月別アーカイブ: 2025年6月

AMD Software 25.6.2がリリース

バージョン25.6.2がリリースとなりました。前バージョンから7日しか経っていない状態での新バージョンとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.6.2 Optional Update Release Notes

[amd.com]

矢継ぎ早のリリースとなっているので取り扱いはオプショナルとなっています。

新規サポートタイトルとしてThe AltersとFBC: Firebreakの2本が追加されているほか、FSR4対応タイトルとして5本が追加されています。

RX9060XTがリリースされたばかりということもあって、当面はRX9060XTの不具合修正とFSR4対応タイトルの追加が多そうな雰囲気です。

新井駅周辺の見学

先日サイクルトレインでえちごトキめき鉄道の新井駅を利用した際、待ち時間があったので駅周辺を見てまわりました。

新井駅は駅の北側に株式会社ダイセルの工場があり、かつては信越本線から専用線がつながっていたということです。そのため新井駅では2000年代まで貨物の取り扱いがあったそうです。駅近隣に工場があるというロケーションは1つ隣の二本木駅にも似ています。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

1974年の空中写真を見てみると、確かに駅の南西側に貨物用の側線と思われる線路が見て取れます。

現在この場所は線路が撤去されて舗装され、自転車置き場になっています。遠くに見える架線柱を見ると、写真の場所まで線路があったことがなんとなく想像できます。

バラストが残っているところもあり、昔は線路があったことをしのばせます。

自転車置き場からホームも間近に観察することができます。パッと見では3段階にわたってかさ上げがされたように見えます。

駅の北側で線路が水路をまたいでいるのですが、よく見ると橋がレンガ積みのものでした。特に何も注意書きなどはされていませんでしたが、貴重なものなのではないかと思います。

駅後トキめき鉄道の各駅は信越本線の歴史が感じられる駅が多く、興味を引きます。サイクルトレインの有用性も確認できたので他の駅も訪れてみたいものです。

PC起動時にCPUファン回転数が認識されなくなるトラブル

先日PCを起動したところWindowsの読み込みが始まる前にUEFIの画面でCPUファンの回転数が検出できないというエラーが表示されて起動が進みませんでした。我が家のPCのCPUファン回転数は水冷ラジエーターのファン回転数を取得しているので、ラジエーターファンの回転を確認したところ実際のファンの回転自体には問題ないようでした。

一応念のために電源を切って、各ファンの結線を再度確認した上で起動すると問題なく起動しました。その後も念のために何度か再起動してみましたが再現はしていません。原因がはっきりしないので少々気になりますが、冷却用に搭載しているNoctua NF-P12も結構長期間使っていると思うので、そろそろ予防保守的に交換する時期なのかもしれません。

Android16がリリース

例年秋頃にリリースされるAndroidの新バージョンが今年は6月にリリースされました。

Android 16 is here

[Google The Keyword](公式ブログ)

今回のバージョンでは通知が改善され、対応しているフードデリバリーアプリやライドシェアアプリで自分のところに向かっている車両のアップデート情報が単一の通知上で更新されるようになっているそうです。従来はアップデートがあるたびに通知が出ていたので、表示がスマートになっているということです。

また、補聴器との協調動作がアップデートされ、Androidデバイス内蔵のマイクを使って補聴器に音声を送ることができるようになっているそうです。調べてみるとAndroidは補聴器との協調動作がiPhoneほど得意ではないらしいのですが、Pixelシリーズに関しては接続規格に対応しているのでAndroidで補聴器を使うならPixelシリーズがいいようです。

また、セキュリティ面の強化として高度な保護機能という機能が追加されています。これはオンにするだけで盗難保護やアプリの監視、Webサイトの監視などをまとめて提供してくれるというものです。様々なリスクを個別に設定して対応するのは面倒という方には簡単でおすすめしやすいと思います。

展開まで時間がかかるものかと思っていたのですが、手動で更新スキャンをしたところダウンロードできそうなので、この後さっそく導入してみる予定です。

印刷ジョブを残したままプリンターを削除してしまった時の対処法

印刷ジョブを残した状態で誤ってプリンターを削除してしまったという相談を受けました。ファイルが印刷されず、原因の究明でプリンター周りの設定を変えているうちに誤って削除してしまったとのことです。

この状態になるとWindowsの設定画面からはプリンターが消えますが、ファイル印刷時の印刷ダイアログには残ったままになります。また、改めて同じプリンターをセットアップしようとしても正常に動作しないという状態になります。

この場合、削除されずに残存しているプリンターの印刷ジョブを削除するとプリンターが削除されます。改めてプリンターを再セットアップすれば元に戻ります。ジョブを削除する時は以下の手順を参考にします。

[NT]スタックした印刷ジョブの削除方法

[Microsoftサポート]

NT時代の古い情報ですが、この情報を参考にWindows11対応の手順にすると以下の通りになります。

  1. タスクバー内の検索窓で”サービス”を検索し、サービスの設定を起動する
  2. “Print Spooler”サービスを見つけてサービスを停止する
  3. %SystemRoot%\System32\Spool\Printers フォルダを開き、中のファイルをすべて削除する
  4. “Print Spooler”サービスを改めて開始する

