Traktor Kontrol Z2をチェック(HW編)

先日調達したTraktor Kontrol Z2の概要とハードウェア部分をご紹介しようと思います。

Traktor Kontrol Z2の概要

Traktor Kontrol Z2はDJソフトTraktorや音楽制作ソフトMachineなどでおなじみのNative Instruments社のDJミキサーです。

特徴として、

  • 自社製品であるTraktorとの親和性が高いこと
  • 単体でもDJミキサーとして機能すること
  • オーディオインターフェイスを内蔵していること

が挙げられます。この手のコントローラーでDJミキサー兼コントローラになっているのは珍しいと思います。そのため、アナログレコードとDVSシステムを混合利用したい場合に適した製品になっています。

本体はNI製品共通の黒地のデザインとなっています。筐体にはアルミ合金が使われ、光沢のある仕上がりになっています。コンシューマー寄りのかっこよさが追求されたデザインになっていると思います。

EQとフェーダー

EQ部分には通常のHI-MID-LOWの3段階のEQに加えてフィルターのノブが付いています。このフィルターは左側に回すとローパス、右側に回すとハイパスになります。回転度合いはカットオフ周波数に影響します。

バンドパスやノッチは選べませんしレゾナンスも固定ですが、EQ代わりにフィルターを使うのも意外に便利です。フィルターのノブはちょっと大きめに作られていて、ゆっくり回転させる時も操作しやすくなっています。

フェーダーは標準的なストロークのものが装備されています。クロスフェーダーはAudio Innovate社のInnofaderという高品質なものが採用されているそうです。

そのクロスフェーダーは非常に軽いタッチとなっています。縦フェーダーの方は気持ち重めの設定です。

ブラウズエンコーダーなど

パネルの中央部にはトラックのブラウジングを行うエンコーダーノブなどが配置されています。3つ並んでいるノブのうち、一番上の大きめのものがブラウズエンコーダーです。このノブでトラックの選択が行えます。

このノブが秀逸なのは押し込みに対応している点です。つまり 押す・回す・押しながら回す の3通りの操作が1つのノブで可能です。トラックのブラウズは単に一覧になったものを選択するだけではなく、ツリーをたどるような動作も必要になりますが、この特徴によりノブ1つでトラックの選択が簡単にできるようになっています。

赤で囲んだボタンが重要なボタンで、DVSモードと単独ミキサーモードを切り替えるボタンです。これを押すとTraktor側ではデッキに曲をロードしなくなるため、”デッキに残った曲が普通の曲の入ったアナログレコードのタイムコードコントロールで誤作動する”という現象が起きなくなっています。

黄色で囲ったボタンはTraktorとZ2の信号疎通などを表示してくれます。

下段のノブはヘッドホンモニター用のボリュームとCUE/MIXのバランスノブです。CUE/MIXはちょっとカーブが急なようで、結構ひねらないとCUEの音が聴き取りにくいように思います。

エフェクターなど

エフェクターはドライ/ウェットのバランスとかかり具合を調節できます。エフェクトはTraktor側で2種類ロードしておけるので、組み合わせ使用も可能です。

エフェクターの下にはルーパー用のちょっと大きめのノブが付いています。回すとループ長の変更、押すとループ再生開始という操作系になっています。

CUE/サンプラーボタン

筐体下部の左右に付いているのがCUEとサンプラーのボタンです。上に付いているBとDのボタンがデッキを指定するボタンです。デッキが曲を再生するトラックデッキであればCUE、サンプルを再生するリミックスデッキであればサンプルの録音とトリガーとして機能します。

最下部のFLUXというボタンはFluxモードのオン/オフに使用します。Fluxモードをオンにしておくと、CUEボタンを押しても曲の再生位置が内部的に維持され、CUEボタンを放した時に元の曲の再生位置に戻るという振る舞いをします。トラックの印象的な部分をCUEに入れておくと便利に使えそうです。

フロント・リアパネル

フロントパネルにはクロスフェーダーのリバーススイッチ、フェーダーカーブの調整、ヘッドホン端子があります。ヘッドホン端子にはミニプラグが用意されているので、HD25などのデフォルトでミニプラグのヘッドホンは運用しやすくなりました。

