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長野県道55号(千曲市女沢橋-坂上トンネル)

千曲建設事務所が設置している”科野さらしなの里サイクリング推進委員会”がオススメするルートの1つであるという県道55号の女沢橋-坂上トンネル間を走ってみました。

県道55号は千曲市から大町市までを結ぶ長い道路です。途中に何ヶ所か峠越えがありますが、最初の峠がこの坂上トンネルまでの登りになります。

最初は上山田の住宅街の中を登っていきますが、実はこの最初の区間が最も急勾配です。峠道は頂上付近が最も急なパターンが多いですが、これは珍しいプロフィールです。

最初の住宅街の中の様子です。
今回はアクションカメラの動画からのキャプチャです。

人家が途切れると急に道路が山道の雰囲気になりますが、ここから返って勾配は緩やかになります。平均して4-5%前後というところです。

途中からつづら折れ区間になりますが、引き続き勾配は比較的緩やかで安定しています。路面状況も良く、登りやすい道路です。

頂上付近は霧が立ちこめていました。

登り切ると坂上トンネルがあります。およそ延長1.3kmの長いトンネルです。残念なことに歩道スペースはありませんが、この路線自体の交通量が少なく、またトンネル内も明るいので、反射材などを身につけ前後ともしっかりライトを点ければ通行に支障はないと思います。

トンネル内はかなり明るいです。2-3%の登り坂になっているので要注意です。

ちなみに旧道の峠道もあるらしいのですが、入口自体が完全に封鎖されているので旧道でトンネルを回避する方法は使えなさそうです。

多分左手の分岐が旧道の入口だと思うのですが、完全に封鎖されています。

戸倉上山田温泉から聖高原駅付近まで抜けられる便利な道路です。登り口からの延長は約7.6km、標高差は約460mあるので、単純な平均勾配はちょうど6%前後ということになります。長いのでまあまあ手応えはありますが、静かで良い路線だと思います。

横倉トンネル・青倉トンネル回避ルート

長野県から新潟県の津南・十日町方面へ向かうメインルートの国道117号という道路があります。

栄村に入ってしばらく進むと横倉トンネルと青倉トンネルという割と長めのトンネルが2つ続く区間がありますが、旧道区間が残っているのでそちらを通行するとトンネルを回避可能です。

両トンネルには片側に自転車が通れる歩道スペースがあるので回避は必須というわけではないものの、わずかなスペースにガラス片が散らばっているなど、トンネル内は不測の事態も多くあります。そんなわけで私はこの回避ルートを通ることが多いです。交通量もほとんどないので落ち着いて走れます。

旧道とは言え一応かつての国道のようなので、それなりに整備された道路という印象です。

長野県道501号で聖山高原を走る

聖山の周囲をぐるっと取り囲んでいる県道395号と県道12号をよく走るのですが、大岡で聖山の頂上方面に向かう県道が分岐しており、気になっていました。

自転車でも走れそうだったので走ってみることにしました。

大岡の分岐点からは平均勾配6%台 x 延長6km少々の坂というプロフィールですが、途中平坦な区間があるので実際の体感勾配はもうちょっと急に思います。

前半に平均勾配10%少々の区間が1kmほど連続するので、そこが特に大変です。

途中の平坦区間で聖山山頂への分岐点があります。

山頂まで車や自転車で行くことはできないようです。
道の雰囲気は大体こんな感じです。

平坦区間には他にも樋知(ひじり)大神社やキャンプ場があります。

樋知大神社です。

平坦区間から先は登り区間パート2で延長1.6km程度の登りとなりますが、ここからは路面が荒れ気味で思った以上に身体にダメージが加わります。

そのまま頂上を過ぎて下っていくと聖湖の目の前に出るというルートです。

標高差400mくらいの坂を登るのでなかなか大変ですが、基本的にほとんど他の交通と遭遇することはなく、静かに登っていけて楽しいルートです。見晴らしの良いポイントはそれほど多くありませんが、聖山山頂付近の森林が美しいので沿道風景も楽しめるルートだと思います。

相川峠の旧トンネル

長野県道55号を大町市街から八坂方面へ登っていくと、頂上に相川トンネルというトンネルがあります。付近に立ち寄った際にもう一つ古いトンネルがあることに気がつきました。

手前から立ち入り禁止になっているので銘板などが読み取れませんが、古そうなトンネルです。

立ち入り禁止になっていることもあり銘板などは読み取れませんが、どうも県道55号の旧道トンネルのようです。県道55号の相川トンネル付近は最近も大規模な線形改良が行われており、道路が拡幅されると同時にカーブも緩くなっています。こちらのトンネルは恐らく昔の県道55号本線ではないかと思います。

こちらは現在の相川トンネルです。

瀬戸トンネル・銚子口トンネルの照明LED化

鬼無里手前の瀬戸トンネル・銚子口トンネルの照明がLED化されていました。

以前長野市街寄りの中峰トンネルの照明がLED化されていたことを確認していましたが、工事が進んでいたようです。

中峰トンネルの照明LED化

[heboDJ.net]

