Deckadance2」カテゴリーアーカイブ

Deckadanceの権利をGibsonが取得

しばらくImage-Lineのサイトに立ち寄らなかったら大きいニュースが出ていました。
権利を取得、というよりかはImage-LineがGibsonにDeckadanceの権利を売却したという方が表現としては正確だと思います。

Gibson Acquires Deckadance
[Image-Line.com]

Gibsonというとギターのイメージがありますが、Stantonブランドを傘下に持っています。
ソフトウェア製品がなかったStantonの製品ポートフォリオにDeckadanceが加わるということになります。

大きい動きなので気になる点がいくつかあります。

【今後の開発】
開発の方向性は確保される、というような文言がありますが、今後どのような体制で開発がされるのかは今のところ不明です。
フォーラムのScottの書き込みによると、開発していたL.S.D.氏はソフトウェアの権利移動と共に移籍しているようです。
開発するチームは基本的に変わらないという意味での”方向性は確保される”ということなのかもしれません。

【ライセンス】
近日中にStantonからアクティベーションキーとDeckadance2.43本体が入手できるようになるそうです。
既存のユーザがどのような形でStanton版(?)に移行するのかはまだアナウンスされていません。
現状Deckdanceは事実上のLifetime free Updateになっていますが、この点もどうなるかは不明です。

フォーラムでScottに質問している方がいましたが、Scott曰く「同じビジネスモデルを継続してほしい旨先方には話したが、決定は我々の手から離れてしまっている」ということでした。

Deckadance自体は気に入っているので今後も動向はチェックしようと思いますが、Lifetime free Updateがなくなってしまうと厳しいです。
期待半分、不安半分といったところでしょうか。

Deckadance2でタイムコードコントロールとアナログレコードを共存させる方法を考える

考えただけで終わってしまいました。
今日うとうとしている時にふと

「オーディオインターフェイスに送った音声をタイムコードコントロールで出力した音声とは別にそのままDJミキサーに戻せば共存できるんじゃ?」

と思いついて、なぜ今までこんな簡単なことに気づかなかったんだという気持ちになったのですが、
よく考えたら現状Deckadance2には入力された信号をスルーする機能がありませんでした。
(初代Deckadanceにはありました)
うとうとしている時に思いついたことなのでこんなもんなのかもしれません。

恐らく本当に実現しようとするなら、ケーブルのルーティング等ハードウェア的に対策するしかないように思えますが、
そもそもそうまでして共存させる必要性はないような気がしています。

スマートパネル(13)Grossbeat

Grossbeatの機能もスマートパネルに搭載されました。
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1.Grossbeat
リズムに合わせてボリュームをコントロールするエフェクタです。
スマートパネル1つにつき2パターン表示可能で、Grossbeatのスマートパネルは2つまで呼び出し可能なので最大4パターンをスマートパネルで使うことができます。

こちらのパネルも中央のファンクションパネルと連動しており、GB1が4行あるうちの一番上の2パターン、GB2が2番目の2パターンと連動します。

一通り追加されたスマートパネルを見てきましたが、ファンクションパネルを切り替えるのが面倒なユーザ向けにスマートパネルにもファンクションパネルの機能を持たせた、という感じです。
ファンクションパネルはやはりミキサーで固定しておかないと落ち着かない、なんていう方には最適なのではないでしょうか。

スマートパネル(12)FX

ミックス&アイソレータと組み合わせてエフェクトの機能をスマートパネルに持たせることができます。
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1.エフェクトの種類
エフェクトの種類をプルダウンメニューで設定できます。

2.エフェクトの拍数
エフェクトを同期させる拍の数を設定します。

3.エフェクトオン/オフ
エフェクトのオン/オフを切り替えます。

FXパネルは最大3つ設定できるため、ファンクションパネルのエフェクト機能と同等の状態にすることもできます。

スマートパネル(11)ミックス&アイソレータ

こちらはファンクションパネルのエフェクトと連動します。
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1.エフェクトミックス
エフェクトのかかった音と原音のバランスを調整します。
ドライ/ウェットと表記するソフトも多いかもしれません。

2.エフェクトのかかる周波数帯
アイソレータという名称とちょっと効果が異なる感じがするのですが、
エフェクトのかかる周波数帯を指定します。

ファンクションパネルのエフェクトはこのミックス&アイソレータパネルとFXパネルの2種類に分割されてスマートパネル化されているような感じです。

スマートパネル(9)ゲイン&フィルタ

ゲインとフィルタもスマートパネルに追加されました。
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1.ゲイン
各デッキの出力を調整します。

2.フィルタ
各デッキにかけられるフィルタです。左にひねるとローパス、右にひねるとハイパスになります。

ゲイン&フィルタもEQ同様、中央のファンクションパネルとリンクしています。

スマートパネル(8)EQ

Deckadance2.3からスマートパネルの種類が増えています。
このエントリからしばらく新しく追加されたスマートパネルを見ていこうと思います。
まずEQです。
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1.EQノブ
これはもうおなじみの機能です。高域・中域・低域の3つの帯域で音を強調/カットすることができます。
このEQはファンクションパネルに入っているEQと同じもので、完全にリンクして動きます。
スマートパネルでEQを表示させておいて、ファンクションパネルは別の用途に使う、といった使い方ができます。
カット方向は結構バッサリ切れます。

Deckadance2をIL Remoteで操作する

Deckadance2.3から待望のIL Remoteによる操作が可能になったので概観を見ていきます。

【動作条件】
Deckadance2とIL Remote、そしてIL Remoteが動くOSがそれぞれ一定のバージョン以上でないと動作しません。

Deckadance2:2.3以上
IL Remote:1.2以上
Android:3.0以上
iOS:5.1以上

Deckadance2が動作するPCとIL Remoteが動作するデバイスが同じwi-fiネットワークに接続している必要があるのもFLの場合と同様です。

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Deckadance2にはinput thruがない?

昨日久々にDJシステムをアナログ/デジタル混用にしようと思っていた時に気づきました。

DD1.x系ではタイムコードコントロールの設定項目に”入力されたオーディオ信号を通過させて出力する”input thruというボタンがありました。
当時の解説エントリで触れています。

タイムコードコントロールで普通のレコードを使う
[hebodj.net]

DD1.x系ではこのボタンを使ってアナログレコードの通常再生とコントロールバイナルを利用したデジタルデータ再生を混用することができました。
DD2.x系にはこのボタンがないので、このような構成はできないようです。

オプション設定(5)タイムコードコントロール
[hebodj.net]

確かに考えてみるとかけるソースはフィジカル100%(アナログレコード+デジタルデータの入ったCD)かデジタル100%(mp3やflac等のデータのみ)の方が全体としては運用しやすいので、省略されてしまったのかもしれません。