3の手順で印刷ジョブが削除されるので、誤って削除操作してしまったプリンターはこの操作をすると完全に削除されるはずです。その上で改めてプリンターをセットアップすれば完了となります。

完全にそのままとはいきませんが、NT時代のドキュメントがまあまあそのまま使えるのはすごいことのように思います。

市町トンネル

小諸駅の近くにある市町トンネルを見に行きました。このトンネルは元々信越本線の鉄道トンネルで、鉄道が通らなくなった後も道路用のトンネルとして利用されていたそうです。老朽化のためなのかつい最近通行できなくなってしまったそうです。

こちらは小諸方の坑口です。電源は切られていますが、道路トンネル時代は上の信号機で通行を制御していたようです。単線トンネルだと思われるので中で自動車同士のすれ違いはできなかったのだと思います。

写真左上に写っているのが現在のしなの鉄道の線路です。

こちらは上田方の坑口です。

よく見たら高さ制限のための柵は廃レールで作られていました。UNION 1922と読み取れます。

トンネルを出た後の線路跡は道路に転用されていますが、それほど長さがあるわけではないようでした。一応現在の線路と合流する手前まで見に行ってみました。

トンネルの竣工がいつ頃なのかは分かりませんが、せっかくの鉄道トンネル遺構なのに通行止めになってしまっているのが少々もったいなく感じます。同じ信越本線の旧戸草トンネルのように通ってみたいものです。

えちごトキめき鉄道としなの鉄道のサイクルトレインを利用する

えちごトキめき鉄道としなの鉄道のサイクルトレイン制度

旧信越本線が転換されたえちごトキめき鉄道としなの鉄道にもサイクルトレイン制度があります。サイクルトレイン制度にも様々なものがありますが、えちごトキめき鉄道としなの鉄道のものは利用区間と利用できる列車が限定されているというものです。

【北しなの線】サイクルトレインのご案内

[しなの鉄道Webサイト]

【5/1再掲】サイクルトレインの実施について

[えちごトキめき鉄道Webサイト]

双方の路線で上り下りとも10時台から16時台の列車が利用できます。えちごトキめき鉄道としなの鉄道の北しなの線は妙高高原駅で連絡できるため、サイクルトレインを続けて利用することも可能です。今回はえちごトキめき鉄道の新井駅から北しなの線の豊野駅までを通しで利用してみました。

上越方面は長野市周辺からだとまあまあ距離があって今まであまり探検できていないので、帰路をサイクルトレインにすることで上越エリアでの行動距離を増やそうというもくろみです。

上越方面から長野方面に移動する場合の乗車プラン

サイクルトレインは日中しか利用できないので往路についてはいつものように早朝に出発して妙高高原を越えます。昼過ぎから夕方にかけてのサイクルトレイン対応列車のどれかで豊野駅まで移動し、そこからは自走して帰路につくという流れです。

このプランだと対応する列車の組み合わせは以下の通りになります。

新井駅発妙高高原駅着接続時間妙高高原駅発豊野駅着全体移動時間
12:1512:430:2313:0613:341:19
13:2513:510:4714:3815:081:43
15:0015:270:2715:5416:231:23
16:0916:340:0816:4217:101:01

えちごトキめき鉄道と北しなの線は妙高高原駅で接続するようなダイヤ編成になっているのですが、こうしてみると組み合わせによって結構差があることが分かります。

サイクリングを終了するタイミング的には新井発13:25のものが良さそうではあったのですが、さすがに接続時間47分はちょっと長すぎてもったいない感じがしたので、今回は上越エリアでのんびり目に時間を使って15:00発の列車で帰ることにしました。

新井駅

鉄筋平屋の横に長い感じが国鉄時代からの歴史を感じさせます。

今回利用開始駅は新井駅に設定しました。サイクルトレインの利用区間としては1つ直江津方寄りの北新井という駅からになっていますが、北新井駅は無人駅なのでいきなりサイクルトレインで乗車していいものかどうかが不安になります。新井駅であれば有人駅で、ルールの確認等もできて良さそうなので新井駅を拠点にしました。

えちごトキめき鉄道でサイクルトレインを利用する場合は乗車券の他に手回り品きっぷ(290円)が必要です。自動券売機では買えなかったので、窓口で「サイクルトレインを利用したいので手回り品きっぷをお願いします」と申し出たところ速やかに手回り品きっぷを発行してもらえました。乗る区間と決まっていれば乗る列車についても申告する必要があります。

新井駅では妙高高原方面の列車に乗る際に跨線橋を通ってホームを移動する必要がありますが、エレベーターなどはないので自転車を担いで階段を上り下りすることになります。スポーツバイクなら多少は軽量なのでなんとかなりますが、一般車だと大変そうな気がします。

