Deckadance2.3から待望のIL Remoteによる操作が可能になったので概観を見ていきます。
【動作条件】
Deckadance2とIL Remote、そしてIL Remoteが動くOSがそれぞれ一定のバージョン以上でないと動作しません。
Deckadance2:2.3以上
IL Remote:1.2以上
Android:3.0以上
iOS:5.1以上
Deckadance2が動作するPCとIL Remoteが動作するデバイスが同じwi-fiネットワークに接続している必要があるのもFLの場合と同様です。
うちの場合はPCをスイッチングハブに接続し、スイッチングハブに接続したwi-fiルータにAndroidデバイス(Nexus7 2012)を接続しています。
これでも接続可能です。
明らかにペイントで書いた図
Deckadance2側でIL Remoteを使う設定をする際は、PreferencesのMIDI Scriptingの部分を選択します。
MIDIスクリプティングファイルにIL Remote用のファイル(ILRemoteWithFeedback.c)があるのでそれを読み込んだ上で、Enable Image Line Remoteを選択します。
IL Remote用のスクリプティングファイルはDeckadance2本体に同梱されているので、別途入手する必要はありません。
Enable Image Line Remoteにチェックを入れます。チェックボックスはvマークが入るタイプのものではないのでちょっとわかりにくいです。
最初グレーアウトして押せなくなったのかと思いました。
Deckadance2本体の準備ができたら、後はIL Remoteを起動して最初の画面でDeckadanceを選択すれば自動的にリンクが張られます。
デフォルトでは画面が4種類用意されています。
まずメインのデッキ用コントロールです。頭出しに使うジョグホイールの他、ピッチコントローラやキューなどDJに使う基本のコントロールが揃っています。
EQ関連はHPF/LPFの2種のフィルタと低域カットが使えます。物理ミキサーでおなじみのHigh・Mid・Lowの形式ではありません。
こちらはエフェクタです。FX1-FX3の各フィルタの他、アイソレータも使えます。
こちらはキューです。デッキ画面にはキューが各デッキ2個まででしたが、こちらには8個用意されています。
こちらはその他?です。トラックナビゲーションと全体設定の一部、サンプラーが使えます。
試しに使ってみましたが、無線なので楽な姿勢で操作ができるのが便利です。
それほどレイテンシも感じませんでしたし、なかなか実用的なのではないでしょうか。