国道6号

青春18きっぷを買ったので、走るだけ走って輪行で撤収する計画を立てました。
しかし今年は関東平野が大変な猛暑で自転車に長時間乗るのはなかなかしんどい状況です。

そこで色々調べていたところ、アメダスのデータを見ると水戸以北の茨城沿岸部は比較的気温が低いことに気づきました。
また、夏場の晴れた日であれば南方向からの風が卓越する傾向があり、東京から向かうと追い風が期待できそうです。
しかもルート的におあつらえ向きそうな国道6号が走っており、常磐線もほぼ並走しているのでどこでも撤収できそうです。
というわけで、今回は国道6号を起点から走ってみることにしました。

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スタートはこちらです。日本橋の日本国道路元標前です。
夜の写真なのはなぜかというと、今回は 深夜に出発→涼しいうちに都市部を脱出→午前中には水戸以北の多少涼しそうなエリアに到達 というスケジュールを立てていたためです。

国道6号は過去に何度か柏付近まで走ったことがありますが、基本的にどこも大変走りやすかったです。(向島のあたりが好きです)
浅草やスカイツリー周辺は日中混雑するので気を使いますが、今回は深夜なので交通量も時々タクシーが通る程度です。
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四ツ木橋を渡ったところです。快適です。

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新葛飾橋を渡って千葉県に到達です。道路照明が一部消灯しているという表示が出ていますが、この付近ではまだそこまで暗い感じはありませんでした。
千葉県に入ると丘陵地帯だけあって緩いアップダウンが目立つようになります。

柏・我孫子の2つの大きな駅を過ぎると急に前方が暗くなります。
利根川とその周囲に広がる田園地帯が視界に広がってくるため真っ暗に見えるのです。
この周辺は確かに道路照明消灯の影響もはっきり感じられる暗さでした。ツーリング仕様で前照灯が2個あったのが効きました。

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大利根橋を渡った直後です。”これより茨城県”の写真を撮りたかったのですが、あいにく看板が橋梁の上にあったので撮影できませんでした。
松戸以降は全体的に緩い登りと下りの繰り返しが続きます。先も長くなりそうだったので登りで変に頑張らないように気をつけて進みました。
交通量はこの付近でもあまりありませんが、ボートを牽引したSUV風の車が多数北方向へ向かって行きました。恐らく霞ヶ浦でブラックバス釣りをする方々なんじゃないかと思います。

取手を過ぎると牛久沼が近づいてきますがこの辺りも非常に暗いです。
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牛久沼には牛久沼大橋という橋がかかっているのですが、看板の通り自転車と歩行者は通行しないで下さいということでした。
登りにもなってしまうしこれは仕方ないというわけで橋の下を少しだけ迂回して牛久沼沿いを進みます。
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牛久沼です。そろそろ夜が明けそうです。

牛久沼を過ぎると霞ヶ浦沿いから土浦バイパスというバイパス区間が始まります。こちらの道路は軽車両の通行は禁止されていないようなのですが、Googleのストリートビューで事前偵察した際にどう見ても道路構造が高速道路だということがわかったので回避し、旧道の国道354号という道路を通りました。

再び国道6号に合流すると”ロードパーク恋瀬橋”という看板が見えたので試しに寄ってみることにしました。
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こんな感じの施設です。駐車スペースとトイレ、そして写真に写っていませんが屋根のあるベンチとテーブルの休憩スペースがあります。
いわゆる道の駅とは違うようです。トイレをありがたく利用させて頂きました。

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恋瀬橋を渡ると石岡市です。
気温は牛久沼から石岡あたりまでが一番快適でした。道路脇の温度表示も26~28度でした。

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水戸の手前で100kmポストを発見しました。写真でもおわかり頂けると思いますが快適な道路です。

そして水戸を通過するとなればあの写真を撮るしかないでしょう…ということでルート図には書いてないですがちょっと脱線です。
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これです。よくNHKで”現在の水戸の様子”が放送されるときに映像に映る銀色の塔です。実物は非常に高く、巨大な印象です。
水戸芸術館という施設のタワーで、なんと内部に展望台もあるそうです。
調べてみると高さは100mちょうどで、パネルは全てチタン製なんだそうです。すごいですね。

国道6号に戻り、いよいよ水戸の北を目指しますがいよいよ暑くなってきました。
補給のついでに冷凍されたスポーツドリンクのペットボトルを買い、アンダーシャツを利用して首のあたりに挟みました。
違和感が気になりますが涼が取れる上に1時間くらいで冷えたスポーツドリンクが飲めるという一石二鳥の冷却システムです。

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大みか駅付近の坂です。水戸以北は海沿いらしいアップダウンも多少はあります。

日立を過ぎると本当に風が涼しくなり始めてきました。多少気温が低いというのは本当でした。
どうも海の方から吹いてくる風が涼しいようです。同じ海でも三浦半島や湘南海岸は暑いですが、海流の差でしょうかね。
日立以北はちょっとコンビニ密度が低いので補給のタイミングは要注意です。

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そしていよいよ福島県に入りました。
常磐線の勿来(なこそ)駅あたりでまたバイパスと分かれますが、今回は常磐線沿いの旧道を進んでいきます。

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200kmポストです。もう少しでいわき駅のはず…

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いわきの駅に着きました。最後は駅までの道をゆっくりウイニングランしたいところだったのですが、駅前のデパートの駐車場待ちで渋滞が発生しており、ウイニング渋滞になってしまいました。

国道6号(東京→いわき間)を全体的に見てみると…
【良い所】
・基本的に道路が広い。路側帯の内側の幅が広い部分も多い。
・道路照明設備が充実しており、夜間走行でも比較的安心。
・国道沿いだけあってコンビニ補給は容易。
・取手付近から信号が少なくなるため、サクサク進める。
・”○○峠”のような厳しい坂がなく、坂が嫌いな人にオススメしやすい。
・常磐線と並行するので輪行しやすい。
・水戸以北は夏でも多少涼しい。
・(夏の晴れの日限定?)南風が期待できる。
【イマイチな所】
・バイパス区間がいくつかあり、攻略法が必要そう。交通法規上はいずれの区間も軽車両の通行は問題無さそうだが、土浦バイパス等明らかに通ると危険そうな区間がある。
・常磐線快速(水戸-上野間)の冷房が強烈。

といったところでしょうか。特に工夫したわけではないですがなかなか面白いルートでした。

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