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食材が低FODMAPかどうか調べる方法

本当は栄養学の知識なんかがあればもっと簡単にわかるものなのかもしれませんが、いかんせんド素人なのでこういう情報はどうすれば調べられるのかよく分かりません。
文部科学省提供の食品成分データベースなんかもあるのですが、炭水化物の内訳がどうなっているのかは掲載されていないようです。

指針に使えるのは以前もご紹介したスタンフォード大メディカルセンター発の資料です。
DH-Low-FODMAP-Diet-Handout
[stanfordhospital.org]

その他、”fodmap”で画像検索すると食品別○×表がたくさんヒットするのでそういったものも参考にしています。

ちょっと困るのはリストアップされている食材が欧米のもの中心であることです。
資料が欧米発なので仕方ないですが、日本ではメジャーな食材について「○○は大丈夫なんだろうか?」という疑問が出てくることもあります。

そういう場合は恐らく近縁の種類のものであればまあ大丈夫であろう、という形で判断をしています。

例えば冬場になると食べる機会の多い白菜ですが、同じ種にはカブや野沢菜、チンゲンサイなどがあります。
カブは無難とみなされているので、まあ大丈夫だろうと判断しています。

生物分類でどの階級までを近縁とみなすかというのは難しい問題です。
上記の白菜の場合同じ種にカブがありますが、1つ上の階級の属で捉えるとキャベツやブロッコリー等の”やや危険”な植物も入ってきます。
”同じ種”であればかなり近いと思うのでより確実性は高いかと思います。

とは言え、やはり最後は自分の体に合うかどうかが最も重要のようです。
面倒ですが、「よく食べるor好物だけどお腹の具合を悪化させる原因と思われる食材」を自分でリストアップし、除去したり集中的に摂取したりしながら裏付けをしていく他ないようです。

除去食まあまあ好調?

遅延型食品アレルギー検査の結果も踏まえて除去対象食品を決めて生活していますが、その甲斐あってかまあまあお腹の具合が安定してきたように感じます。
今のところこんな方針で食べるものを決めています。

【除去対象】
ニンニク・玉ねぎ・長ネギなどネギ属の食品
→玉ねぎが除去しにくいが、多少はやむを得ない。ネギ属は体に及ぼす影響が現状では最悪であることが分かっているので絶対に回避。

乳製品全般
→これも除去しにくいので、できうる限りくらいの感覚で除去。”乳製品を含む製品と同じ工場で作っています”みたいな製品は非常に多いのでやむを得ない。
→パンや菓子類に含まれていることが多いので、乳製品そのものよりもこちらを警戒する。


→これも多少混ざるのは仕方ないので、できうる限りで除去。

インゲンマメ
マッシュルーム
しょうが
きゅうり
→自覚症状はないがアレルギー反応自体は強いらしいので。これらは他の食品に混ざることが少ないので避けやすい。

高FODMAPな果物類(リンゴ・桃・梨など)
→ジュースのベースがリンゴのことが多いので注意する。生ではあまり食べないので注意するべきはジュース系。

コーヒー
→大好物なのですが過敏性腸症候群の情報を見ていると確実によくないようなので除去をして様子見中。復活できるなら復活させたい。
→ノンカフェインのだけでも飲めると大変ありがたいのですが、どうもカフェインの有無に関係なく悪影響がありそうです。
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遅延型食品アレルギー検査の結果

今回受けた検査は日本人が良く食べているもの96品目に原因がないかを調べる検査でした。
検査結果はアンブロシア社のサイトからpdf形式で入手できるほか、
食生活ガイドのブックレットなどとともに郵送でも届きます。

各食品の反応クラスは0-6の6段階で表示されます。
小麦や大豆にアレルギーが出ているかな、と思いましたが結果はこんな感じでした。

レベル4
キドニー豆・マッシュルーム

レベル3
アーモンド・バナナ・きゅうり・しょうが・牛乳・さやいんげん・ホエイ(乳清)・ヨーグルト

今回の検査はあくまで医学的な助言ではない、ということになっているものの、レベル4以上は基本的に回避が推奨されるようです。
キドニー豆は高たんぱくなので重宝していたのですが…