妙高高原駅

妙高高原駅で列車を乗り換えます。対面乗り換えできるので楽で良かったです。

しなの鉄道に乗り換えます。SR1系は最新型ゆえか揺れが小さくて利用しやすかったです。

豊野駅

サイクルトレインが利用できる終点である豊野駅で下車しました。豊野駅は駅コンコースまでエレベーターがあるので自転車の運搬がしやすいと思います。

改札を出る時に駅係員の方に呼び止められたので何かルールを勘違いしていたのかと思ってドキッとしましたが、お話を聞いてみると「よろしければサイクルトレインのアンケートに回答してほしい」ということでしたので回答しました。しなの鉄道はちゃんとサイクルトレインの効果測定をしているのが真面目だと思いました。

利用してみて

長野駅から上越方面に向かうと、高田城趾まで片道70km、直江津港までは片道80km近くになります。これだと単に最短距離を往復するだけで結構な大仕事になってしまいます。

しかし新井駅から豊野駅までサイクルトレインを利用すると距離にして48km・獲得標高で約790mをカットすることができます。ざっくりな計算ですが現地で48km分余計に走れることになるので行動範囲が広がります。

料金は手回り品きっぷの分を含めても新井-豊野間で1,450円なのでアップチャージに対して得られるメリットは大きいように思います。上越妙高から長野まで北陸新幹線利用で輪行すると2,860円かかるので大分割安です。その代わり北陸新幹線ルートは21分で長野に着くので、こちらはこちらでメリットのあるプランだとは思います。

一方、そもそもの列車本数が少ない区間なので乗車駅への到着時間を調整するのが難しく感じました。この点は現地の土地勘がまだあまりないからという部分もあると思います。トキ鉄に関しては旧北陸本線の日本海ひすいライン区間についてもサイクルトレインの設定があるので、そちらもチャンスがあれば検証してみたいと思います。

AMD Software 25.6.1がリリース

RX9060XTの発売を受けてドライバも更新されました。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.6.1 Release Notes

[amd.com]

RX9060XTとプロフェッショナル用製品であるRadeon AI Pro9700が新たにサポート対象として加わりました。

また新規にサポートされたゲームタイトルとして鬼武者2リマスター版が追加されています。

RX9060XTがサポートされたことから、同時にこのドライバはFSR4にも対応するようになっています。FSR4はRX9000系統限定の機能となっています。リリース段階ではありますが、対応予定のものも含めると67タイトルがサポートされています。

FSR各バージョンの対応タイトルは公式ブログの以下のエントリにまとまっています。古いエントリですが定期的に更新されているようです。

Latest AMD FSR 2, 3, 4, & Radeon Anti-Lag 2 Supported Games List

[amd.com]

ATOK Syncで”データを合併できません”というエラーが表示された時の対処法

ATOK Syncで定期的にサーバーとクライアントが同期する際、表題のエラーが毎回必ず発生するようになってしまいました。エラーが表示されるだけなので閉じればいいのですが、困ったことにゲーム中でもゲーム画面の上にダイアログが出てきて困るので対処することにしました。

まずダイアログに書いてあるとおりにサーバーのデータでクライアントの情報を上書きする方法で修復を試みました。これなら手動で強制的にデータが合併できるので直りそうなものです。しかしその後に再度手動で同期をかけてみたところ同じエラーが発生したので別の方法を試すことにしました。

結果としては、ダイアログに書いてある情報とは逆に”サーバー側のデータを1回削除してクライアントの情報で上書きする”方法でエラーが解消しました。

具体的にはATOK Syncオプションの”修復”タブで”サーバーデータのクリア”を選択してサーバーの情報を削除します。その後修復メニューの”今お使いの環境のデータでサーバーを上書きする”を選択すればOKです。

強制的に整合性をとってしまったので多少データが失われた恐れがありますが、変換に関する情報は今使っているクライアントが最新だろうとは思うのでこれで良しということにしたいと思います。

Radeon RX9060XTのベンチマーク記事

日本時間では明日6月6日にAMDの新型GPUであるRX9060XTが発売になります。発売に先んじて各社でベンチマーク記事が公開されていました。

みんなが欲しているVRAM 16GBを349ドルで。AMD渾身のミドルレンジ「Radeon RX 9060 XT」

[PC Watch]

特徴としてはやはり現地価格349ドルという価格に対してビデオメモリが16GB搭載されていることです。従来ビデオメモリ16GBのビデオカードは上位クラスのものが中心だったので、この価格帯で16GBのビデオメモリが搭載されているのは画期的なことではないかと思います。

ベンチマークの結果を見ると競合製品として位置づけられているRTX5060Tiに対しては全体的にはもう一歩足りないかなという感じですが、タイトルや設定によっては上回るという場合もあるようです。また、GPGPU的な用途については明確に不得手なようです。

AMDがCOMPUTEXで発表していた「RTX5060Ti比で+6%」というのは”特定のタイトルに限れば”というところなのかなという感じを受けます。

とはいえ、やはり安価に16GBのビデオメモリを搭載したビデオカードが入手できるのはなかなか魅力的に感じます。往年の ちょっと癖はあるけどコスト面に強みを持つRadeon という感じを受けます。