趣味で自転車に乗っていると言うと時々「道順はどうやって把握しているのか」という質問を受けることがあります。
これだけ技術も進んでいますのでナビ付きGPS端末やあるいはスマートフォンをナビ代わりなどの現代的な方法もありますが、
通常”コマ図”を使ってナビゲーションをしています。
コマ図とはラリーなどで使う交差点名や目標物を組み合わせて右左折の指示を記入したものです。
大原則として”道なりに進む”というルールがあるので、情報をコンパクトにまとめることができます。
普段使っているのは地図が入っていないのでコマ”図”ではないのかもしれませんが、基本的にはコマ図を参考にしたものです。
仮に神保原駅から土坂峠経由で秩父を通り、深谷駅まで行くコースを考えます。
指示の内容は以下の通りとなります。
神保原駅 南口
信号 右 左
四ツ谷 直進
三町 右
三町西 左 R22
16k 神泉総合支所前 右
突当 左 R462
36k 左 R71 土坂峠へ
52k 宮戸 右
黒海土BP前 左 R299
70k 上野町 左 R140
96.5k 山崎公会堂前 右
Y字 歩道橋で右折 R62
深谷駅 北口
いくつかポイントがあります。
冒頭の神保原駅南口の信号ですが、地図では交差点名が確認できません。
そのため”信号”とだけ表記をしています。その次に 四ツ谷 直進 の指示がありますがこれは答え合わせ用で、
冒頭部分が不確実なので確認のために入れているものです。
三町西交差点を左折した後のR22表記も同様です。
三町西交差点を左折して県道22号に入っていれば正しく走れているということになります。
神泉総合支所前は距離も記入しています。これは道なり走行が長い場合に入れるようにしています。
右左折が続くと標識を見通すことはまずないのですが、10km以上直進していると交差点を通り過ぎる危険性があります。
距離を入れておくことで、「そろそろ曲がるところだな」という注意喚起を行っています。
R462からR71に左折するところも確か交差点名はありません。
そのため距離と曲がる先の路線番号で指示をしています。
県道指定されている道路であれば大抵交差点前に案内標識が出るので、それも併用します。
山崎公会堂前の交差点を右折する場面は難所です。
Y字の交差点を右に入るところなのですが横断歩道がありません。
代わりに歩道橋があるのでここをシクロクロス的に自転車を担いで横断します。
特殊な通行方法を採用するので2行に渡って注意を書いています。
その他、必要に応じて目標物を書き込みます。
目標物として適当なのはなくなったり中身が変わらない建物です。
例えば高速の高架や線路・駅、神社やお寺、公立学校などはそう簡単になくならないので使えます。
店などを目標物にすると閉店したり中身が変わったりするので、あまりオススメできません。
実際の運用時はA4のノートを縦に幅4cmくらいに切り、上記の内容を書き込みます。
後はハンドルバーにこれを巻いてテープで止めればできあがりです。
本格的なコマ図に比べればはるかに簡素ですが、何とかなっています。
担ぐんかい!
俺だったら一個先のベイシアの横曲がって迂回するわ…
むしろベイシア寄って十万石饅頭買うわ(そういうことじゃない。
しかし、ストリートビューのおかげで知らないところでも
ある程度目標物とか青看板とか事前に調べられるのは楽な時代になったよね。
いやぁ信号待ちがあんまり好きじゃないもんで常に動いてないと落ち着かないんですよね。
あとはまあ通行方法の一例としてのご紹介です。
例のベイシアとカインズホームの並びは好きです。