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新井駅周辺の見学

先日サイクルトレインでえちごトキめき鉄道の新井駅を利用した際、待ち時間があったので駅周辺を見てまわりました。

新井駅は駅の北側に株式会社ダイセルの工場があり、かつては信越本線から専用線がつながっていたということです。そのため新井駅では2000年代まで貨物の取り扱いがあったそうです。駅近隣に工場があるというロケーションは1つ隣の二本木駅にも似ています。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

1974年の空中写真を見てみると、確かに駅の南西側に貨物用の側線と思われる線路が見て取れます。

現在この場所は線路が撤去されて舗装され、自転車置き場になっています。遠くに見える架線柱を見ると、写真の場所まで線路があったことがなんとなく想像できます。

バラストが残っているところもあり、昔は線路があったことをしのばせます。

自転車置き場からホームも間近に観察することができます。パッと見では3段階にわたってかさ上げがされたように見えます。

駅の北側で線路が水路をまたいでいるのですが、よく見ると橋がレンガ積みのものでした。特に何も注意書きなどはされていませんでしたが、貴重なものなのではないかと思います。

駅後トキめき鉄道の各駅は信越本線の歴史が感じられる駅が多く、興味を引きます。サイクルトレインの有用性も確認できたので他の駅も訪れてみたいものです。

長野電鉄旧松代駅の駅舎が2025年度中に解体予定

先日長野市周辺の路線バス再編のことを調べている時に長野市庁記者会見の記録を閲覧しましたが、バス路線の再編とは別に記者からの質問として長野電鉄の旧松代駅駅舎の解体に関する話題が出ていました。

令和7年5月13日定例記者会見

[長野市ホームページ]

旧松代駅は長野電鉄の屋代線の駅で、2012年に屋代線は廃線になったものの駅舎はそのまま休憩所のような形で利用されています。私も過去に数回訪問したことがあります。

線路などは撤去されていますが、プラットホームが残っているので駅らしい雰囲気は健在です。

先日の記者会見の記録によれば、「2021年に地元の住民自治協議会から解体の要望があり、2025年度中に解体になる予定」という話でした。一方で貴重な建造物として解体に反対している方もいて、そういった中で記者からの質問があったもののようです。

築100年以上が経過しているので、大きな地震があった時のことなどを考えると確かに解体もやむなしかという感じはします。ただそのまま解体してしまうのも惜しいので、それこそLiDARでスキャンして仮想的に保存する等、何かしら折衷案のようなものが考えられないかとも思います。

二本木駅前の桜

先日えちごトキめき鉄道の二本木駅に出かけました。二本木駅は珍しいスイッチバック駅です。

駅前に様々な種類の桜が植わっており、訪問した時には八重桜(?)がちょうど見頃でした。

Q-S1のフィルター機能を試しに使ってみましたが、色味が昔の写真のようになってこれはこれでいい写真だと思いました。

二本木駅の周りを見てまわっていたら駐車場の柵に廃レールが使われていることに気がつきました。

最近廃レールとその刻印を読むのが楽しみなのですが、このレールはサビで刻印が潰れてしまい読み取れませんでした。100年近く前のレールでも読み取れるものもあるので、レールから柵などに加工した時に塗装したかどうかで差がついたのかなと思います。この柵はどうも無塗装のような感じがします。

替佐駅

今年度からサイクルトレインが利用できるようになったという飯山線の替佐駅を訪問しました。

替佐駅は中野市の中心部からは離れていますが、近隣には中野市の豊田支所があります。この付近は2005年まで豊田村という単独の自治体だったそうで、豊田村というくくりで見ると町の中心駅といった感じになっています。

JR東日本の長野エリアでよく見る木造風デザインの駅舎です。
プラットホームへは構内踏切で移動します。
ホームはこんな感じになっています。屋根上に積雪センサーらしきものがあるのが当地ならではです。
こちらは長野方面の様子です。

小さい駅ではありますが列車の行き違いも可能で、駅には自販機・トイレ・電話ボックスと一通りの設備はそろっている印象です。

駅周辺は住宅地ですが、斑尾高原方面に山を登っていくと童謡の故郷・春の小川などで知られる高野辰之の記念館があります。ただし、距離にして4km、標高差は100m近くあるので徒歩だと結構大変だと思います。