リアパネルはこのようになっています。DVSシステムを運用するシステムのコア機材としては入出力端子が少なく感じます。配線はUSB端子とターンテーブルからの入力をつなげばDVSシステムが動かせるので、非常に簡単です。通常のアナログレコードのみの設定とそれほど変わりません。

USBハブとしての機能もあるので、同じNI社のコントローラを追加してパワーアップさせることも可能です。

 

 

VivaldiのプライベートブラウジングにDuckDuckGoが採用

Vivaldiには元々プライベートブラウジング機能が付いていましたが、3月下旬のアップデートでプライベートブラウジングタブの検索エンジンが既定でDuckDuckGoになりました。

Private Windows, now more Private

[Vivaldi blog]

プライベートブラウジングを行う際であっても、アカウントサービスを使用する検索エンジンを使うと、結果としてアカウント経由で情報が収集されてしまうというのが今回のVivaldiのアップデートの理由だそうです。

DuckDuckGoという検索エンジンはあまり聞き慣れませんが、一切ユーザの情報を収集しないことをコンセプトとした検索エンジンだそうです。英語圏では使っているユーザもそれなりにいるようです。直近の2018年3月の平均的なトラフィックは2,200万件/日だそうです。

DuckDuckGoを試しに使ってみましたが、検索結果はテキストのみで画像や動画が一緒に表示されることはありません。今時珍しい潔い仕様です。表示されるサイトの順番も独特で、個性があるように思えます。これはDuckDuckGoが複数の検索エンジンを組み合わせて使用しているからだそうです。

以前のEcosiaの採用といい、Vivaldiらしい面白い取り組みだと思います。

買ってきたコーヒー豆の再焙煎

スーパーで安いコーヒー豆を見かけたので試しに買ってみました。ところがこれがなかなかに酸味の強いもので、コーヒーそのままでは飲むのがしんどいくらいのものでした。

とりあえず最初の1回は全てカフェオレにして飲みきったのですが、豆はまだたくさん残っています。 酸味が強い=煎りが浅い のではないかと思い、ダメ元で煎り直してみました。

ちなみに私はコーヒー豆の焙煎の知識は何も持っていません。焙煎に使ったのも前日に小松菜を炒めた中華鍋です。

最初はごく弱火で煎っていましたが、あまり豆に変化がないので中火にしてみました。そのまま豆をかき混ぜているとパチパチと断続的に音がし始め、そのうち表面にわずかに油が浮いてきました。日頃購入しているコーヒー豆と同じくらいの色合いになったところで容器にあけ、冷却しました。

写真左が煎る前、写真右が煎った後です。

ダメ元で試してみた割には見違える味になりました。ただ煎りが深くなって細かい味わいが塗りつぶされてしまっただけかもしれませんが、再焙煎前の飲むのもしんどいほどの状況に比べれば圧倒的な改善です。改めてこの豆を買って焙煎して遊ぶことはないと思いますが、いざというときのリメイクに再焙煎が有効であることが確認できました。

