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25cタイヤ

ロードバイクで一般的とされているタイヤのサイズは700×23cと呼ばれる、タイヤ幅が23mmのものです。近年、わずかに太い700×25cという規格が流行っているそうなので、試しに導入してみています。

25cタイヤについては、

  • 接地面の形状の関係で23cに対して転がり抵抗が少ない
  • 空気がたくさん入るのでクッション性が良い

というメリットが良く言われています。反面、重量増(それも回転体の外周部分)がデメリットと言えます。

今回はIRCのROAD LITE 25cを調達し、使っています。3,000円台で買えるお買い得タイヤです。

160716_01装着状況はこんな感じです。規格上は2mm幅が増えるだけなのですが、かなりゴツくなったような感じがします。

実際にポンプで空気を入れてみると、23cに比べてなかなか圧が上がっていかないので、たくさん空気が入ることがよくわかります。パンクした時に携帯ポンプで空気を入れるのは大変そうです。

実際に1,400kmほど運用してみたのですが、やはり外周の重さから来る発進の重さは体感できます。反面、上り坂については23cでもきついものはきついので、そんなに差は感じません。

耐振動という観点から見ると、路面のひび割れについては明らかに強い感じがします。全く振動がなくなるわけではないですが、幾分マイルドに軽減してくれるので大分気が楽です。多少のひび割れなら避けずにそのまま通る判断もできるので、その点でも楽ができます。

ただし、空気を多めに入れてしまうと23cと大差ない感じになってしまいます。ROAD LITE 25cは90-115psi(600-800kpa)が指定の空気圧ですが、私の場合は体重が50kg程度なのもあってか100psi入れてしまうと大分硬いです。90psiちょっとにするとクッション性の高さが感じられます。

疲れやすいかどうか、という部分についてはなんとも言えないのですが、前述の通り”気疲れ”は明らかにしにくくなるので、気分的な部分では間違いないと思います。

全体的に見るとなかなか良さそうなのですが、1点だけ非常に気になる点があります。それは、空気を十分入れた状態でホイールを外そうとするとブレーキシューにわずかに引っかかることです。

今のブレーキシューは5,000kmくらい使っているものなのでそれなりに減っているはずですが、それでもなお引っかかるということは、新品のブレーキシューを入れた場合にホイールから外れなくなる可能性があります。

家で清掃やメンテナンスをするために外すのであれば、空気を抜いて外しても全然OKなのですが、輪行の場合はちょっと困りそうです。

自転車のタイヤの換え時

先だってタイヤを換えましたが、タイヤの交換時期はいつもながら迷います。お世話になっている自転車屋さんに聞いたこともあるのですが、「利用形態や体重などもあるので一概にこうとは言えない」とのことでした。

以下のように基準は色々あると思うのですが、

  • フィーリングが悪くなってきたら換える
  • 見た感じ台形になってきたら換える
  • 走行距離で決め打ちして換える
  • 利用期間で決め打ちして換える
  • ヒビ割れてきたら換える
  • パンクが多くなってきたら換える
  • カーカスが見えてきたら換える
  • バーストするまで使う

私の場合はトレッド部分のヒビを基準に考えることが多いです。トレッドに微細なヒビが入り始めてからもなお使い続けると、そこに異物が食い込むのかパンクも増えてくるように思います。

この基準で換えていくと多少早めに交換になることが多いのですが、ツーリング中のパンクは修理に時間もかかって気分のいいものではないですし、最悪バーストすると帰還不能となる可能性もあるので、ケチらず換えてしまうことにしています。

EXTENZA R1X退役

昨年12月の大規模更新で導入されたブリヂストンのタイヤ、EXTENZA R1Xですが、走行距離にして約4,000kmで退役させることにしました。

退役にあたって振り返ってみると、総合的にはかなり優れたタイヤなのではないかと思います。

良いところ

  • 700×23cサイズで180gと非常に軽量
  • スリックパターンでロードノイズが少ない
  • 乗り心地が良い

イマイチなところ

  • 値段が高い
  • 寿命はちょっと短め?

正直費用対効果部分くらいしか気になった点はありません。当初は耐久性をちょっと心配しましたが、最初に派手なパンクをした以外は無事に使えました。

頑張ればもう少し使えそうな感じもしたのですが、ヒビ割れが激しくなってきたのと、部分的にトレッドゴムがなくなっているのを確認したので大事を取って交換することにした次第です。

160514_011段目はトレッドゴム、2段目の層は繊維の塊のような層です。3段目のピンク色の層は耐パンクベルトらしいです。平均的にはこのくらいトレッドが残っていました。ノギスで測るとタイヤ中央に0.3mmくらい残っています。

160514_02場所によってはこんな感じでトレッドゴムがなくなって裂け目が入り始めていました。

 

