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坂中峠

北信地域の探検をする際にテーマとして意識することが多いのが北国街道です。北国街道は軽井沢の追分交差点で中山道と分岐し、善光寺を経由して越後国に向かう街道です。現在の国道18号とおよそ似たような線形となっています。

善光寺の後、本線は牟礼に向けて山越えのルートになりますが、サブポジションの街道として坂中街道という街道が分岐します。

今回取り上げる坂中峠は、その坂中街道上の峠です。現在は長野県道37号の坂中トンネルがあるので峠を意識することはそれほどありませんが、今でも峠の旧道が残っています。

県道37号のこの交差点を右に入ると旧道です。
トンネル開通時の記念植樹があります。

峠の頂上手前には展望公園と称する公園があるのですが、木が生い茂っているので展望は望めません。ベンチくらいしかありませんが、静かなのでちょっと休憩するには良いスペースです。

峠の解説板があります。最初の植樹は平成4年となっていたので、つい30年ほど前までは旧道が県道の本線だったと思われます。
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明通トンネル

国道143号の明通(あけどおし)トンネルに行きました。前回訪問したのは2016年の6月なので、ずいぶん久しぶりです。

国道143号は上田方面から青木村を経由して松本へ至る道路です。この情報だけ文字にすると非常に便利で重要な幹線道路のように思えますが、そもそも高低差500m近いワインディングの山道を越えていかなくてはならない上、明通トンネルは高さ3.5mの制限がかかっているため幹線道路としては使いづらい道路です。そのため交通量が少なく、逆に自転車で走るには結構楽しい道になっています。

登り口からの延長は11kmほどと長いのですが、平均勾配は5%前後であまり急勾配になるところはありません。後半登り10%の注意看板が2-3個出るのですが、そのような急勾配の区間は出てこないので肩すかしを食らいます。

以前エントリに書いたときにも触れていますが、現役最古の国道トンネルというタイトルホルダーです。もうちょっとこの点をアピールしてもいいように思います。

古い設計のトンネル故に大きい車は通れません。この国道143号は明通トンネルまでほぼ一本道なので、もし高さ制限があることに気づかずここまで来てしまうと大変です。そのため、このトンネルの存在はかなり手前の青木村内から複数回注意喚起されています。

パノラマというわけではないですが、トンネル前からの眺めはなかなかです。

長野県道395号(1)

長野県道395号は稲荷山駅入口交差点と信州新町の国道19号川口交差点を結んでいる道路です。途中で旧信更町を抜けていく山道の区間もあります。今回は稲荷山方面から国道19号へ抜けてみました。

信更方面へは県道395号以外にも県道70号でも向かうことができます。県道395号は急勾配で幅員も狭いので、全線走破にこだわらないのなら県道70号をオススメします。

旧信更町の案内地図です。

県道70号でも信州新町に抜けられますが、今回は途中で左折します。行く先に千曲と書いてありますが、県道395号から分岐する390号に左折で入ると千曲市桑原へ降りていくことができます。

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長野電鉄屋代線跡の遊歩道

長野電鉄には2012年まで、屋代-須坂間を結ぶ屋代線という路線があったそうです。大体国道403号に沿うような線形になっています。

廃止になったのがつい最近ということもあり、綿内駅など鉄道施設の跡も良好に保存されています。先日ちょうどその綿内駅周辺を通りがかった時に、廃線跡が遊歩道化されているのを発見しました。

さすが鉄道の線路の跡で、横断線形は非常に優れています。とても見通しがよく走りやすい道路になっています。道路標示の真新しさから見るに、まだ整備されて間もなさそうです。

規制は歩行者用道路となっていますが、”自転車を除く”の例外があるので自転車も通行可能です。

ちょうど綿内駅跡の手前で終わってしまいますが、線路跡はまだ続いているので延伸も可能そうに思えます。

国道403号も割合走りやすい方の道路ですが、並行して遊歩道があるのであればこちらの方が安全に走れそうに思えます。平面交差が多少ありますが、それを差し引いても便利そうです。

