですが、それにあわせてAMDが何点か発表をしたそうです。

AMD、未発表の小型ビデオカード「Radeon RX Vega Nano」を公開

[PC Watch]

カンファレンス自体がどちらかというとプロフェッショナル向けということもあってか、業務用製品の話題が中心だったようですが、一般消費者向けにはRyzen Threadripperの発売日の発表と、Radeon RX Vegaシリーズの正式発表、そして初公開となるRadeon RX VegaのNano版の披露があったそうです。

Radeon RX Vegaは3つのグレードでの展開となるそうです。

  • Radeon RX Vega64 Liquid Cooled Edition
  • Radeon RX Vega64
  • Radeon RX Vega56

最上位の製品はオールインワン型の水冷システムを装着しての販売になるようです。価格はRadeon RX Vega56が399ドルからということで、国内だと5万円台~くらいになるでしょうか。CPUに続いての久々のGPUアーキテクチャ刷新なので楽しみです。

 

Radeon Software 17.7.2がリリース

7/27付けリリースの17.7.2は、かなり盛りだくさんの内容になっています。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.7.2 Release Notes

[AMD.com]

従来、”追加設定”という別のウィンドウで設定していた色深度などの設定項目がRadeon Settingsに統合されました。

Radeon Reliveについては100Mbpsの記録に対応したほか、メモリ使用量の最適化などもなされています。

ゲーム中にGPU使用量を削減するRadeon ChillはDirectX12とVulcanに対応し、新たなサポートソフトウェアも追加されました。

また、DirectX9とDirectX11のゲームタイトルにおいて、全般的にレスポンシビリティが向上しているそうです。

この他にもいろいろ追加要素・修正要素が加わっています。特に最後に挙げたDX9・DX11タイトルのレスポンシビリティ向上は恩恵を受けられる方も多いのではないでしょうか。

Ryzen 3が発表

Ryzenファミリーの中でもエントリークラスのRyzen 3が登場しました。

発売に先んじてPC Watchさんにベンチマーク記事が載っていました。

2万円を切る「Ryzen 3」の実力を見る

[PC Watch]

Ryzen 3はエントリークラスらしく4コア製品なのですが、1コアあたり1スレッドが実行されます。そのため、4コア4スレッドとなっています。

スレッド数こそ少ないですが、クロックスピードは1300Xでブースト3.7Gまで伸びるので、シングルスレッド重視で行くならなかなか魅力があると思います。これで初登場価格1万円中盤というのはかなりお買い得感があると思います。

ちなみにCinebench R15で比較すると、我が家のFX-8120は全コアで466でしたのでRyzen 3 1200にすら若干負けています。シングルスレッドで言うとざっくり2倍くらい性能が違うということなので、ずいぶん進化しているんだなということが分かります。