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借宿ラウンドアバウト

軽井沢町内にある借宿ラウンドアバウトを見に行きました。場所はしなの鉄道の信濃追分駅すぐ近くです。

国道よりラウンドアバウトの方が目立っています。

元々信濃追分駅まで県道136号という道路が通じていましたが、それを延長する形で借宿バイパスという道路ができたようです。借宿バイパスと国道18号バイパスの合流部分がラウンドアバウトになっています。

ラウンドアバウトになっていることで国道18号バイパスの東京方面に合流できるほか、旧中山道を経由して小諸方面に合流することもできるようになっています。

ラウンドアバウトに至るランプウェイです。
写真左奥が国道18号バイパスの東京方面です。
ラウンドアバウトの入口です。おなじみの”ゆずれ”標示があります。
写真左奥が旧中山道方面です。ラウンドアバウト流出後にトンネルで国道18号バイパスの下をくぐって旧中山道に合流します。

十字路などの交差点を代替するのではなく、幹線道路への流入部に整備されているという点が珍しいラウンドアバウトだと思います。

辰野駅を起点とした輪行ツーリング

今回の伊那谷ツーリングは辰野駅をスタート地点にしました。北信地域から南信地域に輪行する場合、篠ノ井線と中央本線を利用する事になります。

どの駅からスタートするか

割とアクセスが良いのは塩尻駅で、特急しなのの停車駅でもあるので便利です。

しかしながら、塩尻駅から南信地域に向かう場合、いきなり善知鳥峠を越えて行く必要があります。標高差100m少々の峠ですが、ほとんどウォームアップもなく冒頭に高負荷区間があるのは後半に極端なペースダウンが起きやすく、良くないように思います。

そこで今回は塩尻駅で中央本線(辰野支線)に乗り換えて、辰野駅までを輪行しました。

朝の辰野駅です。

辰野駅にできるだけ早く到着する

辰野支線は本数が少ないですが、一番早い名古屋行きの特急しなの2号(6:09長野発-7:13塩尻着)と7:18塩尻発の電車で乗り換えができるので、このプランで行けばロスなく辰野駅まで移動できます。辰野駅着は7:40となります。

更に乗り継ぎたければ7:46辰野発駒ヶ根行きの電車があるので、より南側からスタートすることもできます。

帰りも辰野から電車に乗れると楽そうですが、いかんせん本数が1時間1本もないので要調整となります。塩尻まで出てしまえば選択肢は増えるので、最後は善知鳥峠を越えて塩尻に下って終了という行程を組むと待ち時間が少なくなると思います。

運賃面でのメリット

辰野を起終点として考えると運賃面でもメリットがあります。辰野駅はJR東日本の長野県フリーエリアが乗り放題の”信州ワンデーパス”の範囲内なので、この切符を購入していくと単純に往復するだけでも普通乗車券よりお得です。

フリーパスなので帰りは頑張って塩尻まで戻る、または岡谷を終点にするといったルートのアレンジもしやすくなります。

長野県道502号奥志賀高原栄線の偵察

長野県栄村から山ノ内町を結んでいる県道502号奥志賀高原栄線という道路があります。この道路は栄村から奥志賀高原までほとんど山の中を通るという変わった道路で、大半の区間が標高1,400m前後となっています。

全線走行するにはまだ至っていませんが、全線走行を想定して野沢温泉村から県道の合流点までを登ってみました。

野沢温泉の中心部から、スキー場にアクセスする道路で県道502号に向かうことができます。

距離は約7kmありますが、標高差は340mくらいなので平均すると5%弱というところです。突然勾配が急になることもないので一定の負荷で登れるタイプの坂になっています。

広い道ではないですが路面状況は非常に良く、ほとんど車も通らないのでオススメです。

登ると県道502号との交差点があります。

こちらが栄村方面です。
こちらが奥志賀高原方面です。奥志賀方面に向かう場合、もうちょっと登りが続くようです。
長いのが特徴です。
冬季閉鎖があるほか、工事や伐採作業などの影響もあるようです。

