日別アーカイブ: 2017年10月27日

Windows10でスタートメニューが開かなくなる問題

表題のトラブルが起きたので経緯をご紹介します。

トラブルの状況

普段通りPCを使っていたところ、スタートメニューとCortana、そしてタスクバー内のアイコンがクリックしても反応しない、またはほぼフリーズしている程度の速度でしか開かなくなってしまいました。

スタートメニューの右クリックについては低速ながらなんとか反応していました。

対処

調べてみるといくつか手順があるようでした。

[スタート] メニューまたは Cortana を開くときの問題のトラブルシューティング

[マイクロソフト サポート]

上記のうち特に有効そうな2点を試してみました。

専用のトラブルシューティングツールの実行

startmenu.diagcabという専用のトラブルシューティングツールを用意してくれています。いわゆるFix itのような要領で、ウィザードで自動診断と修復が可能なものです。

試してみたのですが、”問題を特定できませんでした”という診断結果でした。

別のローカルアカウントを使ってログインする

今回有効だったのはこちらの方法でした。普段使っているマイクロソフトアカウントとは別にローカルのユーザアカウントを作成し、そちらでログインすることで修復を行うというものです。

手順は以下の通りです。

  1. スタートメニューを右クリックして、 ファイル名を指定して実行 を選択
    1. タスクマネージャの ファイル → 新しいタスクの実行 でもOKです。スタートメニューがないと設定やコントロールパネルにアクセスできないので、スタートメニュー右クリックが生命線になります。
  2. control userpasswords2 と入力してOKを押下
  3. 中段左の追加ボタンを押下
  4. 左下のMicrosoftアカウントを使わずにサインインする(お勧めしません)をクリック
    1. お勧めしませんなのですが、今回はローカルアカウントで1回サインインできれば良いのでこれで大丈夫です。
  5. ローカルアカウントを選択
  6. ユーザ名とパスワードを設定
  7. 3の手順の画面に戻ってくるので、追加したユーザを選択してプロパティを押下
  8. グループメンバーシップのタブを選択し、管理者に設定してOKを押下
  9. Windowsからサインアウトし、先ほど追加したローカルアカウントでログイン

そうすると、新規インストール時に表示される「こんにちは」画面が始まってローカルユーザのデスクトップが表示されます。この時点でスタートメニューやタスクバーが正常に動作すれば修復完了です。

後はサインアウトしてマイクロソフトアカウントでサインインしなおし、動作チェックをして直っていればOKとなります。作成したローカルアカウントはcontrol userpasswords2で再度アカウント管理画面を表示して削除します。

どうしてもスタートメニュー周辺のファイルが破損してしまうことがあるらしく、その際にこのトラブルが発生するようです。新しいユーザのデスクトップを用意する際にこれらのファイルが正しいもので上書きされているのではないかと推測します。