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市町トンネル

小諸駅の近くにある市町トンネルを見に行きました。このトンネルは元々信越本線の鉄道トンネルで、鉄道が通らなくなった後も道路用のトンネルとして利用されていたそうです。老朽化のためなのかつい最近通行できなくなってしまったそうです。

こちらは小諸方の坑口です。電源は切られていますが、道路トンネル時代は上の信号機で通行を制御していたようです。単線トンネルだと思われるので中で自動車同士のすれ違いはできなかったのだと思います。

写真左上に写っているのが現在のしなの鉄道の線路です。

こちらは上田方の坑口です。

よく見たら高さ制限のための柵は廃レールで作られていました。UNION 1922と読み取れます。

トンネルを出た後の線路跡は道路に転用されていますが、それほど長さがあるわけではないようでした。一応現在の線路と合流する手前まで見に行ってみました。

トンネルの竣工がいつ頃なのかは分かりませんが、せっかくの鉄道トンネル遺構なのに通行止めになってしまっているのが少々もったいなく感じます。同じ信越本線の旧戸草トンネルのように通ってみたいものです。

えちごトキめき鉄道としなの鉄道のサイクルトレインを利用する

えちごトキめき鉄道としなの鉄道のサイクルトレイン制度

旧信越本線が転換されたえちごトキめき鉄道としなの鉄道にもサイクルトレイン制度があります。サイクルトレイン制度にも様々なものがありますが、えちごトキめき鉄道としなの鉄道のものは利用区間と利用できる列車が限定されているというものです。

【北しなの線】サイクルトレインのご案内

[しなの鉄道Webサイト]

【5/1再掲】サイクルトレインの実施について

[えちごトキめき鉄道Webサイト]

双方の路線で上り下りとも10時台から16時台の列車が利用できます。えちごトキめき鉄道としなの鉄道の北しなの線は妙高高原駅で連絡できるため、サイクルトレインを続けて利用することも可能です。今回はえちごトキめき鉄道の新井駅から北しなの線の豊野駅までを通しで利用してみました。

上越方面は長野市周辺からだとまあまあ距離があって今まであまり探検できていないので、帰路をサイクルトレインにすることで上越エリアでの行動距離を増やそうというもくろみです。

上越方面から長野方面に移動する場合の乗車プラン

サイクルトレインは日中しか利用できないので往路についてはいつものように早朝に出発して妙高高原を越えます。昼過ぎから夕方にかけてのサイクルトレイン対応列車のどれかで豊野駅まで移動し、そこからは自走して帰路につくという流れです。

このプランだと対応する列車の組み合わせは以下の通りになります。

新井駅発妙高高原駅着接続時間妙高高原駅発豊野駅着全体移動時間
12:1512:430:2313:0613:341:19
13:2513:510:4714:3815:081:43
15:0015:270:2715:5416:231:23
16:0916:340:0816:4217:101:01

えちごトキめき鉄道と北しなの線は妙高高原駅で接続するようなダイヤ編成になっているのですが、こうしてみると組み合わせによって結構差があることが分かります。

サイクリングを終了するタイミング的には新井発13:25のものが良さそうではあったのですが、さすがに接続時間47分はちょっと長すぎてもったいない感じがしたので、今回は上越エリアでのんびり目に時間を使って15:00発の列車で帰ることにしました。

新井駅

鉄筋平屋の横に長い感じが国鉄時代からの歴史を感じさせます。

今回利用開始駅は新井駅に設定しました。サイクルトレインの利用区間としては1つ直江津方寄りの北新井という駅からになっていますが、北新井駅は無人駅なのでいきなりサイクルトレインで乗車していいものかどうかが不安になります。新井駅であれば有人駅で、ルールの確認等もできて良さそうなので新井駅を拠点にしました。

えちごトキめき鉄道でサイクルトレインを利用する場合は乗車券の他に手回り品きっぷ(290円)が必要です。自動券売機では買えなかったので、窓口で「サイクルトレインを利用したいので手回り品きっぷをお願いします」と申し出たところ速やかに手回り品きっぷを発行してもらえました。乗る区間と決まっていれば乗る列車についても申告する必要があります。