今回は偵察目的だったので県道502号自体は走行せずにそのまま野沢温泉方面に降りました。登って降りただけですが交差点からの眺めが非常に良かったです。坂自体は結構楽しいタイプの坂だと思うので、これだけを目的に来ても楽しそうな気がします。

県道502号交差点からの眺めです。(木島平村方面)

伊那谷ツーリングの色々

先日出かけてきた伊那谷ツーリングで発見したものをご紹介します。橋が多めです。

富島橋

箕輪町中箕輪にある帯無川に架かる橋です。結構古そうなRC橋なので写真を撮りました。

権兵衛街道

権兵衛街道というのは伊那と木曽を結んでいる古い街道です。塩尻出身の古畑権兵衛という人物が計画し、出資を募って1696年に開通したそうです。

現在は国道361号がその役割を代替しており、峠のトンネルに権兵衛の名前が残っています。

古道は現在も残っており、峠部分以外であれば車両も含めて通行可能です。

中小澤橋

旧権兵衛街道を伊那市市街に向かって下っていく途中で発見した古そうなRC橋です。

伊那谷は谷の中央を天竜川が流れており、天竜川に向かってたくさんの支流が注いでいます。伊那谷を南北に移動するためにはそれら支流を渡っていかなくてはいけません。そのため、伊那谷は大小含めて橋の数が非常に多く感じます。

大久保橋

こちらは駒ヶ根市東伊那大久保にある天竜川に架かる橋です。県道213号の橋となっています。

写真にある通り、4代目(1938-1964)・5代目(1964-2022)・6代目(現行)と3代の橋が同時に見られるのが面白いポイントです。

三峰川サイクリングジョギングロード

高遠方面から伊那市街を経由して天竜川に注ぐ三峰川という大きな川がありますが、川沿いに歩行者自転車道が整備されています。

千曲川サイクリングロードのような高規格な感じではありませんが、割合閑散としていて走りやすく感じました。熊出没注意の警告が多かったのが少々心配されたものの、昼間であればそれほど心配は要らないようです。

今回は行きは天竜川右岸側、駒ヶ根付近で折り返して帰りは左岸側を走行しましたが、左岸側の道路が低規格なので相対的に四輪車向きでなく、自転車用としては結構穴場なのではないかと思いました。この辺りの発見も踏まえて、また機会があれば伊那谷を訪問してみたいと考えています。

西天竜幹線を使って伊那谷を走る

先日輪行で伊那谷のサイクリングに出かけました。

伊那谷を訪問するときは毎回ルートの設計に悩みます。自動車で考えれば国道153号(および国道153号バイパス)と県道88号、西伊那広域農道が便利だと思います。

しかし上に挙げた路線はあまり幅に余裕がないので、少々自転車向きではないように感じます。前回訪問したときはこれらのルートは避け、最も西側の県道203号を利用しました。長野県を一周できるJapan Alps Cycling Roadではこのルートを採用しています。

別のルートがないか調べていたところ、天竜川右岸に”西天竜幹線”という用水路があることに気がつきました。用水路に沿って道路があり、自動車用としては少々手狭なので自転車に向いていそうに感じました。

雰囲気は埼玉県の見沼代用水沿いに似ています。
通称は西天竜水仙ロードというそうです。

路線の特徴

実際に走ってみると車もほとんど通らず、県道203号ほどアップダウンがないので自転車用としては非常に良いルートではないかと思いました。ところどころ路面状況が良くないのが難ですが、ツーリング的な走行であれば楽しく走れる部類だと思います。

路面状況は多少荒れ気味という感じです。南側の方が相対的にきれいです。

円筒分水

この西天竜幹線にはちょっと変わった設備があります。まず目に付くのは円筒分水群です。

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秋の伊那谷

手元に特急しなの回数券の余りがあったので、久々にタルタルーガを使用しての輪行サイクリングを行いました。前回同じような計画で訪問した時は中央自動車道のPA・SAの調査が主目的でしたが、今回は新ルートの探索と土木遺産見学をいくつか入れて走ってみました。