銚子口トンネルです。坑口付近の写真ということもありますが、とても明るくなって安全性が高まりました。
かなりパワーのあるLED照明が多数設置されていました。

瀬戸トンネル・銚子口トンネルともコンクリート舗装で路面状況の良いトンネルではありますが、明るくなったことで路面が見やすくなったのが非常にありがたいです。

国道19号信州新町日原西の通行止め(2020年4月)

当ブログでも時々触れていますが、犀川沿いの国道19号は落石などの多い区間が多く、工事や通行止めが行われているのをよく見かけます。

先日旧道区間のエントリを書いた信州新町の日原西交差点付近で土砂流出があったとのことで、2020/04/30-2020/05/22まで通行止めを伴う工事が行われるとのことです。

6:00-20:00までの昼間時間帯は片側交互通行、20:00-翌6:00までの夜間時間帯は完全通行止めになるそうです。

国道19号長野市信州新町日原西地先において、応急復旧工事のため通行止めを実施します。

[国土交通省 関東地方整備局]

国道19号の長野-松本間はそこまで交通量の多い印象のある路線ではありませんが、一般道で長野-松本間を結ぶ一般道では第1の選択肢であることは間違いなく、影響は大きそうです。

う回路も示されていますが、県道31号で一旦大町方面に抜け、大糸線の北大町駅付近から国道148号で南下するというかなりの遠回りルートになっています。

国道19号でまっすぐ来る場合に比べて距離にして+約8km、その中に標高差350m程度の登り坂も追加となります。道路規格的には県道31号・国道148号とも優秀な部類と思いますが、負担が大きくなるのは間違いありません。当面注意が必要そうです。

長野県安曇野市のラウンドアバウトを訪問

豊科付近にラウンドアバウトがあるらしいということで調査に出かけました。

場所は長野県安曇野市豊科本村で、大糸線の南豊科駅から真西に800mほど行ったところにあります。

元々は名前のない五叉路だったようですが、現在は本村円(もとむらまどか)交差点という名前になっています。本村は当地の地名ですが、円はラウンドアバウトにちなんで付けたものではないかと思います。

ラウンドアバウトはこんな感じです。交通量が少なめの交差点ですが、”ゆずれ”の表示や自転車用の矢羽根標示など充実したスペックになっています。

中央島の様子です。交差点名称の標示があります。
自転車用の矢羽根標示です。この近辺には南豊科駅から矢羽根標示があり、それと接続する形になっています。
出る時のウィンカーを促す標示です。
ラウンドアバウト手前に予告が出るのは須坂市のものと同様です。

以前須坂市のラウンドアバウトを調査した時にも設備が充実している印象を受けましたが、こちらもほぼ同様のスペックでした。長野県で近年整備されたラウンドアバウトの標準仕様自体が充実したものなのかもしれません。

国道19号の旧道区間(日名橋-置原橋)

国道19号の旧道区間について色々と調べていますが、信州新町の日名橋-置原橋区間にも左岸側に旧道らしいものがあることに気づきました。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

写真は1977年当時のものですが、現道(水色のライン)は存在していません。当時は川口橋の先で大きく左岸側にカーブし、川に沿うような線形だったようです。現在は日名橋-置原橋-川口橋の橋りょう3連続でほぼ直線の線形となっています。

旧道区間はまだ通れるようだったので寄ってみました。

途中にあるロックシェッドが工事中で途中までしか通行できませんでしたが、かつての国道らしい雰囲気を味わうことはできました。

いつも当てにしている古い標識です。建設省設置のものなのでこの道路が国道であったことをうかがわせます。

もう一つ、確実ではないですが郵便局が道路沿いにあるのもヒントです。旧街道沿いには役所・学校・郵便局などの公共施設があることが多いほか、神社仏閣が面していることも多いです。旧道区間を探す時にはこういった施設の情報も参考にしています。

山清路南の橋りょう建設現場

以前山清路付近で国道19号の改良が進んでいるらしいというエントリを書いたのですが、山清路の先まで進んでみたところ、南側の橋がほとんどできあがっていました。

新山清路橋の先に大きなコーナーがあり、コーナー外側に駐車場と休憩スペースがあるのですが、その付近から分岐しているような感じです。

橋りょう本体はほとんどできあがっているように見えます。あとは舗装と安全施設などの付帯設備が完成すれば、供用も近いように思えます。今後どうなっていくか楽しみです。

県道上田千曲長野自転車道線の旧名称

戸倉上山田温泉近くの女沢公園にある看板がいつも気になっていました。

”千曲”の部分だけ後から修正されたような形跡があるのです。元々どんな名前だったのか興味がわきますが、解答が女沢公園内にありました。

こちらです。元々は上田更埴長野自転車道線という名前だったようです。更埴という名称はかつて存在した更埴市から来ているようです。戸倉町・上山田町と合併して千曲市になりましたが、今でも更埴JCTや更埴ICなどに名残がありますし、お店にも”更埴店”を名乗っているところがたくさん存在します。

この古そうな案内図のおかげで思いの外簡単に謎が解けました。

この案内図がちょっと面白いのは、電車やバスなどで使われるような階段状の距離表があることです。橋と橋の間を基準に距離が分かるので面白いです。全線ということになると上田橋-村山橋の47.6kmになるようです。