中央東線に乗っていると、いつも富士見-信濃境間で八ヶ岳側にちらっと見える古い鉄橋があります。前々から気になっていたので、ハッピードリンクショップ巡り等も兼ねて行ってきました。
勝沼からスタート
後述しますが、中央東線特有の事情があるため、今回は勝沼ぶどう郷駅からスタートです。朝早くで、盆地の東側は完全に影になっているためかなり寒かったです。
駅前にはレンタサイクルの貸出もありました。勝沼は坂が多いですが、電動アシストなのでこれなら余裕でしょう。
走れば暖かくなるだろう…と思っていましたがそこは盆地で、甲府市街まではあんまり足を回さなくても進んでしまいます。結局体はそんなに温まらず、風をたくさん浴びたのでかなり寒い思いをしました。
甲府市街
甲府の市街地は城下町の名残で全体的に道路が狭いので注意が必要です。一方通行規制のかかっている道路も多いです。割りとオススメなのは駅の北側を走っている県道6号を使って市街地をパスしてしまうことです。途中に愛宕トンネルという長いトンネルがありますが、このトンネルは上下線ともに柵で区切られた歩道がついているので、自転車でも安全に通れます。
茅ヶ岳広域農道へ
今回は小淵沢・富士見方面に向かうにあたって、中央自動車道のやや北を走っている茅ヶ岳広域農道という道を通りました。これは穂坂路という古い街道とほとんど並行する農道で、ツーリングマップルでもオススメとされている道路です。
入るところが分かりにくいのですが、県道6号の竜地交差点を右に曲がります。
ちなみにこの後前輪がパンクしました。
途中にトンネルがあります。大穴トンネルというそのまんま過ぎる名前です。銘板の穴の字の下側が”ル”のようになっているのが面白いです。
途中に農産物直売所があり、広域農道の案内図がありました。看板はかなりくたびれていますが、1983年に完成した道路のようです。
広域農道が終わるとちょっと山道的な区間があります。この山道を過ぎると長坂・清里方面です。山道の途中でもハッピードリンクショップはあります。
小淵沢・富士見方面へ
清里方面に向かいます。この道路も八ヶ岳広域農道という広域農道だそうです。そのまま進むと県道32号に接続します。
今回は清里の駅くらいまでは山を登って、「いやーさすがに寒かったです」みたいなことを書こうかと思っていたのですが、前日の野辺山のアメダスの観測結果で気温が氷点下になっていたので、日陰の凍結を警戒して登るのはやめました。
小淵沢の駅を過ぎると県道17号に入ります。この県道17号が毎度かなりの強敵で、勾配はそれほどでもないように思うのですが、走るとかなりのダメージが残ります。一本調子の登りでないのが効いているのか、あるいは単純に標高が1,000m近いので、体がアンダーパワーになっているだけなのかもしれません。
そのまま富士見駅手前まで走って、乙事(おっこと)という地区で県道198号に入ります。ここからようやく下り基調です。
富士見の鉄橋
いい感じのサビ具合です。もう既にレールと枕木は撤去されているように見えます。また、鉄橋自体は単線の鉄橋のようです。Wikipediaを見ると、信濃境-富士見間が複線化したのが1980年だそうですから、その時にこちらの線路は使わなくなってしまったのでしょうか。複線化するついでに線形改良も行ったということなのかもしれません。
橋の土台もちょっと古めかしいです。中央本線は歴史のある路線というイメージがあります。
鉄橋を堪能したので帰りは国道20号をメインに帰ることにしました。途中のハッピードリンクショップで水分補給をします。サントリーの天然水を買いましたが、天然水工場はこの近くの白州というところにあります。
この付近の国道20号は片側1車線でそんなに余裕はないですが、車の流れは速くてちょっと怖いです。下り基調ではあるので体の負荷は軽く走れました。
途中で変わった名前の交差点を見つけました。机交差点というそうです。
竜王駅付近で国道20号はいよいよ高規格な区間となり、中央高速とのインターチェンジや、軽車両通行不可の立体交差が続出するようなので、ここで国道52号→国道411号に切り替えます。再びの城下町走行になるので十分注意して走ります。
で、朝下ってきた道をほぼそのまま戻って改めて勝沼ぶどう郷でゴールとなりました。
なお一切時間調整せずにゴールしたため、電車を40分ほど待ちました。
中央東線での輪行
毎度悩むのが中央東線での輪行が割りとやりにくいということです。中央東線での輪行は何度かやっていますが、周囲のお客さんにちょっと迷惑だったかな…と思うこともあったので、その辺を踏まえて今回はいくつか対策を打ちました。
輪行がやりにくい主な理由としては、
- 本数が少ない
- 朝早くでも夜遅くでも割りと混んでいる(211系の3-6両での運行なので)
- 行きの大月での3-4分乗り換え
などがあります。
このうち、1つ目の本数はまあ仕方ないとして、2つ目の混雑対策です。輪行は混んでいる時に行うのは迷惑だと思うので、できればガラガラに近い状態で行いたいところです。
休日になると始発でも基本的に結構混雑していた記憶があったので、今回は平日の始発付近の電車(585T→1385M・5:24立川発・大月行き)に乗りました。これは比較的うまく行ったと思います。勝沼ぶどう郷で降りるまで、ほぼガラガラに近い状態でした。
区間の中で特に混雑するのは甲府-石和温泉間という印象を持っています。そのため、今回はスタート・ゴールとも勝沼ぶどう郷駅に設定しました。
帰りについては八王子から先はまた混んでくるので、高尾で降りてそこから自走してしまいました。帰りの時間を遅めにすればまた違うのかもしれませんが、まだ試してみたことはありません。
帰りは行きと違って特急が走っている時間帯なので、ケチらずに特急を利用して、デッキに自転車を置かせてもらうのが最も無難かもしれません。
3つ目の大月での3-4分乗り換えというのは何かというと、前述の1385Mに乗ると、大月に着いてから接続する甲府行き(327M)の発車までに3-4分しかないという事象のことです。自転車を抱えているとそんなに素早くは動けないので、1385Mの先頭や最後尾に乗っていると結構慌てます。混雑の状況次第ではありますが、スペースに余裕がありそうなら中間付近に乗っておくのが良いと思います。ちなみに土休日ダイヤでも似たような接続(1369M→327M)があります。