割と盛りだくさんになってしまったので詳細は追って別のエントリにしたいと思います。

諏訪湖周サイクリングロード

自転車ではなかったのですが、諏訪方面に行く機会があったので整備中だという諏訪湖周サイクリングロードの様子を見てきました。

諏訪湖を1周できるサイクリングロードを長野県が主体となって整備中とのことです。諏訪湖は1周およそ16kmくらいあるので、割と気軽に1周チャレンジができる楽しい路線になりそうです。

JR岡谷駅からスタートです。

サイクリングロードが始まるところまでは昔からあると思われるゴム舗装の遊歩道がありました。今回進行中のプロジェクトはこれに加えて自転車用の道路を作るというもののようです。

供用開始されている区間のスタート地点です。道路交通法上の歩行者道と自転車道に分離されています。

場所にもよりますが、原則歩行者道と自転車道は物理的に区画されている設計になっているようでした。

残念ながら間欠泉センターのあたりで整備済み区間は終わってしまいます。この先については今後徐々に整備されていくそうです。

大ざっぱには諏訪湖の南半分くらいは整備済みという印象でした。まだ全通していないのでサイクリストの方は湖畔の車道を走っている方が多いようでしたが、整備が進めばサイクリングロードがメインになるのかもしれません。

そのうち自転車で訪問してみたいところです。

Pythonによる勾配別標高グラフ完成

ちょっと前から作っていた勾配別の標高グラフを描画するプログラムができました。このグラフを作りたかった理由は、”道路勾配は常に一定ではない”ことにエントリで触れたかったからです。

坂道の場合はよく平均勾配という数値で厳しさを表現することがありますが、平均勾配の値が同じでも急勾配と緩勾配が交互に出てくるタイプのものもあれば、全体を通して大きな変化のないタイプもあります。

こういったタイプの違いは路線の個性とでもいうべき面白いポイントなので、客観的な数字で表現できる方法が欲しかったわけです。

開発過程で試験データとして使っていたのは篠ノ井にある茶臼山のデータです。1区間を100mに設定して表現するとこのような感じになります。

グラフ1本が距離100mに相当します。

平均すると6%前後という坂なのですが、中盤に10%近いセクションがいくつかあることや、後半は相対的に勾配が緩めであることが読み取れます。

一般的にほとんど平坦として認識されるルートについても描画をしてみました。例として採用したのは神奈川県の府中街道です。向ヶ丘遊園-久地付近までの区間を切り出しました。

ルートとしてはほとんど平坦ですが、途中に跨線橋が2ヶ所あります。そのため、実際に走ってみるとちょっとした坂が2つあるという認識になります。区間を50mに設定し、細かめに表現するとこんな感じです。

陸橋の部分に勾配が付いていることが読み取れます。こういった”実は坂がある”ルートの表現もしてみたかったので、満足のいく結果となりました。

制作の過程でPythonとBokehのことをまた学べたので、こちらはこちらで頭の整理もかねてエントリにしたいと考えています。

旧田沢橋

安曇野IC近くの犀川に架かる田沢橋には新橋と旧橋が存在します。新橋は自動車用、旧橋は歩行者と自転車専用になっています。

長野県の古い橋に多いローゼ橋という形式です。いまでこそ歩行者・自転車用ですが、この狭い橋を自動車で通行するのは大変だったろうと思います。

1955年竣工ということで竣工から67年が経過しています。交通による負荷はかなり減っていると思いますが古い橋であることには変わりないと思うので、長持ちしてほしいものです。

クリートの交換

自転車用のシューズに付いているクリート(ペダルとシューズを接続する部品)が摩耗していることに気がついたので交換することにしました。

このクリートという部品は新品の状態だと黄色と黒の2色成形になっていて、黄色い部分がなくなったら交換の目安という分かりやすいシステムが採用されています。

うまく黄色い部分がすり減ってくれると長く使えますが、今回のように合わせ目の部分からはがれてしまうと寿命が大分縮まってしまいます。もう少し使えそうにも思いましたが、走行中に急に外れても嫌なので予防保守的観点から交換にしました。