Windows8.1アップデート時に起動ドライブを認識しなくなる問題

最近Windows8.1の入れ替えをしましたが、なぜか8から8.1にアップデートするときに失敗するようになってしまいました。
症状としてはこんな感じでした。

1.ストア経由でWindows8.1へアップデートを行う
2.再起動するよう促されるのでPCを再起動する
3.再起動すると”Reboot and select proper boot device or insert boot media in selected boot device and press a key”というエラーメッセージが出る
(要は再起動して正しいブートデバイスを設定するか、起動できるメディアを入れてくれとのメッセージ)
4.リセットしてBIOS(UEFI)を確認する
5.確かにBIOS(UEFI)ではOSの入ったドライブ(SSD)が認識されていない
6.念のため電源を落としてコールドブートしてみる
7.Windows8が立ち上がるが、8.1へのアップデートが失敗した旨のエラーメッセージが出る
(0x000…的なエラーコードも出ていたように思いますが記録をしておくのを忘れてしまいました)

前はこのようなエラーに遭遇しなかったと思ったのですが何がいけなかったのでしょうか。
原因は起動ドライブにある”システムで予約済み”となっているパーティションでした。
ここのサイズが小さすぎると上記のようなアップデート失敗が起きるようです。

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こちらはおなじみの”コントロールパネル”→”システムとセキュリティ”→”管理ツール”にある”ハードディスク パーティションの作成とフォーマット”で起動ドライブを選んだ時の画像です。
システムで予約済みの領域があります。

トラブルが起きた際、この領域は100MBのサイズになっていました。
どうも無印8であれば100MBで問題ないようなのですが、8.1では100MBでは足りず、その際にトラブルが起きるようです。

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ここはこのディスクの管理機能でパーティションを拡張すれば終わりじゃないか…と思っていたのですがボリュームの縮小しか選べませんでした。
これにはどうも理屈があって、拡張したいパーティションのすぐ後ろに未割当の領域が来ないとパーティションの拡張はできないようです。

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変な図で説明しますが、赤の領域を拡張したい場合青や黄色の領域が未割り当てになっていても拡張することはできないようです。
緑の部分に未割り当ての領域を作りたいわけです。

Windows内蔵の機能では荷が重そうだったのでパーティション操作の専用ソフトを使うことにしました。
ここからパーティション操作のご紹介になりますが、それなりにリスクのある操作ですので操作前に重要なデータは退避/バックアップすることをお勧め致します。

使ったのはおなじみのEaseUS Partition Master Freeです。

EaseUS Partition Master Free
[窓の杜の紹介記事]

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インストールして起動するとこのようにパーティションが表示されるので、目的のパーティションの次(1個下)のパーティションを選択します。
まずはこのパーティションの先頭に未割り当て領域を作ります。

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パーティションを選択し、上部の”Resize/Move”ボタンを押します。

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パーティション個別の画面が開きます。
ちょっとここがわかりにくいポイントです。未割り当て領域を作る際には上の帯状の部分の左右端をドラッグして操作します。
当たり判定が狭いのでちょっと戸惑いますが、帯の左右端のあたりです。
左端を右にドラッグすると先頭に未割り当て領域ができ、右端を左にドラッグすると末尾に未割り当て領域ができるという寸法です。
今回は先頭に未割り当て領域を作るので、赤で囲ったあたりを右にドラッグします。

“Unallocated Space Before”欄に未割り当て領域の容量が表示されます。この部分に数字を入力すると好きなサイズで領域を作れるので、実際の操作としては
1.帯の左端を適当に右に動かす
2.”Unallocated Space Before”欄に希望のサイズを入力
が簡単かと思います。割り当てができたらOKボタンで確定します。

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次に”システムで予約済み”のパーティションを選んで上部の”Resize/Move”ボタンを押します。

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今度は先ほどと逆に、帯状の部分の右端を右にドラッグします。
“Unallocated Space After”欄が末尾の未割り当て領域サイズを示しているので、これが0になればOKです。
設定ができたらOKボタンで確定します。

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メインの画面に戻って”Apply”ボタンで変更を決定します。
ソフトを終了すると再起動するよう促されるので、再起動するとパーティションが操作されます。

結局”システムで予約済み”のパーティションをちょっと多めの500MBにしたところ、8.1に問題なくアップデートができました。
起動ドライブを見失うという形で症状が出たので原因究明に時間を要しましたが、無事に解決できてよかったです。

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