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白馬長野有料道路・志賀中野有料道路の無料化まであと1ヶ月

来月2/16より、長野県道路公社が管理している白馬長野有料道路と志賀中野有料道路が無料化されるそうです。志賀中野有料道路の方は自転車で通行できないのであまりなじみがないのですが、白馬長野有料道路は便利なので通行料金20円を支払ってちょくちょく利用していました。

そして五輪大橋も2026年12月に無料化される予定で、これにより県の有料道路がなくなるので道路公社は解散する予定だそうです。

各道路とも早期に費用が償還できそうなのかと思いましたが、公社が公開している資料を見ると残っている白馬長野・志賀中野・五輪大橋は全体の65%位しか償還が終わっていないようです。

残りの費用については一部を既に無料化した別の有料道路の収入で相殺し、残りについては返還免除とすることで、償還費用の一部を県がかぶることにはなりますが、県民に無料化のメリットを早期に提供するという判断になっているようです。

交通の流れや道路の混雑具合にも影響はありそうなので、少々気にしておきたいとは思います。

小川村天文台に向かう西側のルート

小川村にある天文台および星と緑のロマン館に向かうためには長野県道36号がメインルートとなっています。南側斜面(小川村側)について言えば県道36号の西側にもう1本道路があります。確実ではないですが路線名は林道李平線というようです。

この道の途中には本州のへそという本州の地理的な重心が存在します。以前こちらを目的として登ってみたことがありますが、後半の勾配がなかなか厳しく大変でした。今回改めて登って実測データから勾配分布図を作成しました。

前半が比較的おとなしいですが、後半4km位は全体的に8%を超えていて、10%以上が連続するような区間もあります。今回もなかなか大変でしたが、感覚的なキツさと実際の勾配データはおおよそ一致しているという印象です。

この道路は登ると大変ですが、県道36号に対して路面状況が比較的良く、頂上付近を除けば線形も良いので、下りはこちらがオススメかもしれません。飽きないように登りは県道36号、下りはこちらの道とバリエーションを作ってみるのも良さそうです。

あずまやとちょっとした駐車スペースがあります。

長野市道影山岩戸線・百瀬岩戸池平線

長野市街から鬼無里方面に向かう国道406号の途中に”長野射撃場 8km”という案内看板が出ているのが気になっていました。裾花川を挟んで反対の山の上に射撃場があること自体は知っていましたが、川を挟んで移動できるルートがあるという認識は持っていませんでした。

しかも一応メインの国道に案内看板が出ているわけで、車で移動する場合でもある程度オススメできるくらいの道路という可能性が高く感じます。そんなわけで事前に調査をし、問題なさそうだったので実際に自転車で走行してみました。

ルートは特に県道に指定はされておらず、長野市道の影山岩戸線・百瀬岩戸池平線という2つの路線が組み合わさって国道406号から対岸の県道76号を連絡しているようです。地図上に示すとこのような感じになります。

道路の状態は全体的に良いですが、線形はかなりくねくねしています。車だと大変なためなのかあまり交通量が多くありません。

全線に渡ってではないですが、このように片側1車線がしっかり確保されている区間もありました。

道中の眺めもなかなか良い感じでした。

今回は下りで走行しましたが、登りだと標高差400mくらいを5.2km程度の延長で登ることになるので、平均勾配は8%弱くらいになるものと思われます。くねくねしているので場所によっては勾配が緩い区間もありそうでしたが、全体的にはかなり厳しい登り坂になっていると言えそうでした。

長野県道86号(七二会支所-国道19号)

前から存在自体は知っていて気になっていた長野県道86号の表題区間を走行してみました。犀川沿いの区間から長野市七二会支所に向かう道で、成り立ち自体は非常に古い道路と聞いています。

