長野縦断の旅(2)

(1)はこちら
飯田線佐久間駅を出発し、国道473号の中部交差点から愛知・静岡・長野県道1号へ入ります。
この県道は3県にまたがっており、その全てで1号として扱われています。

いわゆる酷道に類する険しい道だということでしたが、佐久間湖沿いを走るということで興味もありましたし、それほどのアップダウンなく飯田線沿いに復帰できます。
これが水窪の方を経由したりすると一気に大変になるようです。

もう一つの問題点として通行止めになりやすい道路なんだそうですが、通行止め情報も出ていなかったので佐久間ダムへ向かって登っていきます。
(ちなみにもし通行止めだった場合は大嵐駅あたりまで改めて輪行する予定でした)
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佐久間ダムの天端にたどり着いて振り返るとこれより浜松市の看板があります。

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佐久間ダムの堤体です。結構高さがあります。

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佐久間ダム天端の様子です。花壇があります。

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そしてダムの天端を渡ると鰻樽トンネルというトンネルがあり、そこから愛知県になります。
なんだか愛知県という実感が無いので不思議な感じです。

さて、この鰻樽トンネル含め佐久間ダムの周辺が自転車的には県道1号の最大の難所と言えると思います。
どうしてそう思うかと申しますと…

1.トンネル内は(恐らく)コンクリート舗装
路面は平滑なのですが、むしろ平滑すぎてツルツルしているところもあります。スリップに注意です。
また、コンクリート舗装特有の継ぎ目があったり、トンネル内を横切る側溝があったりもするのでこちらも要注意です。

2.トンネル内に水がある
降雨後に数日経つと山に染み込んだ水がトンネルから出てくるのか、トンネル内に水たまりができます。
暗いところの水たまりは浅いのか深いのかもはっきりしません。踏まないように注意が必要です。

3.建材を運ぶ車が通る
佐久間ダムに流れ込んだ土砂は建材として出荷されているようです。
その土砂を運搬する中~大型のダンプカーがトンネル内を結構頻繁に行き来しています。
周辺は静かなのでエンジン音に気をつけるとトンネル内に車がいるかどうかわかります。

またダンプカーのドライバーさんもプロフェッショナルで、自転車に気づくとウィンカーを出して隅に寄って止まってくれる場合もあります。(こちらは観光で来ているのにありがたいですね)
ドライバーさんに発見してもらうためにも、ライト類にプラスして反射ベスト・反射タスキの類を装備していくと良いと思います。
トンネル内に車同士が離合できる待避所もあるので、もしトンネルに入ってしまった後に車に気づいても戻る必要はまずないと思います。

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新豊根発電所付近まではしばらくトンネルが続きます。左のトンネルは管理用のようです。結構深いのか声が響くのでちょっと面白いです。

新豊根発電所付近の積み下ろし場を過ぎるとダンプカーには会わなくなります。
ちなみに富山集落までにダンプカー以外にすれ違った車は3台でした。1台が恐らく地元の方の車、あとの2台は役所の道路パトロールの車でした。

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路面は全体的にきれいです。幅の広いところもあります。

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擁壁はモルタル吹付けされています。ほぼ垂直で結構怖いです。

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道路の山側には落石防護の金網に引っかかった落石と落ち葉が一体となって積もっています。

全体的に途中の富山集落まではこんな感じの道が20km近く続きます。右に曲がり左に曲がり…と同じような景色が続くので一本道ながら迷ってないか不安になります。
コーナーにはカーブミラーがあるので、曲がりだす前に注目しておく必要ありです。
地元の方と思われる車は昼間点灯しているのですぐ気づけます。自転車も昼間点灯しておいたほうが良いでしょう。

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対岸に人家が見えます。こちらからは道が見えませんが水窪方面からアクセスするようです。

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徐々に景色が開けてきました。

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集落が見えます。あれが富山の集落です。
この景色を見た時は思わず安心しました。なんかに心境が似ているなと思いましたが風来のシレンで地下水脈の村についた時の心境そのものでした。

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県道1号と県道426号の合流地点にある道路情報の看板です。時間雨量30mm、連続雨量100mmで通行止めになってしまいます。
比較的しきい値は低めに設定されており、通行止めになりやすい道路だということがよくわかります。

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県道合流地点の看板です。

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県道合流地点にある富山の案内地図です。

次回は富山集落を抜けて飯田線沿いに平岡駅を目指します。
((3)へ続きます)

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