朝の時間帯に通りがかるとハイキングのような格好をした団体の方々をよく見かけるので、ハイカーの拠点としては知られた駅なのかもしれません。

木曽平沢駅

中央西線の木曽平沢駅の写真です。

この写真は国道19号側から撮影したものです。駅そのものは国道に面していますが、駅入り口は線路を挟んで反対側の市街地側にあり、国道からアクセスすることはできません。

カーブ上に駅があるのが特徴的です。特急しなのの通過をプラットホーム上から見たら結構迫力があるかもしれません。

国道から木曽福島方面のプラットホームに降りることができる階段はありますが、こちらから駅に直接アクセスすることはできなくなっています。

JR三岡駅

自転車ツーリングの途中、JR小海線の三岡駅に立ち寄りました。

鉄筋コンクリート製の小さい駅舎があります。

小海線は小諸-小淵沢間を結んでいるローカル線です。途中にある野辺山駅はJR駅の中で最も標高が高いということで有名です。

特に小海駅以南の清里を越えていく区間は本数が少ないのですが、小諸-中込間は最低でも1時間に1本は列車の設定があります。

駅前の風景はこんな感じです。公衆トイレ、電話ボックス、自販機と一通り設備があります。小さい駅の前に良くある何でも商店のようなお店はないですが、駅前にはうどん屋さんがあります。

宍道駅の廃レール構造物

山陽山陰の鉄道旅行で見つけた廃レール構造物です。今回は山陰本線の宍道駅のものです。

宍道駅はホームの屋根については木造の構造物で支えられていますが、跨線橋に廃レールが使用されていました。

こちらの写真は製造年は読み取りにくいですが、新日本製鐵のSロゴは明瞭に判読できます。

こちらの箇所は塗装が薄めなのか刻印が読み取りやすかったです。製造年は1935年ということです。いわれてみれば1つ前の写真の製造年も1935と刻印されているように見えます。

今回の旅行で発見できたのは新見駅と宍道駅の2ヶ所でした。今回は割と乗り継ぎをタイトに設定してしまったので駅をゆっくり見る時間が取りづらかったですが、次回以降の鉄道旅行では駅を見る時間を作るような旅程を計画してみても良さそうです。

新見駅の廃レール構造物

4月に出かけた山陽・山陰地方の駅でいくつか廃レールを使った構造物のある駅を見かけました。その中から伯備線の新見駅です。

非常に分かりにくいのですが、右側のレールに星のようなマークが入っています。このアルファベットのSを星形で囲んだようなマークは日本製鉄(当時の新日本製鉄)のものだと思います。しっかり再塗装されているので製造年など刻印の細かい部分までは判読できませんでした。

こんな感じで柱部分がレールになっていました。廃レールの構造物は見た目のクラシックな雰囲気もあって美しく感じます。

長野電鉄の新型券売機

村山駅に行った時に気がついたのですが、券売機が新しいものになっていました。

大型の液晶ディスプレイを搭載したタッチ式の券売機になっていました。ディスプレイ部分が非常に大きいので、長野電鉄全線の路線図が表示できます。路線図を見ながら切符が購入できるので、どこまで買うかが分かりやすくなっていると思います。

画面右上のボタンからは回数券やフリーパスなどのおトクな切符の購入にも対応します。

訪問時にはまだ準備中となっていましたが、キャッシュレス決済にも対応する見込みとのことです。長野電鉄は切符は原則として現金のみでしか購入できず、そもそも自動改札もないので交通系のICカードは利用できません。キャッシュレス決済対応後は交通系ICカードでも決済可能になるようなので、間接的にSuicaなどで乗車ができるようになります。

券売機はBOSTECのBTi-M2V型というものらしいのですが、BOSTECという会社名に聞き覚えがあったので調べてみたところ、長野市内の券売機専業メーカーとのことでした。地元企業の製品が使われているのは当地ならではで、なかなか良い取り組みに感じます。

村山駅

長野電鉄の村山駅に自転車で立ち寄りました。

長野駅方面から来ると千曲川を渡ってすぐの駅です。この駅から見て長野方には電車見学スポットとしてよく知られる村山橋メモリアルパークがあります。

ホームは島形で構内踏切があります。

この村山駅ですが駅舎はなんと開業当時からのものがそのまま使われているのとことです。1926年6月28日開業ということですのでだいたい築98年ということになります。

待合室も独特のレトロな雰囲気が漂っています。

駅自体は現在無人になっていますが、駅舎の裏手に回ると空き瓶や温度計を設置した跡・道具類等々、有人駅時代の痕跡のようなものを感じることができます。