レベル3は毎日摂取しなければOKというレベルなんだそうですが、除去すると効果がある場合もあるそうです。
乳糖不耐症っぽいという感覚は前から持っていたのですが、そもそものところで乳製品アレルギーの気があるということだったんですね。
乳製品はなんだかんだで摂取機会が多いので、とりあえず牛乳・乳飲料はアカディも含めて完全除去、他の食品に含まれる場合もできれば摂取しないようにしてみようと思います。

その他バナナ、きゅうり、しょうがあたりは摂取機会が多いので、完全除去とまでは行かなくても少なめにした方が良さそうです。

逆に小麦や大豆はアレルギーの観点から言えばそう問題にならなさそうなので、実験的に摂取してみてもいいかもしれません。

こんな感じで結果を受けて作戦を練り直しているところです。
効果が出るかどうかはまだわかりませんが、意外なものにアレルギー反応があることも分かったので検査した甲斐がありました。

遅延型食品アレルギー検査を受ける

お腹の具合が良くない原因の特定のため、遅延型食品アレルギーの検査を受けました。
食品アレルギーと言うとアレルゲンとなる食品を口にすると即座に激しい症状が出るイメージがありますが、
遅延型という後からやんわりと不調になるタイプのアレルギーもあるんだそうです。

やんわりしているばっかりに原因の特定に至らず、毎日食べているもののせいで常時体調不良が続くということがあるんだそうです。

個人が自身で実施できる検査キットをUSバイオテック社というアメリカの会社が販売しており、日本ではアンブロシア株式会社という会社が正規代理店として販売をしてくれています。
今回はアンブロシア社のWebサイトより注文をしました。

健康保険は効かないのでお値段は税込みで約2.9万円と高額です。
ちょっとためらうところはありましたが、真剣に困っているのでやってみることにしたという次第です。

検査は血液を採取する検査ですが、写真のような試験紙3枚に吸わせるだけなのでそれほど大量の血液を必要としません。
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採血もランセットという扱いやすい器具で行うので、初めて使う場合でも困らないと思います。
消毒用のアルコール綿や終わった後用のばんそうこうも検査キットに入っています。
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何とかトールの入っていないミントキャンディーを探す

フリスクなどに代表されるミントキャンディーが好きなんですが、低FODMAP食において避けるべき食品に何とかトールという名称の甘味料があります。
ソルビトールとかキシリトールとかのトールで終わる甘味料ですね。
これらがこの手のミントキャンディーには含まれていることが多いので避けなければいけません。

でもミントキャンディーは食べたい…ということで色々な製品の成分を調べてみたのですが、どうもコンビニやスーパーで入手できるミントキャンディーの大半には
ソルビトールやキシリトールが入っているみたいでした。
なので、輸入食品店で何とかトールの入っていないミントキャンディーを探してきました。
輸入菓子でも結構な割合で何とかトールは入っていましたが、探してみたらいくつか良さそうな物がありました。

1.アルトイズ
発売は19世紀にまでさかのぼるというイギリス産の伝統的なミントキャンディーです。
歴史ある商品ゆえ、甘味料に頼らない味付けを守っているということのようです。
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この缶がよく電子工作のシャーシに利用されているんだそうです。
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IBSの食事療法継続中

今月の初めのほうに最近食事療法でお腹の具合の改善に取り組んでいる旨を書きましたが、継続しています。

今回実施している食事療法はFODMAP食事法(英語だとFODMAP Dietという表記が多いです)と言うんだそうです。
英語版Wikipediaにはちゃんと項目があったりするのですが、あんまり日本語の情報はありません。

特定の糖類を含む食品を避ける、ということなので食べても問題の起きにくい食品と食べると問題の起きやすい食品を把握しておく必要があります。
ここは検索エンジンで”fodmap”をキーワードに画像検索をすると、食品別の○×表のようなものが多数出てきます。
多少ばらつきがありますが、特に避けたほうがよいというものはある程度共通なので分かりやすいです。

特に分かりやすかったのはスタンフォード大メディカルセンターが出していたpdfの資料です。

DH-Low-FODMAP-Diet-Handout
[stanfordhospital.org]