新井駅では妙高高原方面の列車に乗る際に跨線橋を通ってホームを移動する必要がありますが、エレベーターなどはないので自転車を担いで階段を上り下りすることになります。スポーツバイクなら多少は軽量なのでなんとかなりますが、一般車だと大変そうな気がします。

妙高高原駅

妙高高原駅で列車を乗り換えます。対面乗り換えできるので楽で良かったです。

しなの鉄道に乗り換えます。SR1系は最新型ゆえか揺れが小さくて利用しやすかったです。

豊野駅

サイクルトレインが利用できる終点である豊野駅で下車しました。豊野駅は駅コンコースまでエレベーターがあるので自転車の運搬がしやすいと思います。

改札を出る時に駅係員の方に呼び止められたので何かルールを勘違いしていたのかと思ってドキッとしましたが、お話を聞いてみると「よろしければサイクルトレインのアンケートに回答してほしい」ということでしたので回答しました。しなの鉄道はちゃんとサイクルトレインの効果測定をしているのが真面目だと思いました。

利用してみて

長野駅から上越方面に向かうと、高田城趾まで片道70km、直江津港までは片道80km近くになります。これだと単に最短距離を往復するだけで結構な大仕事になってしまいます。

しかし新井駅から豊野駅までサイクルトレインを利用すると距離にして48km・獲得標高で約790mをカットすることができます。ざっくりな計算ですが現地で48km分余計に走れることになるので行動範囲が広がります。

料金は手回り品きっぷの分を含めても新井-豊野間で1,450円なのでアップチャージに対して得られるメリットは大きいように思います。上越妙高から長野まで北陸新幹線利用で輪行すると2,860円かかるので大分割安です。その代わり北陸新幹線ルートは21分で長野に着くので、こちらはこちらでメリットのあるプランだとは思います。

一方、そもそもの列車本数が少ない区間なので乗車駅への到着時間を調整するのが難しく感じました。この点は現地の土地勘がまだあまりないからという部分もあると思います。トキ鉄に関しては旧北陸本線の日本海ひすいライン区間についてもサイクルトレインの設定があるので、そちらもチャンスがあれば検証してみたいと思います。

AMD Software 25.6.1がリリース

RX9060XTの発売を受けてドライバも更新されました。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.6.1 Release Notes

[amd.com]

RX9060XTとプロフェッショナル用製品であるRadeon AI Pro9700が新たにサポート対象として加わりました。

また新規にサポートされたゲームタイトルとして鬼武者2リマスター版が追加されています。

RX9060XTがサポートされたことから、同時にこのドライバはFSR4にも対応するようになっています。FSR4はRX9000系統限定の機能となっています。リリース段階ではありますが、対応予定のものも含めると67タイトルがサポートされています。

FSR各バージョンの対応タイトルは公式ブログの以下のエントリにまとまっています。古いエントリですが定期的に更新されているようです。

Latest AMD FSR 2, 3, 4, & Radeon Anti-Lag 2 Supported Games List

[amd.com]

ATOK Syncで”データを合併できません”というエラーが表示された時の対処法

ATOK Syncで定期的にサーバーとクライアントが同期する際、表題のエラーが毎回必ず発生するようになってしまいました。エラーが表示されるだけなので閉じればいいのですが、困ったことにゲーム中でもゲーム画面の上にダイアログが出てきて困るので対処することにしました。

まずダイアログに書いてあるとおりにサーバーのデータでクライアントの情報を上書きする方法で修復を試みました。これなら手動で強制的にデータが合併できるので直りそうなものです。しかしその後に再度手動で同期をかけてみたところ同じエラーが発生したので別の方法を試すことにしました。

結果としては、ダイアログに書いてある情報とは逆に”サーバー側のデータを1回削除してクライアントの情報で上書きする”方法でエラーが解消しました。

具体的にはATOK Syncオプションの”修復”タブで”サーバーデータのクリア”を選択してサーバーの情報を削除します。その後修復メニューの”今お使いの環境のデータでサーバーを上書きする”を選択すればOKです。