サドルバッグ交換

ロードバイクに乗り始めて以来ずっと使っていたTOPEAKのエアロウェッジパックSのベルクロがくっつかなくなってしまいました。
走行中にベルクロが剥がれてバッグがストラップだけでブラブラ吊られている状態に何度かなったので、さすがに買い換えることにしました。
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で、買い換えた先も同じTOPEAKのウェッジパックSにしました。
左が新しいウェッジパック、右が古いエアロウェッジパックです。

エアロとついていないだけあって少しずんぐりした見た目ですが、ちょうどDP1xがすっぽり入ります。
エアロウェッジパックにも入るのですが、ちょっとねじ込まないときれいに入りませんでした。
修理道具類はツールケースに詰めてボトルケージに差しているので、実質DP1x運搬用となる予定です。

ちょっと試してみたところ、クイッククリックというアダプターでサドルレールにワンタッチ装着できるので、付け外しは非常に楽です。
(サドルレール側にも事前にアダプターを取り付けておく必要があります)
この手のガッチリ固定するタイプのパーツは走行中にカタカタ音がしたりすることもありますが、今のところそういったガタもありません。

これで実売2,000円くらいなのですから恐れいります。
安くて良い物というのはそうそうないと思っているのですが、TOPEAK製品には結構安くて良い物があると思います。

雨の日のパンク

雨がぱらついていたので、雨がいよいよ本格的になってきたらすぐ帰ろうという算段で近所の道をウロウロ走っていました。
よく通る幹線道路を走っていたところ、突然前輪から空気の抜ける音がし始めてパンクに気づきました。

手持ちの予備チューブで直したのですが、雨の日の(しかも冬の)パンク修理というのはなかなか辛いものがあります。
ちょうど良く雨を遮れる場所が見つかればいいのですが、なかなかちょうどいいところはありません。
しかも修理中にちょっとトイレに行きたくなってきたため、かなりのピンチを味わいました。

もちろん今まで何度も行程中でのパンクを経験していますが、何にしても大事なのは慌てないことです。
慌てていると修理の手順を飛ばしたり、作業が不十分になったりして修理したそばからまたパンクが発生することもあります。
「はいはいわかったわかった」くらいの気持ちで取り組むとなんだかんだで素早く復帰できます。

ところで先日の更新で新しくなったタイヤ(ブリヂストン EXTENZA R1X)ですが、今回のパンクも含めて妙にスパーンと切れてしまうのが気になります。
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今回のパンクの穴はこれです。長さにして5mmほど、カーカスの層に至るまですっぱり切れています。
原因となったものは何だったのか分かりませんでした。こりゃしょうがないなと思うものを踏んでいれば納得も行くのですが…
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ちなみにこれはトレッドの層のみですが同様に切れているところです。
今まで使っていたタイヤはガラスの小片がめり込むことはあっても、この様に鋭く切れることはありませんでした。
路面が濡れていたとはいえ、ちょっと耐久性が心配になります。
性能自体は非常に満足なので、もし本当に耐久性に難ありだと残念です。後輪はまだ大きな問題はなさそうなので、継続して評価したいです。

前輪のタイヤをどうするか迷いましたが、空気を入れると裂け目が多少広がって帰ってくる間にも砂粒がめり込んでいましたし、あの穴からまたパンクしたらどうしよう…と思いながら走るのも精神衛生上良くないので、
3本ローラー専用に運用を変更しました。

ネットで調べるとタイヤが裂けてもこうすると直せるという情報もたくさんあるのですが、ここは極力安全に振った判断をすることにした次第です。

リニューアルしたパーツの感想

記憶がフレッシュなうちにまとめておこうと思います。

1.クランクセット(スギノOX901D Classic Compact Plus+)

まずクランク長が2.5mm短くなっているので、単純にクランクの下死点は2.5mm上昇しているはずだよな…と考えてサドルを2mmくらい上げました。
ついでにほんのわずかにサドルを前に出して座る位置は変化しないようにしました。
結果、サドルの高さとハンドルまでの距離、サドルとハンドルの落差がちょうどいいくらいにまとまったのか、非常に楽なポジションができました。
クランクも非常に回しやすいですし、短くして良かったと思います。

46-34というチェーンリングの歯数構成は目論見通り非常に使いやすく、アウターギアの出番が増えました。
本当に贅沢言うならスプロケットに18Tがあると良いのですが、現状でも十分満足です。

フロントの変速はやはりシマノの純正品に比べると若干劣る印象です。
一発できれいにガシャンと入る場合もあるのですが、時々ガチャガチャン!とちょっと時間がかかっているときがあります。
実用上問題は感じないのでOKです。

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オニキスさんオーバーホール完了(2)

交換されたパーツ類の続きです。

4.ホイール(シマノWH-R500→MAVIC CXP22+シマノ9000系ハブの手組み)

