鬼無里フットパス しらひげの杜コース

先日鬼無里を訪問した際に、偶然見つけたので歩いたのが表題の”鬼無里フットパス しらひげの杜コース”です。

鬼無里には西側の両京地区にもフットパス第一弾が整備されています。今回歩いたルートはそれに次ぐ第二弾のようです。

そもそもフットパスとは

フットパスというのはイギリス発祥の”歩くための道”を指すそうです。日本にもいわゆる”遊歩道”が整備されている場所は多いのでそういったものと同じにも思えますが、様々な説明を見ているとありのままの町並みを楽しめる道、という意味合いの説明が多くあるので、人為的に整備した歩道とはちょっと趣が違うように思えます。

鬼無里では観光振興会主導でこのフットパスのルート作りに取り組んでいるようです。

白鬚神社からスタート

フットパスのルートをルートラボに落としてみました。

本来は旅の駅鬼無里の前からスタートですが、フットパスの存在に気づいたのが白鬚神社の鳥居前だったので、実際に歩いたのはそこからになります。ルートの西端についても今回正福寺までは歩いていません。

神社の前に立派なルート図ができていました。
神社の前の様子です。

神社の前にはミニギャラリーと、非常に貴重な公衆トイレがあります。右の建物は恐らくホタルのシーズンに屋台のような形で使っているのではないかと思います。

神社左脇の細い道路を登っていきます。ここから萩の峰地区に登っていくところは勾配が厳しく、なかなか手応えのある道です。

登り切った田中地区から西側を眺めた様子です。

棚田を横切って、県道36号に出ます。県道をちょっと登って左に入ると、萩の峰地区のビューポイントがあります。

今回のルートの中でも北アルプス方面の見通しが最も良いのがここだそうです。ここ以外にも要所で景色のいい箇所があるので、時々足を止めて見ながら行くのがいいと思います。

県道を下って、土橋地区で再び棚田の横に戻ります。

この棚田はかつての土砂崩れの跡に整備されたものだそうです。災害の規模の大きさがうかがえます。こういったエピソードがルートと一緒に紹介されているのもポイントです。

白鬚神社に戻り、裾花川右岸の道を歩いて行きます。こちらは完全に日陰の道路なので圧雪路面でした。

要所にこのような共通デザインの案内板が立っています。
今の時期は雪道用の装備が必要です。

今回は松島橋の手前で国道406号に戻りました。

ここも見通しが良い一角です。

例年より雪が少ないというのもあるようですが、国道406号の路面状況は良好でした。

国道を旅の駅鬼無里に歩いて行くと、途中にNPO法人が運営する薪ステーションがあります。

こんな感じで薪が集積されています。

薪ステーションからは川沿いの小道に入り、消防署のところで再び国道に合流します。消防署を過ぎるとスタート地点の旅の駅鬼無里に戻ります。

おなじみのいろは堂さんです。冬季はカフェいろはながお休みですが、おやきを売るメイン店舗は平常通り営業しています。
鬼無里ふるさと資料館です。左に見切れているのが公衆トイレです。この寒い環境下で暖房便座になっていてとてもありがたいです。

旅の駅鬼無里の壁にはできたばかりと思われるエリアマップがありました。

歩いてみての感想

今までフットパスというコンセプトの道については全く知識がなかったのですが、実際に歩いてみてとても楽しめました。

ジャンルが違いますが、埼玉県自転車見どころスポットルート100にも似たようなところがあって、”決して快走路とは言いがたいけれども小さな魅力がある”というセクションが盛り込まれたコースが多数存在します。

このような”地元の人でもないと知らないものの、魅力のある場所”や”派手さはないけど、地元の人オススメの場所”は大好物なので、楽しむことができたのではないかと思います。

もちろん分かりやすい観光地を歩くようなものではないので、ある程度人を選ぶようなところはあると思いますが、こういう体験が好きな人には必ず刺さるルート設計になっているのではないかと思います。

まだ両京地区のフットパスは未訪問ですし、季節が変わると同じルートでも様子が違うと思うので、また鬼無里に行く楽しみが増えてしまいました。

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