強制的に整合性をとってしまったので多少データが失われた恐れがありますが、変換に関する情報は今使っているクライアントが最新だろうとは思うのでこれで良しということにしたいと思います。

Radeon RX9060XTのベンチマーク記事

日本時間では明日6月6日にAMDの新型GPUであるRX9060XTが発売になります。発売に先んじて各社でベンチマーク記事が公開されていました。

みんなが欲しているVRAM 16GBを349ドルで。AMD渾身のミドルレンジ「Radeon RX 9060 XT」

[PC Watch]

特徴としてはやはり現地価格349ドルという価格に対してビデオメモリが16GB搭載されていることです。従来ビデオメモリ16GBのビデオカードは上位クラスのものが中心だったので、この価格帯で16GBのビデオメモリが搭載されているのは画期的なことではないかと思います。

ベンチマークの結果を見ると競合製品として位置づけられているRTX5060Tiに対しては全体的にはもう一歩足りないかなという感じですが、タイトルや設定によっては上回るという場合もあるようです。また、GPGPU的な用途については明確に不得手なようです。

AMDがCOMPUTEXで発表していた「RTX5060Ti比で+6%」というのは”特定のタイトルに限れば”というところなのかなという感じを受けます。

とはいえ、やはり安価に16GBのビデオメモリを搭載したビデオカードが入手できるのはなかなか魅力的に感じます。往年の ちょっと癖はあるけどコスト面に強みを持つRadeon という感じを受けます。

VS CodeでPowershellスクリプトを文字コード指定で出力する

Powershellの開発環境として使われていたPowershell ISEは今は非推奨となっているそうで、MicrosoftのVisual Studio Code(VS Code)が標準の開発環境となっています。

しかしVS Codeで日本語を含むスクリプトを書いてデバッグすると、内容が文字化けして動作しない場合があります。これはVS Codeの標準文字コードがUTF-8なのに対し、Powershellが実行する際にはBOM付きUTF-8で実行されるのが原因のようです。

Microsoftも問題を認識しているらしく、VS CodeとPowershellの文字コードに関してだけの情報を指南してくれています。

VS Code と PowerShell でのファイルのエンコードの概要

[Microsoft Learn]

これによると、

主に Windows アプリケーションと Windows PowerShell を使用している場合は、BOM ありの UTF-8 または UTF-16 のようなエンコードをお勧めします。

ということなのでやはりBOM付きUTF-8でスクリプトを出力するのが良さそうです。上記リンクのドキュメントにあるとおり、VS Codeの標準エンコードをBOM付きUTF-8にしてしまうのが最も確実ではないかと思います。

VS Codeで他の言語も扱うので一律BOM付きUTF-8になってしまうと困るという場合は、出力したスクリプトを一旦サクラエディタ等のテキストエディタで開き、BOM付きUTF-8にエンコードして保存するのがわかりやすくていいのではないかと思います。VS Codeの設定は少々複雑な感じもあるので、VS Codeを極力シンプルな状態で使いたいという場合はこの方法が良いのではないかと思います。

NDC書誌分類

昔から地理や地誌に興味があるので国立国会図書館デジタルコレクションでも地図を探すことが多いです。国立国会図書館デジタルコレクションは強力な全文検索機能があるのですが、強力すぎる故に”地図”のような一般的な単語を検索すると膨大な資料が候補として挙がってきてしまいます。

そこで役に立つのが”NDC書誌分類”という図書館資料の分類法です。これは資料の主題に応じて10進数の数字で分類をするものです。国立国会図書館デジタルコレクションの本にはいずれもNDC書誌分類がついています。

例えば以前エントリで紹介した

長野都市計畫圖 街路・地域・公園・飛行場

[国立国会図書館・閲覧には要登録]

はNDC分類では518.8となっています。

これは先頭の5が”技術”、次の1が建設工学・土木工学、次の8が衛生工学・都市工学、最後の8が都市計画を示します。というわけで、上のリンクの資料と同様にNDC分類518.8で検索をすればかなり絞り込んだ状態から検索をスタートできます。