埼玉県自転車みどころスポットを巡るルート100 #67

今回は67番の 加須の歴史を訪ねてルート を走ってみました。

ルートはこのようになっています。

加須駅にほど近い加須商工会館からスタートです。トイレを借りることができます。

建物の前にはさっそくルート100の案内図があります。

用水路沿いを栗橋方面へ走って行きます。

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ミキサーのリプレイス

故障してしまったRodecのMX180 Originalの後継として、Native InstrumentsのTraktor Kontrol Z2を選定しました。

まだTraktorともども少ししか触れていないのですが、驚きとしか言いようのない製品です。ある程度感想をまとめてエントリにしようかと思っています。

松ノ木通り

時々自転車ツーリングの目的地にしている軍畑駅ですが、軍畑駅で補給をした後は目の前の都道193号を飯能方面に走って名栗に抜けることが多いです。

都道193号はこんな感じの良い道です。10%近い急勾配と6%近い勾配が交互に出現するので、坂全体の勾配に対して破壊力があるように思います。

途中で名栗への近道として分岐するのが松ノ木通りです。

通りという名前こそ付いていますが、ご覧の通り完全に山道です。多少舗装は荒れ気味ですが、幅員が十分あるので落ち着いて走れます。

てっぺんには松ノ木トンネルというトンネルがあります。これを抜けると都道53号(成木街道)に合流し、小沢トンネルを越えて名栗に向かえます。

奥多摩と名栗は私の中では全然異なるエリアという認識なのですが、この道を走ると山一つ挟んで隣ということが実感できてとても面白いです。

小沢峠については名栗側にチャッターバーがあります。名栗側から登った場合4輪車の邪魔になってしまうので、奥多摩→名栗の順で走るようにしています。

埼玉県自転車みどころスポットを巡るルート100 #88

今回は88番の 万葉の里みさと周遊ルート を走ってみました。寄居町から美里町にかけてぐるっと周回するルートになっています。

ルートはこちらです。

八高線の松久駅がスタート/ゴールとなっています。

ルート100の案内図は駅前にあります。

駅のすぐそばにあるのが真東寺です。四国八十八箇所から持ち帰った砂が境内に納められており、八十八箇所めぐりのショートカット体験ができるそうです。

真東寺のもう少し先にあるのが町立の遺跡の見える丘公園です。

運動公園に加えて公民館や図書館も一体となった複合施設になっています。

その名の通り、敷地内には遺跡が残っています。写真はトイレの裏手にあった古墳です。

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Ryzenの脆弱性に対する緩和策をAMDが発表

3/12に一般公開となった脆弱性情報について、AMDが緩和策のリリースを行ったそうです。

AMD、CTS Labsが開示したRyzen/EPYC向け脆弱性対応ファームを近く提供

[PC Watch]

Initial AMD Technical Assessment of CTS Labs Research

[AMD Corporate blog]

今回発表されていた脆弱性は通称 Ryzenfall, Masterkey, Fallout, Chimeraの4種類ですが、いずれもBIOSアップデート経由でファームウェアを修正することで対応可能ということです。問題を修正したことによりシステムのパフォーマンスが低下することもないそうです。

どの脆弱性を悪用する場合でもシステムの管理者権限が必要であり、そもそも管理者権限が奪取されてしまった場合、これらの脆弱性を突くよりも広汎な悪意ある攻撃が可能である、という点についても触れられています。

緩和策を反映したBIOSは数週間以内にリリース見込みとのことなので、BIOSのアップデート情報を時々チェックしておけば良さそうです。

花粉を吸うサイクリング

花粉を完全に吸わずに生活することは難しいので、発想を変えて毎年意図的に花粉の発生源に行って花粉に身体を慣らしています。一時的に花粉症の症状がひどくなりますが、それを越えると体調が安定するような気がしています。

気に入っている青梅線の軍畑駅に行きました。この季節だとまだまだ閑散としています。

駅前の商店に自販機があり、駅のトイレは改札外にあるので便利です。空き缶を捨てるゴミ箱がないのでその点だけ注意です。

向かいの山を見るとそんなに赤い感じはしません。

しかしながら駅裏手の杉の木を見るとこのようなオレンジ色でした。さすが花粉の本場です。

駅を出てすぐの橋りょうは再塗装したのか、鮮やかな赤になっていました。

 

 

Ryzenの脆弱性情報に対する疑義

先週ニュースになっていたRyzenやEPYCサーバ、X370チップセットの脆弱性問題についてです。AMDはまだ調査の結果などの続報を公表していませんが、脆弱性情報そのものに疑問の声が上がっているそうです。

AMDプロセッサの“重大な脆弱性”情報、業界から疑問の声

[ITmedia]

AMDに連絡するとほぼ同時に脆弱性情報が一般公開されたことについては、AMDも”一般的ではない”という表現で指摘をしていましたが、それとは別に攻撃成功の前提条件として管理者権限が必要となっている点について、専用サイトを作って大々的に公表するほど深刻な脆弱性なのかという疑問の声が上がっているようです。

AMDの見解を見てみないと何とも言えませんが、前提条件が困難なのに宣伝の仕方が派手というのは言われてみると納得の指摘です。