現在七二会支所に向かう場合は整備されたバイパスが存在するため今回紹介する県道はあまり使われていないようです。

登りで通行した場合どうなるか分からなかったので上の地図の通り七二会支所からの下りで走行してみました。

七二会支所の前です。昔あった旧支所の建物はなくなり、駐車場となっていました。新しい支所は道路を挟んで反対側に建っています。

この案内板で言うと大安寺・笹平方面が県道86号、瀬脇・R19方面がバイパスです。R19方面に行きたい場合はバイパスが案内されていることからも、現在はバイパスの方がメインルートであることがうかがえます。

塩フジバカマ園というのは大陸間移動をすることで知られるアサギマダラの観察ができる名所ということです。

こちらがバイパス方面です。何度か登り下りしていますが、片側1車線分がしっかりある立派な道路です。

こちらが県道86号で、おおよそ県道とは思えない規格となっています。

路線は全体的に急勾配で、おおよそ7%以上はありそうな印象を受けました。幅員も狭い区間がほとんどで、自動車同士のすれ違いは場所によっては困難そうです。

沿線にはあまり人家はなく、七二会支所から少し下ったところからはこのような山道が続きます。途中に土砂災害を修復した後も何ヶ所かありました。通行止めが多そうな印象です。

犀川の近くまで下ってくると人家も増えてきて、写真のように畑なども目立つようになってきます。

最後に県道31号(大町街道旧道)に合流します。路線としての県道86号はしばらく県道31号・国道19号と重複して茶臼山を越え、篠ノ井方面に向かいます。

興味深い路線ではありましたが、現状非常に便利なバイパス路線がある関係であえて走行しなくても良いルートという印象を受けました。特に幅員が狭いので、他の乗り物とのすれ違いが発生することを考えると落ち着いて走れなさそうに思います。通行止めが多そうなのでルートに組み込む際は規制がかかっていないかチェックすると良いと思います。

長野県道441号(穂高松本塩尻自転車道線)

先日松本方面に出かけた際に、サイクルコンピューターにおまかせした適当なルートの中に大規模自転車道が組み込まれていました。

表題にあるとおり穂高松本塩尻自転車道線という名称で、安曇野市から塩尻市に至る全長40km近い自転車道です。行政的には穂高松本塩尻自転車道線という名称ですが、通称として”あずみ野やまびこ自転車道”という名前がついています。

現道として完成しているのは安曇野市内の拾ヶ堰という用水路沿いの区間で、松本市内と塩尻市内の区間について部分的に自転車道が存在するという状況のようです。

今回は奈良井川沿いの二子橋から神戸橋の区間を走行することができました。

この区間は堤防沿いの車道に並行するような形で自転車道が設置されていました。自転車道部分と車道の間には縁石があるので、物理的に区画ができています。自転車道部分の舗装は概ね平滑でしたが、定期的にギャップがあります。

それほど幅員があるわけではないですが、車道と物理的に区画されているという点は安心できます。

ここ最近松本方面に何度か出かけましたが、松本盆地の東側は市街地かつ道路が混雑していることもあり、あまり自転車での走行には向かない印象を受けました。西側を南北に走っている県道25号(山麓線)が地元のサイクリストの方に人気なのも納得できます。

東側にも南北ルートがあると便利なのですが、その点ではこの県道441号は可能性のあるルートに思えます。計画路線では梓川と奈良井川の合流点(ラーラ松本付近)から奈良井川沿いに走行できるルートとなっているので、松本駅へのアクセスも良く、輪行サイクリングなどにも便利そうです。

ここ数年で千曲川サイクリングロードは舗装の打ち替えも含めてかなり整備が進んだので、松本方面の大規模自転車道も整備が進むことを期待したいです。

花上トンネル

先日エントリに書いた長野市道飯森新橋線の途中にあるトンネルです。

竣工1984年ということで、竣工以前の状況を国土地理院のサイトで1975年の空中写真を入手して見てみました。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

確かに1975年時点ではトンネルは存在せず、道路は川に沿っているように見えます。トンネルのちょっと右側には土砂崩れのような痕跡がありますが、これは2024年時点でも同じように崩壊しています。ただし、現在では道路に面した部分だけ擁壁でガードされています。

