北しなの線の古間駅付近に非常に魅力的な土木遺産があります。
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旧戸草トンネルという信越本線の旧トンネルです。この看板は駅を出てすぐの所にあるので、駅から徒歩5分程度で見に行くことができます。
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見に行ってみると、このような形で現トンネルと旧トンネルが並んでいます。
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坑口です。現在も町道として普通に通行できる道路となっています。できあがったのは1887年だそうですが、これだけの古さにもかかわらず危険無く通行できる土木遺産は珍しいと思います。
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解説看板があります。長野県内最初の鉄道区間の一部だったことが分かります。
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内部です。明るさを操作して構造がわかりやすいようにしてみました。天井付近はレンガ、壁面は切石の組み合わせになっています。トンネル中央付近は補修してコンクリートに置き換えられているようです。
多少の補修はされているものの、130年近い歴史を誇る土木遺産が普通に供用され続けているのは希少性があると思います。国道18号からそう遠いわけでもないので、鉄道が好きな方、橋やトンネルが好きな方にはオススメの土木遺産です。