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長野県道404号(飯綱東高原)

かなり気温も高くなってきたので夏場によく走っている県道404号を走ってみました。この路線は黒姫付近から飯綱東高原までを結んでいる道路で、飯縄山を一周するルートを構成する道路の1つです。飯縄山を一周する道路を時計の文字盤に見立てると、おおよそ2時-5時くらいの区間が県道404号になります。

他の区間はおおよそ5時-8時が県道506号(通称バードライン)、8時-2時が県道36号という構成になっています。県道404号区間はちょっと走ってすぐ市街地の方に戻れるのと、全体的に交通量が少ないのが良いところです。

中でも特に勾配が急な霊山寺湖付近のGPSログを整理してみました。トウモロコシで有名な仁之倉から霊山寺湖手前までは緩いアップダウンがありつつ進んでいく感じですが、下の図で示した区間はかなり急な登りの区間になっています。

100mピッチの勾配分布図にするとこんな感じになります。

ずっと登り坂というわけではなくてほとんど平坦、または若干下りという区間もあるメリハリのきいた登りになっています。

始まって最初の2kmくらいがいきなりまあまあ大変ですが、それが終わると一旦緩い区間になります。一息つけたと思うと3.8km前後からまた後半の厳しい区間が始まるという感じです。

坂全体としては結構過酷な部類に属すると思いますが、飯縄山一周ルート共有の特徴でルートの大半が木陰になっています。そのため負荷が大きいものの夏場でも割と涼しく走行できるルートの1つです。

今回走ってみて少々難儀したのは以前に比べてかなり路面状況が悪くなってしまっていたことです。特に急勾配区間で路面が荒れていると走行するのに通常以上の力を要するので大変でした。特に最初の2km位が気になったので、この部分を霊山寺湖方面に迂回して回避するのも手かと思いました。

長野県道503号

斑尾高原にアクセスする県道97号と国道292号を結んでいる県道503号を走ってみました。

この路線は斑尾山を登る2つの路線を結んでいるのが特徴です。この路線がないと斑尾高原から国道292号にアクセスする場合は1回飯山市街に降りて再度登り直しになるので大変そうです。この県道を利用すると斑尾高原から少し下ったところで国道292号方面に分岐することができます。

上越方面への近道となります。

斑尾高原側から国道292号方面に向かう場合は基本的に下り基調になります。ただ道路自体はそれほど規格がいいわけではないので走行には少々注意が必要です。

沿線には人家もあり、のどかな風景が広がります。
必ずしも2車線が確保されているわけではなく、写真のように急な区間もあります。
2kmあるかないかくらいの短い路線を走ると国道292号に合流します。

斑尾高原周辺の道路は北側に向かうと野尻湖方面に出るので、上越方面に出たい場合には少々遠回りになります。そうなると国道292号に出たくなるのですが、その際に便利なのがこちらの道路という形になっています。逆に上越方面から斑尾高原に向かう場合も便利ではないかと思います。

珍しく標識の支柱が木製でした。

国道406号が一時通行止めになるも応急復旧完了

長野市街から鬼無里を経て白馬に至る国道406号が、途中の白沢峠付近で道路が陥没して通行止めになったというニュースを聞いたので少々慌てました。大町建設事務所の発表になっているので白沢峠から白馬寄りの場所で陥没があったものと思います。

場所が標高1,000m近い場所ですし、道路の陥没ということで通行止め解除にかなりの期間を要するのではないかと心配しましたが、速やかに応急処置がなされたようです。

国道406号はとても気に入っている自転車ルートなので走れないとなると大変残念な事態になるところでしたが、一旦は通行できる状態が維持されているようで良かったです。

無料化した白馬長野有料道路を自転車で通る

2025年の2月16日から白馬長野有料道路が無料開放となりました。有料道路時代から自転車で通行していましたが、無料開放されてどうなったのか気になったので訪問してみました。

料金所は早速解体工事が始まっていました。中央のレーンは通れないようになっており、あいている左右のレーンを徐行して通行するようになっていました。

休憩所的に利用できた駐車場も回数券払い戻しのために訪問した人用の駐車場ということになっていました。そのほか、解体工事用の作業車両などもこちらに止まっていました。

少々ショックだったのは公衆トイレが閉鎖されてしまったことです。無いと困るという場所ではなかったのですが、立地的にちょうどいい場所だったのでよくお世話になっていました。

