風配図で北信地域の風の傾向を調べる(春編)

以前Pythonで気象庁のアメダスデータから風配図を作るプログラムを作成しました。季節ごとに時間帯別の風の傾向を図化することで何らかの傾向のようなものがつかめないかと思い、以下の条件でデータを図化してみました。

データ条件

  • データはいずれも気象庁のアメダスデータを利用
  • アメダス地点:飯山・長野・上田
  • 期間:2012年-2022年
  • 季節:3-5月
  • 時間帯:6時-9時・10時-13時・14時-17時の3区分で毎正時の観測データを集計

結果はこのようになりました。

飯山

飯山は1日を通して北方向の風が卓越する傾向があることが分かりました。全体的に風は弱い傾向にあるようです。

頻度としてはそれほど多くないですが南方向の風が吹いている日があり、この時は場合によっては強い風が吹くことがあるようです。

長野

長野は極端で、朝方から昼間にかけては北東方向または南西方向の風が卓越します。それが午後になると一転ほぼ北-北東の強い風に一気に偏りが発生します。

朝方より昼間の方が風が強い点、南西方向の風が吹いている場合は強い風が多い点も特徴的です。

上田

上田は比率としては西-南西方向の風が卓越する傾向にあります。朝方は全方位にばらけている印象ですが、昼は西方向に偏り、午後から夕方にかけては南東方向の強い風が出現するようになります。

結果を反映したルート設計

飯山・長野を起点にする場合

飯山と長野については大まかには北東方向または南西方向の風が吹く日の2パターンと思われるので、事前に予報などを調べて行きを向かい風にすると帰りが追い風で楽だと思います。

ただし長野市周辺で午後から北方向の風が卓越してくる傾向は非常に明瞭なので、行程が午後から夕方まで及ぶのであれば行きは北方向に進路を取るのが良いのではないかと思います。

上田を起点にする場合

上田のアメダスのデータは西方向の風が卓越する傾向を示したので、千曲川沿いを走行することを考えると一様に横風気味ということになります。

横風の場合は長野方面に行っても小諸方面に行ってもあまり変わりませんが、昼から午後にかけて南東方向の強い風が吹く傾向があるので、帰りの追い風を当てにして小諸方面に向かってみるのもいいと思います。

また、西方向の風は終日多い傾向があるので、行きは聖高原方面に向かって、帰りは下り勾配&追い風で快適に帰って来るというのも効率が良いと思います。

春の風のまとめ

感覚的に”北東の風の日と南西の風の日がある”というイメージを持っていましたが、おおよそその通りの内容になっていました。時間帯別に図化してみると結構大きな差があるので、他の季節や地点でも風配図を作ったら面白いことが分かるのではないかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

スパム対策のため、日本語が含まれないコメントは投稿できません。