山のかげになってしまっていて分かりにくいですが1975年時点では犬戻トンネルもなく、国道19号も川に沿うような線形になっています。犬戻トンネルができるのは1994年のことです。

長野市道飯森新橋線が通行可能に(2024年)

長期間通行止めとなっていた長野市道の飯森新橋線が通行可能になっていました。

飯森新橋線は犀川沿いの道路で、長野市の中心市街から見ると安茂里から小田切を経て七二会につながっている道路です。

通常この経路であれば国道19号を通れば済むのですが、自転車の場合は途中にある犬戻トンネルが少々難所ということもあって、私はこちらの市道で行き来するのが好きです。

川沿いギリギリを通る道路なのですが、一方で崖も道路のすぐ近くまで迫っており、土砂災害の影響を受けやすい道路のようです。今回通りがかったところ、路肩が犀川方面に崩れていかないように補強されていました。

引き続き斜面の変動は自動観測中です。
少し道路が狭められて、路肩に荷重がかからないようになっているようです。

興味深かったのが2枚目の写真にあるように道路幅員をあえて狭めることで車の荷重が路肩にかからないようにする処置がされていたことです。元々この区間は茶色いガードレールギリギリまで道路だったように思います。

長野県道153号

今まで走ったことのない長野県道153号を走行してみました。路線名称は立科小諸線といい、その名の通り立科町の中心と小諸市の中心を結んでいます。

今回は全線は走行せず、途中にある御牧ヶ原という台地から立科町までを走行してみました。


道路は幹線道路風になっているのですが、定期的に進行方向に対して直角にヒビが入っており、走った感じはあまり良くありません。

そのうち急に道が狭くなり、4輪車1台分くらいの幅になってしまいます。

途中の畦田という場所では1ヶ所だけながら急勾配のヘアピンカーブもあり、あまり自転車走行に向いている道路という感じではありませんでした。

小諸-立科間の移動であれば多少遠回りにはなりますが南東方向に移動して国道142号か、北西方向に移動して県道40号を使うのがトータルでは良さそうに思いました。

長野市田中のハンプ

長野市内にヨーロッパでよく見る道路設備の”ハンプ”があるらしいということで見に行ってみました。

場所は長野市田中で、長野市内でもかなり北の方です。牟礼方面に向かう北国街道の旧道上にハンプが作られています。

このハンプというのは道路の一部分だけをわずかに盛り上げたもので、自動車が通常の速度で通ると衝撃があるということです。自動車で通行する場合は減速が必要で、自転車や歩行者には影響がほとんどない点がメリットだそうです。

高さはそれほどありませんが、これで十分効果があるそうです。
舗装そのものを盛り上げたわけではなく、別体のハンプ用のパーツを組み合わせて構築されているようです。
手前には注意喚起の看板も出ていました。

あいにく車があまり通らなかったのですが、確かに通行する自動車は減速して通行しているようでした。この道路は旧街道ということで一本道ではあるのですが見通しが良くないので、こういったハードウェア対策で車の減速を促したいということのようです。

自転車でも通ってみましたが、普段のサイクリング程度の速度では特に何も影響はありませんでした。

県道12号市後沢橋の通行止め(2024年7月)

暑いので県道12号を使って聖山の周りを一周する自転車ツーリングに出かけたのですが、走っているうちに途中に全面通行止め区間があり、一周できないことが判明しました。せっかくなので行き止まりの所まで行ってみました。

対象になっているのは長野市と麻績(おみ)村の境界にある市後沢橋とのことです。橋りょう損傷のため5月から重量規制がかかっていたところ、今回補修のために全面通行止めになっているようです。

通行止めの開始区間から橋自体は目視できませんでしたが、Googleストリートビューで確認すると自動車1台分くらいの延長の非常に短い橋のようでした。