小海線の中込駅を訪問しました。
現在は新幹線駅の佐久平駅があり、佐久市役所の最寄り駅も2つ隣の北中込駅となっていますが、1950年代などの古い空中写真を見ると中込駅がこの辺りの中心的な駅だったようです。
駅にはJR東日本の小海線営業所が並んで建っており、駅に隣接して小さい車両基地のような設備もあります。


駅前のロータリーは結構広く、ロータリーの中央にきれいな公衆トイレがあります。


中込駅には快速のHigh Railも停車するとのことで、存在感のある駅です。
上田市の旧丸子町付近に出かけました。位置的には上田市の南東部、しなの鉄道の大屋駅から南方向といったところです。
かつては上田市街地の東部から大屋駅を経て丸子町に至る、”上田丸子電鉄丸子線”という鉄道が走っていたそうです。軌道跡は道路になっているのでそのまま走れます。
大屋駅手前の大石橋で千曲川を渡ります。
こんな感じで言われてみれば軌道跡っぽい道路が丸子町の中心部に向かって続いています。
道路自体は少々路面状況が良くないですが、交通量が少ないのでこの点は国道152号に対してアドバンテージがあります。
終点駅跡地です。現在はバス停があるのみですが、バス会社によっては丸子駅という停留所名になっており、鉄道の痕跡を感じます。
駅前の通りにタクシー会社があるところもいかにも駅前っぽい感じです。この通りは駅前通りという通称がついているらしく、写真に写っている交差点名称も駅前通りという名前です。
事前に調べておいてもなお鉄道の痕跡は発見しづらいですが、当時の様子を想像しながら探索してみると面白い路線です。
長野電鉄須坂駅の東側に、屋代線の跡地を利用した小さい公園があります。河東線記念公園という名前です。
ポイントは線路がそのまま残っているところです。やはりレールや枕木があると雰囲気がだいぶ違います。
手前の国道406号には踏切の面影も感じられます。
少々あっさり目ではありますが、鉄道遺構の残る貴重な公園です。
2012年に廃線となった長野電鉄屋代線の綿内駅駅舎が、この2020年10月中にも解体されてしまうそうです。
綿内駅駅舎は廃線後も建物が残っており、バス停として利用が続けられていました。2020年10月時点でも長野電鉄バス82B系統は長野駅発の綿内駅行きとして運行されていますし、綿内駅という交差点名称もそのまま残っています。
歴史ある駅舎として解体されるのは惜しい気もしますが、整備中の遊歩道と関連して今後屋代線跡がどうなっていくのかは興味深い部分もあります。
以前長野電鉄屋代線の綿内駅跡近くにある遊歩道を走ってみました。
松代から屋代間で鉄道遺構が観察できないか気になったので、当時の線路付近を探検してみました。
屋代線は概ね国道403号沿いの線形だったようなので、比較的線路跡は追いやすいと思います。
これは上信越自動車道の薬師山トンネル付近です。草がかなり茂っていますが、踏切跡が観察できます。
トンネルも柵こそ有りますが、ふさがれずに残っています。
続いて松代町岩野付近です。妻女山が近くにあります。
右側が線路跡と思われます。こちらも草が茂っていますが、道路との並走区間だったことが想像できます。
続いて関崎橋手前の住宅地の中です。国道からは一本奥に入りますが、軌道敷に砕石も残されており、分かりやすい線路跡になっています。
こちらにもトンネルがあります。
過去のGoogleストリートビューで見ると、2012年時点ではまだ線路なども残っていたようです。
今回は目に付いたところに何となく寄りましたが、駅跡地を調べて各駅停車の旅なども面白そうです。
千曲川サイクリングロードが工事中ということもあって、右岸側にあるしなの鉄道の坂城駅に立ち寄りました。
駅前には公衆トイレと自販機があり、補給と休憩に適しています。アイスクリームの自販機があるのもポイントです。
また、坂城駅の駅前には国鉄169系が静態保存されています。数年前までしなの鉄道で定期運行に就いていた車両とのことです。
もうひとつの特徴として、坂城駅は貨物列車の発着があることが挙げられます。これは駅の南側に油槽所があるためで、関東から石油の輸送が行われているとのことです。貨車のほか、タイミング次第では電気機関車が待機している様子も見られます。
長野電鉄の須坂駅に寄りました。須坂駅は長野電鉄の基地的な役割を果たしている駅です。
東口と西口を結んでいる跨線橋があるのですが、気の利いた作りになっています。
それがこの窓です。跨線橋は転落事故や物の投げ入れ防止のためにフェンスがあるのが一般的で、この跨線橋も例外ではありません。しかし、フェンスに一部樹脂製の窓が装着されており、窓から須坂駅や車両基地の様子をよく見ることができます。
長野方、湯田中方とも広範囲を見通すことができます。須坂にお越しの際はかなりオススメできるスポットです。
いよいよICカード乗車ができるようになるそうです。サービスの対象範囲はJR東日本・北海道・西日本なので北陸新幹線も含まれます。
[Impress Watch]
えきねっとのサービス自体は以前から使っていたのですが、発券が必要だったのでその手間が省けることになります。長野駅にはえきねっと受け取り優先の券売機も用意されていますが、それでもタイミングによっては混雑するので、ロスがなくなってとてもありがたいです。
ただし、注意事項としてこの方式で運賃を支払った場合は”東京都区内”などの特定都区市内制度は適用されない旨がプレスリリースに記載されています。
新幹線を降りた後の在来線運賃はそのままシームレスにICカードで支払えるそうなので面倒なことにはならなさそうですが、ちょっとルールが変わるのでこの点は注意が必要そうです。
長野駅の券売機では信州しなの料金回数券というお得な切符が売られています。これは最長で長野-塩尻間の特急しなのの自由席に乗車することができる4枚つづりの特急券です。
4枚で2,080円と非常にお買い得な切符です。他のお得な切符との組み合わせ利用もできるので、信州ワンデーパスや信州往復きっぷと組み合わせると更にお得です。
利用期間内であれば年末年始や大型連休も関係なく通年使えるところもありがたいです。
自由席券相当の切符ですが、空席の指定席を利用することもできます。(車内改札があります)
長野-松本間は特急しなのを使うと普通電車に対して20分前後のアドバンテージがあるので、かなり費用対効果は良いと思います。篠ノ井線のそもそもの運転本数が多くないので、乗れる電車が増えるという面だけでもメリットがあると思います。
信州ワンデーパスは長野県内のJR東日本エリアで使用できるお得な切符です。いわゆるフリーパス型で、中信~北信にかけての移動に便利な切符となっています。
この切符の良いところはフリーパス型であると同時に、特急券と組み合わせると特急にも乗車できる点です。軽井沢から飯山間であれば新幹線に乗ることもできます。また、使用制限期間がなく通年使えるのも魅力です。
価格は1日有効で2,680円なので、乗る区間次第では往復するだけでもお得な場合があります。
例えば長野駅を起点に考えると、
となります。
せっかくのフリーパスなので行きと帰りのルートを変えるのも面白い使い方です。例えば長野から小淵沢まで在来線で行き、八ヶ岳周辺を自転車で走った後に反対側の佐久平から新幹線で長野へ帰るなどといったルート設計が可能になります。
この例では普通に切符を買うと行きの乗車券が2,310円、帰りの新幹線が乗車券990円+自由席特急券1,870円になりますが、乗車券部分をワンデーパスにすると620円得になります。
他にも発想次第では色々な楽しみ方が考えられる切符です。長野県内を電車で旅行する時には是非オススメの1枚です。