NDC書誌分類についてはWebで検索すると各地の図書館が分類表を公開してくれているので、これらを参考にしてみるといいと思います。

実際にNDC分類が518.8の本で検索をかけると調査報告書のような資料も一緒に出てくるので、この中からタイトルに”図”というフレーズを含む資料を検索して絞り込むと都市計画図を中心とした結果にたどり着くことができます。

気に入った本が見つかった場合はNDC分類を頼りに同じ、または近い主題の本を検索すると意外な面白い本が発見できそうな気がしています。

カナモト食品 しそキムチ

珍しい地元産原料を使用したキムチを見つけました。

製造元は東御市にあるカナモト食品という会社で、この製品以外にもノーマル版であるこだわりキムチと辛い版である辛キムチを作っているそうです。この製品はしその風味がついているバージョンとなっています。

原料の白菜は蓼科山山麓の長者原にある自社農場で生産されたものを使用し、唐辛子は韓国から直輸入したものを使用というこだわりのレシピで製造しているということです。

しそキムチというものを食べたことがなかったのでどういう味なのか想像がつきませんでしたが、割と味は薄めでサクサク食べられる感じのキムチでした。

しそは細かく刻んだものがたくさん入っています。

しそに関しては細かく刻まれたものが結構たくさん入っており、しっかり目にしその風味が感じられるものでした。辛さは控えめでしその風味を主役に据えた印象を受けました。

なんとなく物珍しさでしそキムチを選択してしまいましたが、おいしかったのでノーマル版の方も気になります。また見かけたら購入してみたいと思います。

【国会図書館】上田歴史地図 : 上田市・小県郡 (長野県の歴史地図シリーズ1)

国会図書館で資料探しをしていたところローカルな古地図本を発見しました。

上田歴史地図 : 上田市・小県郡 (長野県の歴史地図シリーズ1)

[国立国会図書館デジタルコレクション]

タイトル通り上田市街地の歴史的な地図を集成したものです。江戸時代のものが全体の半分ほど、明治以降の近代のものがもう半分ほどという感じです。出版されたのは1983年ということです。出版元は松本市にあった郷土出版社という出版社で、2016年に廃業してしまっているということでした。

上田市街地周辺というテーマを絞って多数の地図が掲載されているため、地図をそれぞれ単独で見ても面白いですし、時代ごとの変化を見るのも面白いです。

収録されている地図の大半は地図というよりは案内図的な側面が強いもので、測量的な精度があるものではありません。逆にそのために地図ごとに異なる主題が読み取れるので、地図の発行目的や当時の時代背景などを考えながら見てみると面白いと思います。

タイトルから見るにシリーズものとして続刊を予定していたのかもしれませんが、Web上で調べる限りは1巻の上田市街地編しか刊行されなかったようなのが残念です。

wahoo SPEEDセンサーのタイヤ周長設定を自動的に行う

自転車用のスピードセンサーとしてwahooのスピードセンサーを使用しています。これは前後どちらかのハブ軸に取り付けることによって角度の変化により回転数を検出してくれるというものです。

センサーが取得できるのは車輪の回転数だけなので、別途タイヤの周長を設定する必要があります。センサーのみの運用であればスマートフォン用のwahooアプリで設定することになります。

趣味で自転車に乗っている人なら設定を迷わないと思いますが、いかんせんタイヤの規格が多いので大変です。また、私のように時々車輪径の違う自転車で使うこともある場合はそのたびに設定変更が必要なので大変です。

センサー単体だとこんな感じで少々面倒なのですが、ELEMNTサイクルコンピューターとセットで運用するとこの設定が自動でできます。スマートフォン用のELEMNTアプリを使い、タイヤ周長を自動設定にしておくとセンサー側でタイヤ周長を自動的に検出してくれます。

当然ながら前提条件として、ELEMNTとwahooスピードセンサーがペアリングされている必要があります。

仕組みとしてはセンサーの回転数とELEMNTサイクルコンピューターのGPSで取得した速度を比較して、計算で導出したタイヤ周長を設定するというもののようです。そのため、ホイール径の違う自転車に乗せ替えると最初の100mくらいは校正中のためか正しくない速度になります。

載せ替えのたびに設定し直すのも大変なので地味に助かっている機能です。