料金授受ブースもこんな感じになっていました。有料道路時代は係員向けなのか、有線放送かラジオかが流れていたのですが、今は全くの無音となってしまい、少々寂しくも感じます。

歩道に面している自転車用の料金箱もこんな感じで封鎖されていました。

料金所はなんだか寂しい感じになってしまいましたが、無料化されたことで通行量はかなり増えているらしいということです。特に有料道路からでないとアクセスが少々面倒な道の駅中条には今回の無料開放が結構影響するのではないかと思います。

国道19号信州新町水内地先の通行規制が2/28で解除

昨年4月末頃から路面に亀裂が発生したために片側交互通行となっていましたが、2025年2月28日より規制解除となる見込みだそうです。

国道19号長野市信州新町水内地先における路面亀裂について(第7報)

[国土交通省関東地方整備局 長野国道事務所Webサイト]※PDFファイルです

路面の亀裂が広がらないよう対策工事が行われ、工事が進捗したので通常通り通行可能になるとのことです。しかしながら依然として恒久対策工事は継続して行われるのだそうで、今後も斜面の変動が一定以上に達した場合は規制や通行止めが発生する可能性もあるそうです。

今回もかなり長い期間の規制がかかりましたが、1年たたずにいったん解除となるのはありがたいと思います。

白馬長野有料道路・志賀中野有料道路の無料化まであと1ヶ月

来月2/16より、長野県道路公社が管理している白馬長野有料道路と志賀中野有料道路が無料化されるそうです。志賀中野有料道路の方は自転車で通行できないのであまりなじみがないのですが、白馬長野有料道路は便利なので通行料金20円を支払ってちょくちょく利用していました。

そして五輪大橋も2026年12月に無料化される予定で、これにより県の有料道路がなくなるので道路公社は解散する予定だそうです。

各道路とも早期に費用が償還できそうなのかと思いましたが、公社が公開している資料を見ると残っている白馬長野・志賀中野・五輪大橋は全体の65%位しか償還が終わっていないようです。

残りの費用については一部を既に無料化した別の有料道路の収入で相殺し、残りについては返還免除とすることで、償還費用の一部を県がかぶることにはなりますが、県民に無料化のメリットを早期に提供するという判断になっているようです。

交通の流れや道路の混雑具合にも影響はありそうなので、少々気にしておきたいとは思います。

小川村天文台に向かう西側のルート

小川村にある天文台および星と緑のロマン館に向かうためには長野県道36号がメインルートとなっています。南側斜面(小川村側)について言えば県道36号の西側にもう1本道路があります。確実ではないですが路線名は林道李平線というようです。

この道の途中には本州のへそという本州の地理的な重心が存在します。以前こちらを目的として登ってみたことがありますが、後半の勾配がなかなか厳しく大変でした。今回改めて登って実測データから勾配分布図を作成しました。

前半が比較的おとなしいですが、後半4km位は全体的に8%を超えていて、10%以上が連続するような区間もあります。今回もなかなか大変でしたが、感覚的なキツさと実際の勾配データはおおよそ一致しているという印象です。

この道路は登ると大変ですが、県道36号に対して路面状況が比較的良く、頂上付近を除けば線形も良いので、下りはこちらがオススメかもしれません。飽きないように登りは県道36号、下りはこちらの道とバリエーションを作ってみるのも良さそうです。

あずまやとちょっとした駐車スペースがあります。

長野市道影山岩戸線・百瀬岩戸池平線

長野市街から鬼無里方面に向かう国道406号の途中に”長野射撃場 8km”という案内看板が出ているのが気になっていました。裾花川を挟んで反対の山の上に射撃場があること自体は知っていましたが、川を挟んで移動できるルートがあるという認識は持っていませんでした。

しかも一応メインの国道に案内看板が出ているわけで、車で移動する場合でもある程度オススメできるくらいの道路という可能性が高く感じます。そんなわけで事前に調査をし、問題なさそうだったので実際に自転車で走行してみました。

ルートは特に県道に指定はされておらず、長野市道の影山岩戸線・百瀬岩戸池平線という2つの路線が組み合わさって国道406号から対岸の県道76号を連絡しているようです。地図上に示すとこのような感じになります。

