曇りの千曲川展望公園

暑いので登りの道中が日陰になる国道403号で聖高原方面に出かけました。

こちらは長野市や須坂市など北東方向の風景です。
こちらは正面の千曲市の風景です。

曇り空だと天気としてはあいにくにも感じますが、夏場は直射日光が遮られるのでありがたいです。帰宅後に写真を見て意外に思ったのは、夏場であっても曇りだとなんとなく視程が遠くまで見通せるということです。2023年の同時期に撮影した写真がありますが、こんな感じです。

晴れている日の写真だと遠くの山陰はかすんでしまっています。正確な理由は分からないのですが、日が照っていると地表周辺の水分が蒸発してもやのように見えてしまうのではないかと考えています。

【国会図書館】工政7月号(1927年刊・通巻92号)

国会図書館で廃レールのことを調べていたところ、輸入レールについて詳しい記述のある上記の雑誌を発見しました。

工政 (7月號)(92)

[国立国会図書館デジタルコレクション]

雑誌”工政”について

この工政という雑誌ですが、工政会という団体が発行しています。発足は1918年ということです。日本の工業を進歩させるために指導的立場の企業や技術者が参加していた会ということで、その広報誌として雑誌”工政”が発行されていたようです。

レール特集

表題の1927年7月号に”銘記に映ずる軌條商工史”という記事が掲載されています。19世紀末から20世紀初頭にかけて世界的に輸出入されたレールの製造元やその性質から、世界の鉄鋼史の一部を見てみるという趣旨の企画です。

執筆者は”麗流学人”という人物で、これはおそらくペンネームだと思います。「レールを学ぶ人」という意味の洒落で名前を決めたのではないかと思います。国会図書館デジタルコレクションの検索機能でも、この記事以外では名前が確認できませんでした。

記事の方は18ページにも及ぶ長いもので、世界に流通した主要なレールの刻印やその製造元、どのようにしていつ、どのくらい日本に輸入されたかが詳しく書いてあります。駅周辺で見つかる廃レールの刻印も、この記事の記述と照らし合わせれば出身地が詳しく分かるかもしれません。

他にも製造国の鉄鋼業事情やレールの成分組成についても触れられており、書いた方は実際どなたなのか分かりませんが、鉄鋼業界や鉄道業界に非常に明るい方なのではないかと思います。

広告ページも面白い

工業系の雑誌なので広告ページは有名な企業の広告が多数入っています。鉄道関係で言うと汽車製造や新潟鐵工所の広告を見つけました。銭高組など現代でも存続している老舗企業の広告もあります。

昔のテイストなのか、広告のキャッチコピーが「外国製に勝る○○」や「革命的製品なる○○」などと直球なのが面白いです。変わったものだと「敢えて専門各位のご批判を乞う」や「[製品名]を使用せられよ」といったものもありました。こういった当時の雰囲気が感じられる情報が見られるのも国会図書館デジタルコレクションの面白いところです。

日本の夏の平均気温偏差

9月1日付で気象庁が2025年の梅雨から夏にかけてが記録的な高温であった旨を発表していました。

2025年の梅雨入り・明け及び夏(6~8月)の記録的高温について

[気象庁ホームページ]

この中で暑さの評価に使用されているのが”基準値からの偏差”という指標です。気象庁が気象観測を始めてからの歴代のデータで気温変化のトレンドを算出し、その年の平均気温と比較することで、想定よりも気温が高いか低いかを評価しているようです。

2025年時点での日本の夏の平均気温のトレンドは100年で+1.38℃という値だそうです。しかし2025年の夏はそのトレンドのラインと比較して+2.5℃近い極端な値だったそうです。今のトレンドで行くと200年後の平均気温が突然現れたことになります。

日本の季節平均気温

[気象庁ホームページ]

2024年と2023年もトレンドに対して1.7から1.8℃くらいプラスなので、ここのところ3年間はデータの上でも明確に猛暑続きであることがわかります。

毎年の偏差もそれほどまとまっているわけではなく、年によって高かったり低かったりがあるようです。低い年で言えば2003年などは比較的涼しい夏だったようです。

冷夏でコメの収穫量が減り、タイ米が輸入されるに至った1993年の偏差はマイナス1.9℃近くとなっています。最近の事情を考えると涼しいに越したことはないように思いますが、平均気温としては明治時代の平均気温よりも低い値だったわけですから、コメの生産に影響が出たのも納得です。