今までの生活から切り替えるのに結構苦労しているのは以下の食品です。結構避けるのが大変です。

・小麦(パンやパスタ、十割以外のそばは封印となる。素材としてもありとあらゆるものに入っている。特に小麦の入っていないしょうゆを探すのが大変)
・豆類(自分の場合大豆が特に問題が多い様子。小豆でできているはずのようかんは意外に平気)
・にんにく(にんにくの風味を移した油であればOKらしいので、本体は食べない)
・キャベツ(炒め物が作りにくい)
・玉ねぎ(これもあらゆるものに入っている。ソース・ドレッシング系がほぼ全滅する)
・りんご(果物ジュースや野菜ジュースにはほぼ間違いなく混ざっている)
・何とかトールという名前の甘味料(ミントキャンディーやガム等によく入っている)

そのほか、長期間発酵していない乳製品も全般摂らない方がいいようなのですが、これは元々乳糖不対症なのだろうなと思って避けていたのでそれほど苦になっていないです。
ただ驚いたのは、ヨーグルトも乳糖対策品でないと良くないらしいです。発酵しているからと言っても、短期間では乳糖は十分に分解されていないということなのかもしれません。
今まではお腹のためと思って毎日の頻度で摂っていましたが、もしかして毎日自爆していたのかもしれません。
(ヨーグルトについてはまだ実際に具合が悪くなるか検証できていません)

現状明らかに調子が良くなっているので、徐々に原因の特定を進めたいと思っています。

小麦を体に入れない実験

以前よりエントリのところどころにすぐお腹が痛くなる体質だみたいなことが書いてありますが、
お察しの通りかかりつけ医からは「過敏性腸症候群(IBS)ですね」と言われています。
医師からは「ストレスを溜めないことですね(ニコッ)」と言われて整腸薬等色々出してもらったのですが、どれも決め手にはなりませんでした。

自主的にも色々対策をしているのですが、どれも決定的には至らず常に何かしらの対策を自分の体で実験しているような状態です。
ここ最近試しているのが特定の糖(小麦を含む)を体に入れないという方法です。
何でも人によっては糖が下痢や腹痛の原因になることがあるんだそうです。
リンゴ、キャベツ、にんにく、たまねぎ、小麦等々危険と目されている食材があるらしいので、それらを食べないようにしています。

特定の食材はともかく”小麦を封印する”というのは現代の日本ではなかなかの難易度ですが、
幸い自炊ができるので危険と目されている食材を回避して3食完全自炊で生活しています。
(ここのところ魚を焼いたりしているのはそのせいです)

今のところ前よりは全然調子がいいので継続してみたいと思います。
ある程度調子が安定したらあえて危険そうな食材をまとまった量食べて、どれが真犯人なのか探る予定です。

納豆をごはんと別に食べる

当blogにも以前から時々あるお腹が弱いんですが…という話です。

安価で栄養価が高いので納豆にはいつもお世話になっています。
ところがどうもいわゆる”納豆ごはん”にするとご飯がかき込み気味になるためか、本来整腸作用も期待できるところなのにお腹の具合が悪くなることがありました。

そこで最近、納豆をおかず扱いとして別皿のような形で食べるようにしてみたところ、お腹の具合が悪くなることはなくなりました。
「対策してるから平気だな」という心理的な影響もあるのかもしれませんが、今のところうまくいっているので納豆はしばらくご飯にかけずに食べようと思います。

スキムミルクには乳糖が含まれている

乳糖の少ない乳製品でうまいこと生活できているところですが、そういえばスキムミルク(いわゆる脱脂粉乳)はどうなのか気になりました。
加工の過程で何か成分が変わっているのでは?と思ったわけです。

しかしながらどうも普通に乳糖は含まれているようです。

よくいただくご質問(その他の食品)
[雪印メグミルク]

さすが雪印メグミルクさんです。ここのQ2に書いてあります。
やはり乳糖をカットした製品か、もしくは豆乳でというところでしょうかね。

おなかにやさしい生活

いつも当blogにコメントをして下さるhiro-shikiさんおすすめの雪印メグミルク社製”おなかにやさしく”をここ1週間ほど試しています。
(hiro-shikiさん情報提供どうもです)

確かに乳糖が8割分解されているというだけあって、ほぼお腹の具合が悪くなることはありませんでした。
(ある種の思い込み効果もありそうですが)

味については意外にしっかり牛乳の味で、さらにさっぱりした低脂肪乳という雰囲気です。
これでオートミールを食べましたが普通の牛乳版とそう変わりませんでした。

牛乳よりややお高いのは難ですが、効果がありそうなので牛乳でおなかの具合が悪くなる方は1回試してみる価値ありだと思います。