IL Remote v1.1.1でFLとリンクを張る

v1.1.1で少し新しくなった部分があるのでエントリにまとめます。

【CTRL IDの計算は不要になった】
従来、IL Remote上のコントローラのIDを設定する場合は計算が必要でした。

IL Remoteのコントローラ設定(標準コース)
[heboDJ.net]

MIDIチャンネル番号が1以外の場合は計算が必須で面倒でしたが、v1.1.1からはIL Remote側でMIDIチャンネルを指定できるようになりました。
140317_01
この画像ではチャンネル番号10、コントローラのIDは24になっていますね。

この場合、FL側はこうなっていればリンクが張れます。
140317_02
チャンネルとIDの対応がわかりやすく、非常に簡単になりました。
ポート番号が250なのは相変わらず謎ですが、何回検証しても250で動いているのでまあOKという感じです。

【エフェクトに便利なSEND ON/OFF機能が追加】
SEND ON/OFFという新しいパラメータがv1.1.1から一部のコントローラに追加されています。
これは簡単に言うと”IL Remote側の単一のコントローラでFL側の複数のパラメータにリンクを張る機能”です。

通常、同じMIDIメッセージで複数のパラメータを操作することはできませんが、このオプションを使うとメインのMIDIメッセージと別にMIDIメッセージ(ノート情報)を送出することで要件をクリアしているようです。
ポイントは送られるMIDIメッセージがノート情報ということです。鍵盤を押しているのと同じ状態なので、”押している時はON、離したらOFF”という動作をします。

メインのMIDIメッセージをエフェクタのパラメータ変更に割り当てて、サブのノート情報をエフェクタそのもののON/OFFに割り当てると、
“触っている時だけディレイがかかるドライ/ウェットノブ”のようなコントローラを作ることができます。

実際の設定方法ですが、まずSEND ON/OFFをOFFにした状態でコントローラとFLの間でリンクを張ります。
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リンクが張れたのを確認したら、SEND ON/OFFをONにします。
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FL本体でディレイのON/OFFのボタンを1回触ります。
140317_05

上部メニュー”TOOLS”から”Last tweaked”→”Link to controller”と選択すると設定画面が表示されるので、IL Remote側でコントローラを触ります。
140317_06
これでリンクを張ることができました。実際に触ってみて操作中だけエフェクトがオンになることを確認してみて下さい。

ちなみにサブのMIDIメッセージですがこういう内容のようです。
140317_07

元のメッセージと比べると

Ch:1 Ctrl:108
Ch:1 Ctrl:362

何か規則性があるかもしれませんが、現状このLast tweakedでリンクを張る方法でいいのではないかと思います。

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