AMD Software: Adrenaline Edition 23.9.1がリリース

RX7700XTと7800XTの発売を受けて23.9.1がリリースされました。

AMD Software: Adrenalin Edition 23.9.1 Release Notes

[amd.com]

今回のバージョンでは新機能がいくつか追加されています。

AMD Radeon Anti-Lag+

AMD Radeon Anti-Lag+は画面の同期を調節することでより滑らかな描画を実現するという機能です。

既存のAnti-LagはCPU処理がGPU処理よりも先行しないように調整してラグを予防するというものでしたが、Anti-Lag+はゲームプログラム側でもフレームの補正を行い、より低いレイテンシや滑らかな描画を実現するとうたっています。

ゲーム側の処理が絡む関係でゲーム側がこのテクノロジーに対応している必要があります。

AMD Radeon Boost

ユーザーの操作により高速な画面の動きが検出されると、動的に画面解像度を低下させてフレームレートを稼ぐというテクノロジーです。特に高DPIのマウスを使う場合に有効とされています。こちらもゲーム側の対応が必要で、今回のバージョンでリメイク版バイオハザード4と、Ghostwire:Tokyoがサポート対象タイトルになりました。

AMD HYPR-RX

前の2つは既存のテクノロジーのアップデートでしたが、今回新規に追加されたのがこちらのHYPR-RXというものです。HYPR-RXはグラフィックスプロファイルの1つとして選択可能になっており、これを選択するとフレームレート・パフォーマンス重視の設定になるように既存のテクノロジーを組み合わせて設定してくれます。

このテクノロジー自体が何かの機能を持っているわけではないようで、パフォーマンス重視モードをおまかせ設定できるプロファイルといった立て付けになっているようです。

確かにドライバの各種設定は複雑で、どれをONにしてどれをOFFにすれば良いかが分かりにくいところもありました。とりあえずこれをONにすればパフォーマンス重視になるというのは分かりやすいと思います。

今後の予定

珍しく今後のアップデート予定も掲載されており、Anti-Lag+のサポートタイトルの更なる拡充が予告されています。また、2024年の第一四半期にはHYPR-RXモードにAMD Fluid Motion Framesが搭載される見込みということです。

AMD Fluid Motion Framesは描画フレームの補間技術で、ドライバ側に実装されているというのが最大の特徴です。ドライバ側での制御なのでゲームが対応している必要がなく、実質DX11・DX12世代の全ゲームに恩恵があるということのようです。これはかなり楽しみなテクノロジーなので、期待して待ちたいと思います。

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