最も予定外だったのがこれです。
ホイールについては来年度か再来年度くらいに換装を予定していましたが、今回のオーバーホールで自転車屋の店主殿から「後輪のカップ側がもう限界に近い」という指摘を受けました。
コーン側だったら前に直した時の要領で交換可能ですが、カップ側となるとハブごと交換になってしまいます。
そんなわけで、予定より早くなってしまいましたがホイールも換装となりました。
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前輪側(影のせいで見づらい)
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後輪側
CXP22の矢印モチーフのデカールがなかなかかっこいいです。

ホイールは改めてオーダーしたものではなくて、どういうわけか店頭にほとんどイメージ通りのものがあった、という感じです。
クランクの時同様とにかくあんまり強そうにしたくないので、
・スポーク数が多いこと
・スポークがエアロ形状でないこと
・リムの高さが低いこと
・ラチェット音が静かなこと
あたりが希望としてありました。
なおかつ、泊りがけのツーリングにも行くので走行性能よりは可用性が優先される、という感じです。
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オニキスさんオーバーホール完了(1)

オーバーホールついでに小改修となりました、というエントリになる予定だったのですが、大改修になってしまいました。
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電車だったら全検とか言っていましたが、”○○車輌 平成27年 改造”という銘板が取り付けられるレベルの大掛かりな更新です。

変わったのはこちらです。

1.クランクセット(FC-5750→スギノOX901D Classic Compact Plus+)

かねてから今回のオーバーホールに合わせて交換しようと思っていた部品です。
前側のギアは2枚構成になっていて、大きい方が歯数50、小さい方が歯数34でした。
ところが大きい方に変速すると重くてしょうがないのでほぼ使っていませんでした。
そんなわけで、大きい方のギアを歯数46に設定したクランクセットに入れ替えたというわけです。

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すんごい適当な新旧比較写真です。歯数が4違うだけですが結構大きさが違う感じがします。

更新前(FC-5750)

R12 R13 R14 R15 R16 R17 R19 R21 R23 R25
F50 4.17 3.85 3.57 3.33 3.13 2.94 2.63 2.38 2.17 2.00
F34 2.83 2.62 2.43 2.27 2.13 2.00 1.79 1.62 1.48 1.36

更新後(OX901D Classic Compact Plus+)

R12 R13 R14 R15 R16 R17 R19 R21 R23 R25
F46 3.83 3.54 3.29 3.07 2.88 2.71 2.42 2.19 2.00 1.84
F34 2.83 2.62 2.43 2.27 2.13 2.00 1.79 1.62 1.48 1.36

ギアレシオをテーブル状にしてみました。よく使うギア比は2.00~2.40くらいです。

以前のクランクだと前34-後ろ16の2.13で発進したとして、前を変速すると3.13と強烈に重くなります。
後ろを2枚軽くしてもまだ2.63あるという状況です。

今回の換装の結果、同様に2.13で発進したとして、前を変速すると2.88となります。
これではまだちょっと重いので後ろを1枚軽くすれば2.71、2枚で2.42とこれならどうにかなるな、というギア比になります。

前50でも8枚目に入れれば2.38になるじゃん、ってのはその通りなのですが、チェーンが斜め気味にかかってしまいますし、
前後とも変速が忙しくなってしまうので大変だったというわけです。
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サドル(fi’zi:k – Alione)の感想

以前試していたナロウサーティは先輩に奪われてしまったので、サドルをフィジークのアリオネに交換してみました。
名品の誉れ高いサドルです。
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どうも自分の場合はサドルの横断面がかまぼこ型になっているサドルの方が合うようです。
前のSelle Italia – Flite Gel Flowも似たような断面をしています。
比べるとアリオネの方が多少カーブは緩やかな印象です。

硬さはやや硬めに感じます。このエントリを書いている時点で2ヶ月くらい使っていますが当初は特に硬さを顕著に感じました。
慣れたのか多少柔らかくなったのかは不明です。

特長的なのは長さですが、他のサドルとレールの位置を合わせてみると先端が長いわけではなく、後ろが長くなっていることが分かります。
気に入っているのはこの点で、後ろ寄りに座りやすいので後輪荷重を意識しやすく、より効率の良いフォームで乗れる感じがします。
また下りの時に腰を引きやすく、安心して下れます。

ちょっと懸念していたのは穴が開いていないことです。ロードバイクに乗り始めて以来穴あきサドルしか使ったことがなかったので心配でした。
しかしながら特に股間が痛くなるということもなく、普通に走れているので助かりました。
今後サドルを変えてみる際も”横断面がかまぼこ型かどうか”が大まかな指針になりそうです。

ナロウサーティにFairweatherの巨大サドルバッグは装着可能か

問題ないです。
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ほぼフル搭載状態で装着してもこんな感じです。
レールの幅が狭いのでベルトを通すのはちょっと面倒ですが、装着そのものは問題なく行えます。

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装着後に上から見てもこんな感じで、バッグがサドルよりはみ出るような事態にはなりません。
これもFairweatherのサドルバッグの前部がプレートで補強されているからこそです。

前にも書いたように思いますが、装着時にきっちりベルトで締め付けるのが快適な装着のコツです。