道路の状態は全体的に良いですが、線形はかなりくねくねしています。車だと大変なためなのかあまり交通量が多くありません。

全線に渡ってではないですが、このように片側1車線がしっかり確保されている区間もありました。

道中の眺めもなかなか良い感じでした。

今回は下りで走行しましたが、登りだと標高差400mくらいを5.2km程度の延長で登ることになるので、平均勾配は8%弱くらいになるものと思われます。くねくねしているので場所によっては勾配が緩い区間もありそうでしたが、全体的にはかなり厳しい登り坂になっていると言えそうでした。

長野県道86号(七二会支所-国道19号)

前から存在自体は知っていて気になっていた長野県道86号の表題区間を走行してみました。犀川沿いの区間から長野市七二会支所に向かう道で、成り立ち自体は非常に古い道路と聞いています。

現在七二会支所に向かう場合は整備されたバイパスが存在するため今回紹介する県道はあまり使われていないようです。

登りで通行した場合どうなるか分からなかったので上の地図の通り七二会支所からの下りで走行してみました。

七二会支所の前です。昔あった旧支所の建物はなくなり、駐車場となっていました。新しい支所は道路を挟んで反対側に建っています。

この案内板で言うと大安寺・笹平方面が県道86号、瀬脇・R19方面がバイパスです。R19方面に行きたい場合はバイパスが案内されていることからも、現在はバイパスの方がメインルートであることがうかがえます。

塩フジバカマ園というのは大陸間移動をすることで知られるアサギマダラの観察ができる名所ということです。

こちらがバイパス方面です。何度か登り下りしていますが、片側1車線分がしっかりある立派な道路です。

こちらが県道86号で、おおよそ県道とは思えない規格となっています。

路線は全体的に急勾配で、おおよそ7%以上はありそうな印象を受けました。幅員も狭い区間がほとんどで、自動車同士のすれ違いは場所によっては困難そうです。

沿線にはあまり人家はなく、七二会支所から少し下ったところからはこのような山道が続きます。途中に土砂災害を修復した後も何ヶ所かありました。通行止めが多そうな印象です。

犀川の近くまで下ってくると人家も増えてきて、写真のように畑なども目立つようになってきます。

最後に県道31号(大町街道旧道)に合流します。路線としての県道86号はしばらく県道31号・国道19号と重複して茶臼山を越え、篠ノ井方面に向かいます。

興味深い路線ではありましたが、現状非常に便利なバイパス路線がある関係であえて走行しなくても良いルートという印象を受けました。特に幅員が狭いので、他の乗り物とのすれ違いが発生することを考えると落ち着いて走れなさそうに思います。通行止めが多そうなのでルートに組み込む際は規制がかかっていないかチェックすると良いと思います。

長野県道441号(穂高松本塩尻自転車道線)

先日松本方面に出かけた際に、サイクルコンピューターにおまかせした適当なルートの中に大規模自転車道が組み込まれていました。

表題にあるとおり穂高松本塩尻自転車道線という名称で、安曇野市から塩尻市に至る全長40km近い自転車道です。行政的には穂高松本塩尻自転車道線という名称ですが、通称として”あずみ野やまびこ自転車道”という名前がついています。

現道として完成しているのは安曇野市内の拾ヶ堰という用水路沿いの区間で、松本市内と塩尻市内の区間について部分的に自転車道が存在するという状況のようです。

今回は奈良井川沿いの二子橋から神戸橋の区間を走行することができました。

この区間は堤防沿いの車道に並行するような形で自転車道が設置されていました。自転車道部分と車道の間には縁石があるので、物理的に区画ができています。自転車道部分の舗装は概ね平滑でしたが、定期的にギャップがあります。

それほど幅員があるわけではないですが、車道と物理的に区画されているという点は安心できます。

ここ最近松本方面に何度か出かけましたが、松本盆地の東側は市街地かつ道路が混雑していることもあり、あまり自転車での走行には向かない印象を受けました。西側を南北に走っている県道25号(山麓線)が地元のサイクリストの方に人気なのも納得できます。

東側にも南北ルートがあると便利なのですが、その点ではこの県道441号は可能性のあるルートに思えます。計画路線では梓川と奈良井川の合流点(ラーラ松本付近)から奈良井川沿いに走行できるルートとなっているので、松本駅へのアクセスも良く、輪行サイクリングなどにも便利そうです。

ここ数年で千曲川サイクリングロードは舗装の打ち替えも含めてかなり整備が進んだので、松本方面の大規模自転車道も整備が進むことを期待したいです。