このグラフは季節ごとに切り替えてみることもできるので、冬の値なども見てみると結構面白いです。

国土地理院が旧版地形図のデータ販売を開始

この2025年9月1日から旧版地形図のデータが簡単に入手できるようになったということです。

2万5千分1地形図(旧版)及び5万分1地形図(旧版)データ

[国土地理院ウェブサイト]

今までも地図・空中写真閲覧サービスで旧版地形図の高解像度データが参照できましたが、閲覧用データと同じスペックの600dpiの画像が販売開始となっています。

地図というのもどんどん変化のあるものなので、国土地理院の地図も定期的にアップデートがされています。例えば2万5千分の1地形図”長野”の場合だと、最新版は2015年に調製されたものですが、1972年の初版から数えるとバージョン9ということになっています。

1972年版をオンライン閲覧してみると、例えば長野電鉄の線路はまだ地上線として地図に表示されています。他にも国道18号長野バイパスは長野大橋以南が未開通など、パッと見でも随分違いがあることがわかります。600dpiという高精細なデータ提供になるので、細かく見ていくと色々と発見ができると思います。

こんな感じで旧版地形図は過去の土地利用などを調査できるので興味深いものなのですが、従来は購入のための手続きが煩雑で、事前の申請が必要だったり、代金の決済が収入印紙だったりと色々大変でした。今回のデータ販売は日本地図センターのオンライン販売にダイレクトに接続しているようなので購入が簡単になっています。

ELEMNT BOLT(2017)無事復活

ファームウェアの不具合によりGPSログが記録できなくなっていたELEMNT BOLTなのですが、集成されたファームウェアに更新した上で試運転をしてきました。結果、問題なく動作することが確認できたので安心しました。

2019年の7月末に導入して以来元気に動いていますが、最近さすがにバッテリーの持ちが悪くなってきている感じはします。しかし、1回で10時間以上走らない限り電池切れは起きないと思われるのでまだまだ問題ない範囲だと思います。

それよりも心配なのは充電用のUSBマイクロBポートのカバーがちぎれてしまったことです。カバー自体は紛失していないので毎回ねじ込んで使っているのですが、いつか走行中に脱落するような気がしていて心配です。

手作り塩麹

時々米麹をもらうので少し前に流行った塩麹を自分で作って使っています。

1人用なので200mlくらいのものを作っています。

作るのはとても簡単で、麹と水をそれぞれ100g、それに対して塩を35g入れて混ぜておくだけです。麹が多少吸水するので、作って2日目以降に水分が少なすぎるようなら少し足しておきます。

あまり大量に水分を入れてしまうと塩分濃度が下がって劣化する原因にもなりますし、調味料として使いにくくなってしまうのでとろっとしたペースト状になるように水気は調整しておきます。

1日に1回くらいでいいのでかきまぜて、室温で数日おけば少し発酵して塩麹のできあがりとなります。この段階で発酵の速度は落としておきたいので冷蔵庫保存に切り替えます。

基本的には塩や醤油の代用として便利に使えます。難点としては少々焦げやすい傾向があるので、炒め物の味付けに使う場合などは最後に入れてざっと混ぜるにとどめるなど工夫すると良いと思います。

砂糖やみりんと組み合わせて甘しょっぱい味を作るのもおすすめです。私はオートミールのポリッジの味付けに砂糖と一緒に使っています。食塩で味付けするよりも味が複雑になるので好みです。

富士商 ペットボトル専用加圧式スプレーノズル

ホームセンターで掃除に役立ちそうな道具を見つけたので試しに買ってみました。

ペットボトルに取り付けることで手動の洗浄機になるというノズルです。柄の部分にプランジャーが内蔵されており、それを前後させることでペットボトル内の圧力が高くなっていきます。ある程度圧力が高くなったらトリガーを引くと高圧の空気に押し出されて水がノズルから出てくるという仕組みです。

仕組みとしては昔ツクダオリジナルから発売されていた”エアーウォーターガン”に似ています。

実用性

暑いうちにサッシの掃除をしようと思っていたのでアルミサッシの掃除に使ってみました。ノズルは回すことで霧吹きか水流を選べます。霧吹きにした場合は水圧はあまり感じられません。

水流にした場合は高圧洗浄機のようにはいきませんが、ある程度勢いのある水が出せます。狭いところにも届くので、サッシにたまった土埃を飛ばすくらいであれば十分でした。こびりついた汚れを圧力で落とすようなことはさすがにできないように思います。