屋代側の起点がどこなのかは不明なので、機会があれば現状の全線走破も試してみたいところです。

長野県道497号

大町市にある鷹狩山の東側を走る県道497号を走ってみました。道の駅ぽかぽかランド美麻と大町市八坂支所付近を結ぶ道路です。

道の駅ぽかぽかランド美麻の横にある起点です。

あまりメジャーな道路ではないと思いますが、一応起点付近には八坂に向かう道であることを示す看板が出ています。

スタートからはいきなり急な登りです。平均9%くらいの登りが3kmほど続きます。

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国道403号で聖湖に登る

以前麻績側から通った聖湖(猿ヶ馬場峠)に千曲側から登ってみました。

千曲側から登る場合は国道403号の治田小学校東交差点から約11km、平均5%の長い登りになります。頂上付近が平坦なので登りだけで見ると平均は6%くらいになります。

ほとんど勾配も一定で安定しており、木陰の区間が多いので暑い日でも涼しく走れます。唯一千曲側展望公園を過ぎてから1kmほどは平均勾配が8%くらいあるので、そこは少々辛く感じました。

最高点は不法投棄禁止という看板のあるコーナーだと思いますが、ここが猿ヶ馬場峠というわけではなさそうです。

このコーナーです。ここを過ぎるとしばらく下って聖湖です。
この看板が目立ちます。

聖湖に着いてみると、猿ヶ馬場峠は聖湖の近くの山中にあり、車道上に存在するわけではないようです。昔の善光寺道として登山道は残っているそうです。

この先に峠があるらしいのですが、SPD-SLでは辛そうです。

昔の道はとても興味のあるところなのですが、ロードバイクに乗る装備でそのまま見に行けなさそうなのが残念です。聖湖への道はそれほど交通量もなく、ボリュームのある坂を楽しく登れたのでルートパーツとして定番化しそうです。

林道李平線と本州のへそ

小川村と鬼無里を結んでいる県道36号は非常に気に入っている道の1つです。特に小川村側の星と緑のロマン館に至るまでの区間は、今まで走ってきた道の中でもトップクラスに気に入っています。

この道路には少し離れた所に並行する道路があります。林道李平線という看板を頂上付近で見かけるのですが、全線がその林道なのかは不明です。

位置的には県道36号よりやや美麻側、瀬戸川という川に沿って大洞高原に至る道路となっています。

長野市街から来る場合右折で入ることになります。

入口はオリンピック道路こと県道31号です。

この看板が目立ちます。途中に本州のへそという本州の”重心点”があるそうです。

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長野県道31号旧道の現地調査(3)

切石トンネル手前から切石トンネルの旧道を見てみます。

トンネルの前で旧道と新道がほぼ直行しているところです。旧道はまるでシケインのような半径の小さいS字カーブだったようです。

切石トンネル手前です。右手が旧道となります。トンネルの旧道は通行止めになってしまうことが多いですが、この道路は普通に通行できるようです。

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長野県道31号旧道の現地調査(2)

小川神社を過ぎて、横峯バス停付近から切石トンネル手前までの旧道を調査します。旧道の入口がまだ残っています。

左に曲がると旧道です。

ここはかなり長い区間の旧道がありそうだったのですが、通行止めになっていました。山際の道路なので落石の危険があるのかもしれません。

車止めの先に早速巨石が落ちているあたりが不穏な雰囲気です。

反対側の信濃屋商店さんの裏もすぐに通行止めになっています。

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長野県道31号旧道の現地調査(1)

先日写真判読で県道31号の線形が変わったと思われる所を調べましたが、現地も見てみたくなったので実際に走って見て来ました。まずは高府と小川神社の間の区間です。

新旧の橋が並行しています。

まずここは分かりやすい場所ですが、新道の隣に旧橋が残っています。

欄干を見るとかなり老朽化が進んでいそうです。鉄筋が露出している部分もあります。

同様に、旧橋が残っている箇所がもう1つあります。

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