タイムコードコントロールの記事で『オフにしておかないとコントロール信号の音が曲に混ざります』というようなことを書いたINPUT THRUボタンですが、何に使えばいいのでしょう。
答えは、”Deckadanceを経由して普通のアナログレコードを操作する時に使う”のです。
タイムコードコントロールでDJをするといっても、手持ちの音源が全部データというケースばかりではないと思います。
かといってアナログレコードから取り込みをするのも面倒…
その場合はもう普通にアナログレコードをかけてしまうのが面倒でなくてよいです。
やり方としてはINPUT THRUをオンにして普通にアナログレコードをかけるだけ。
入力信号をそのまま外部にバイパスできます。
ただし、いくらか注意点があります。
1.コントロールモードが”PC操作”になっていること。
→絶対モードや相対モードのままだとよろしくないです。
2.Deckadanceでの曲の再生が止まっていること。
→再生がそのままだとアナログレコードの音と混ざってしまいます。
3.フォノイコライザでレコードの音を増幅させること。
→通常、ターンテーブルの出力はDJミキサー内でフォノイコライザにより増幅されますが、タイムコードコントロールのセッティングではミキサーのPHONO入力を使わないのでミキサーに入力されるアナログレコードの音はとても小さいものになってしまいます。
この場合、ターンテーブルとオーディオインターフェイスの間にフォノイコライザをかますか、またはフォノイコライザ内蔵のオーディオインターフェイスを使います。
さて、こうすれば状況に応じてPC内蔵の音源とアナログレコードそのものを自由に使えるDJシステムの完成です。
構成上クラブで使うのは難しいかもしれませんが、家でDJをするならかなり有力な選択肢ではないでしょうか。