注意点

人力とは言えペットボトル内の空気に圧力をかけて水を噴射する道具なのでいくつか注意点があります。

ペットボトル内に空気がないと噴射できない

これは考えてみれば道理なのですが、ペットボトル内の空気部分の圧力を高くして水を押し出すという仕組みになっています。そのため、ペットボトル内を水で満たしてしまうと噴射ができなくなります。

全体の2/3位まで水を入れると効率よく使えます。

ノズルをペットボトルにしっかりねじ込んでおく必要がある

このノズルはペットボトルのキャップの要領でボトルの口にねじ込んで使いますが、この固定が甘いと圧力が高くなってきた時に急にボトルが飛んで行くことがあります。おそらくですがペットボトルの種類との相性もあると思います。

いくつか試しましたが、サントリーのCCレモンのものが良さそうでした。

ボトルを外す時に減圧しておく必要がある

これも同様ですが、作業終了後にボトルを外す場合、事前にトリガーを引ききってペットボトル内部の圧力を抜いておかないと、ノズルを緩めた時に水が噴き出す恐れがあります。圧力のかかった状態でボトルをはずそうとしないよう注意が必要です。

本体価格が1,000円しませんし、100%人力のアイテムであることを前提とすれば十分な性能なのではないかと思います。霧吹きモードも植物の世話や窓や網戸の掃除に使えたのでお試し購入だったものの意外に重宝しています。

ぎゅぎゅっと特濃蒟蒻畑(グミ)

以前下仁田に出かけたときに駅近くの自販機で購入した珍しいお菓子です。

おなじみマンナンライフの蒟蒻畑なのですが、こちらは袋に入ったグミ状のお菓子になっています。グミ菓子ではあるものの原料はしっかりこんにゃくで、成分表示を見る限りではこんにゃく粉で作られているようでした。

ちゃんと形もゼリーの方の蒟蒻畑を模したものになっています。硬さは一般的なグミと変わらず、言われないとこんにゃくとは気が付かないくらいでした。

ゼリーの方の蒟蒻畑を濃縮したというコンセプトだけあって味はかなり濃い目になっています。1個1個のサイズは小さいですが、味が濃いのでちょっと食べるだけでも結構な満足感があります。

広く市販はされていないように思いますが、群馬県西部に出かけたときには探してみてはいかがでしょうか。

AndroidタブレットをPC風に使う(キーボードショートカット)

Androidタブレットにキーボードを接続して使う時に積極的に利用したいのがキーボードショートカットです。アプリによりけりではありますが、ものによってはキーボードショートカットで飛躍的に利便性が高まるものもあります。

各アプリのキーボードショートカットがどうなっているかを調べるのは大変そうに思いますが、調べなくても当該アプリを開いてCtrlキーを長押しするとヒントのダイアログが出るという仕様になっています。この仕様は非常に良くできていると思います。

こちらはホーム画面でヒントダイアログを出した時のものです。
こちらはAndorid版Vivaldiでヒントダイアログを出した時のものです。

Vivaldiはさすが、という感じでかなりマニアックな操作も含めてキーボードショートカットに対応しています。さすがにキーのカスタマイズまでは対応していませんが、それでもAndroid版にもかかわらずこれだけキーボード操作を意識した設計になっているというのは驚きです。

他にもGoogle純正のアプリについては比較的キーボードショートカットが充実していることが多いように思います。

畜産物の価格推移を農水省のサイトで確認する

最近スーパーに行ったときに鶏肉を買おうと思ったのですが、思ったよりも値段が高かったので買わずに帰ってきてしまいました。野菜の相場情報については農水省のWebサイトで確認したことがあるので、同様に畜産物の相場情報も探してみました。

日別情報グラフ(畜産物)

[農林水産省]

これによるとたしかに鶏肉の価格は昨年度同時期比で大幅に値上がりしており、もも肉では1.3倍、胸肉に至っては1.5倍くらいになっています。普段から相対的に価格の高いもも肉が値上がりした結果、お買い得な胸肉の需要が高まって値段が上がったのかもしれません。

原因については色々指摘されているようですが、かねてからの物価高に加えて猛暑の影響も指摘されています。いずれにしても一過性の値上がりではないようなので、今後の食料調達が今までと同じような感覚では行かないことを意識しておく必要がありそうです。

ところで久々に農水省の統計情報を見たところ、価格の推移グラフが対話式に設定できるグラフにリニューアルされていて非常に見やすくなりました。スライダーで任意の期間を設定すると、希望する期間の価格推移を見ることができるようになっています。