北しなの線黒姫駅のすぐ近くに転車台の遺構があります。

転車台というのは蒸気機関車などの向きを変えるために使われる設備で、上に機関車が乗った状態で回転することで向きを変えるという仕組みになっています。
この転車台遺構は道路に面しており、非常に観察しやすいです。
機関車の向きを変えるという性質から考えて、過去に黒姫駅で列車の折り返しが行われることがあったということなのでしょうか。いつ頃まで使われていたかも含めて気になります。
中野市に出かける用事があったので、ついでに普段自転車で通っているところを徒歩で散策してみました。
まず長野電鉄の信州中野駅前です。ここ最近で大きく様変わりしたのは駅前にルートイングランド中野小布施が完成したことです。2023年6月にオープンということでまだオープンしたばかりです。
中野小布施というネーミングになっていますが、信州中野から小布施までは鉄道でも自動車でも15分くらいでついてしまうので実は併記してもそれほど違和感のない距離です。中野駅前であれば渋温泉や志賀高原と小布施に両対応できるので、立地は良いのではないかと思います。
JR飯山線の立ヶ花駅にも立ち寄りました。
立ヶ花駅は中野市の中心部からは6kmくらい離れているので、鉄道と徒歩限定でアクセスを考えると少々不便です。JRの方が運賃は安いので、歩いても構わないので運賃が安い方が良いという方にはこちらがおすすめです。一応距離で言えば上今井駅が中野市街には一番近く、5kmほどの距離となっています。
2025年春以降を目標に長野県内のSuica利用駅が拡大される予定という報道がありました。
現在長野県内のJR東日本の路線では以下の区間でSuicaが利用可能ということです。
今回これに加えて発表となったのは以下の通りです。
特に松本-長野間がSuicaで乗降できるようになるのはかなり利便性が高くなると思います。路線バスで利用できるKURURUもSuicaと相互利用できるカードに切り替えが予定されているので、長野県内の公共交通機関の利用がSuica互換のカードで完結できそうです。
ちなみに既にSuicaが利用できる松本駅もSuicaエリアで言うと首都圏エリアに含まれているので、今回拡大する区間も首都圏エリアに含まれることになるそうです。なかなかないとは思いますが、やろうとすれば新宿からSuicaで乗って長野でSuicaで降りるような乗り方も可能になるということだと思います。
来年の3月には北陸新幹線の延伸でJRの路線ではなくなってしまうので、北陸本線の敦賀-金沢間に乗りに出かけました。
ルート的には中央西線で名古屋方面に向かい、米原から北陸本線で敦賀-金沢と乗り通し、最終的にあいの風とやま鉄道とえちごトキめき鉄道を経由して長野に戻ってくるというルートです。
敦賀駅や福井駅には既に巨大な新幹線用の設備がお目見えしており、準備の順調な進ちょくが感じられました。福井駅については駅前の再開発も進んでいるようでした。
乗った路線の中では、近場ですがえちごトキめき鉄道の市振-直江津間の区間が印象的でした。やはり長野で暮らしているとなかなか海を目にする機会がないので、海沿いを走る路線は魅力的に感じました。
JRが毎年春・夏・冬と発売している青春18きっぷを買いました。春の回に買うのは多分初めてだと思います。
春と冬に関しては利用できる期間が約1ヶ月くらいと短いので、少々使いにくい感があります。今まで購入したことがなかったのも使い切らないまま期限切れになるのを恐れてでした。
しかしながらいざ実際に春に鉄道旅行をしてみると、夏の旅に比べて快適でとても気に入りました。
青春18きっぷはJR各社の各駅停車のみ乗り放題になるきっぷなので、どうしても旅行時間は長くなります。夏場に長時間電車に乗ると、駅で待つ時は暑く、電車の車内は冷房で寒いということが起きがちです。
これを一日繰り返すので、冷房対策などを適切に行わないと温度の変化で私の場合は体調を崩すことがありました。
春の鉄道旅行の場合は気温という観点で言えば車内外とも比較的過ごしやすい気温に収まるので、温度変化のことはあまり気にしなくて良いのがメリットです。私は長時間の電車移動自体はそこまで苦にならないので、春の18きっぷ旅行は非常に楽しめています。
次回も18きっぷを購入する時は春の回にしようかと思っています。
ウォーキングの時に北しなの線の牟礼駅から電車に乗りました。牟礼駅には鉄道関連の面白い設備がいくつかあります。
ホーム先端の方には今はもう使っていないと思われる14両の停止位置目標などもあります。
ホーム間を結ぶ跨線橋には”長野東京方面”の表示が今も残っています。
階段の蛍光ステッカーはJR東日本時代のものです。
色々ある中で特に興味深いのが跨線橋の支柱です。
鉄道作業局 新橋工場製造 明治三十三年 と書いてあるように読めます。明治33年と言えば1900年なので、この柱は製作されてから120年以上経っていることになります。なかなかこの古さで現役の跨線橋は少ないのではないかと思います。
しなの鉄道の駅は要所に信越本線時代の面影が感じられて興味を引きますが、牟礼駅は中でも貴重と思われる鉄道遺産が現存する駅でした。
JR東日本の2023年3月ダイヤ改正の情報が出ていました。長野県内においても色々変更があるようなのですが、篠ノ井線の臨時特急新設と、それに伴う信州しなの料金回数券の発売終了が個人的には影響が大きそうに感じました。
篠ノ井線の臨時特急については通勤用途を想定して朝は塩尻から長野まで、夜は長野から松本までそれぞれ1本ずつ設定されるということです。臨時特急ということなので、運転日は特定の日に限られるようです。編成はあずさにも使われるE353の3両編成ということで、ちょっと見慣れない編成になりそうです。
臨時特急の新設に伴い、特急しなのと臨時特急のどちらにも利用できる”篠ノ井線特急料金回数券”が新たに発売されるそうです。区間は長野-塩尻間で4枚つづり、2,780円とのことです。
現行の信州しなの料金回数券は利用できる列車は特急しなののみですが、区間や枚数は同じ条件で2,080円という破格の安さです。今回の再編で実質値上げとなってしまいますが、元々が安かったのでこれもやむなしかなという感はあります。
長野-塩尻間は通常の自由席特急料金だと1,200円なので、値段が上がるとはいえ特急料金回数券はかなりお得な回数券だと思います。中南信方面への輪行の友のようなきっぷなので、来年もまたお世話になる場面があると思います。
国会図書館の”個人向けデジタル化資料送信サービス”で長野県に関する面白い情報が掲載されている本がないかを調べています。
最近見た中では1960年に長野電鉄から発行された”四十年のあゆみ”という本が非常に興味深い内容でした。
[国立国会図書館・閲覧には要登録]
この本はいわゆる社史で、長野電鉄の創業以来からの記録がていねいにまとめられています。
長野電鉄の歴史に関しては長野電鉄百年探訪という素晴らしい本がありますが、この本は鉄道事業の記述が主となっています。こちらの1960年の社史は自動車事業や観光事業など、グループ全体の事業展開の様子も詳しく掲載されているのが特徴です。
また貴重な写真の掲載も多く、昔の駅の写真やトンネル・橋りょうの工事写真などが確認できます。
車両や設備についてもスペックを含めて細かく列挙されており、中でも鉄道車両については新造や授受・譲渡・改造に至るまで詳細な年譜が掲載されています。データ好きな方が見ても楽しめるのではないかと思います。
全体を通してみると情報量の多さが際立つ本です。本文中にも配慮した旨の記載がありましたが文字ではなく写真や表・グラフによる説明が多く、分かりやすくなっています。公共交通が好きな方にはかなりオススメできる本です。
しなの鉄道の屋代駅-千曲駅間に、わずかに500mくらいですが線路と並行して走れる道路があります。日影で夏場は涼しいので気が向いた時に通っています。
ここの柵は興味深いことに鉄道レールでできています。
レールを再利用した構造物というと、以前見つけた長野電鉄の高さ制限ゲートが古いレールでできていました。この柵も原料になったレールがどういったスペックなのかが気になるところです。
刻印を見てみると”50N LD [マーク] 1973″と読み取れます。
この上下左右に突起のある星のようなマークは旧新日本製鐵(現在の日本製鉄)のマークのようです。1973年製ということで50年くらい前のレールです。
全数チェックしたわけではないですが、この一帯の柵は全て同じスペックのレールで構成されているようでした。