月別アーカイブ: 2017年8月

Ryzen機の組み立てで発生したトラブル

久々のマザーボードごと更新だったので結構トラブルがありました。忘れないうちにまとめておこうと思います。

BIOSが最新版ではなかった

さすがにBIOS更新も落ち着いているだろう…という安易な考えでいましたが、購入時点でのBIOSバージョンは0612(2017/05/24)でした。過去にBIOSが古くてクロックが800Mhz固定になる不具合を経験していましたが、その時のことをすっかり忘れていました。

ただ、BIOSが古かったことによる不具合はなくて一安心でした。しかし8月中にさらにBIOSが2回も更新されており、まだまだBIOSが落ち着く気配はなさそうです。

 

M.2 SSDの取り付けネジが行方不明になる

今回初めて触ったM.2 SSDですが、これは取り付けにネジ台座とネジが必要になります。

マザーボード上にこんな感じで穴が空いていて、M.2 SSDのサイズに応じてネジ台座を取り付けます。全長が長いものほど左のネジ穴を使うというわけです。

台座がついたらM.2 SSDをコネクタに取り付けます。すると、マザーボードに対してM.2 SSDがちょっと浮いたような形になります。その後、M.2 SSDをマザーボードに沿わせるように軽く押さえて、ネジで固定すればOKというわけです。

このネジは非常に小さいものなので、最初マザーボードの箱から見失って慌てました。探してもなかなか出てこないので、もしかしてネジ台座とネジは別に買っておくのが常識なのかと一瞬思いました。

ただマニュアルの内容物を見ると間違いなくネジが入っているはずなので、落ち着いて探し直し、無事に発見しました。

袋に入っていても非常に小さいものです。取り付けるときは精密ドライバーがあった方が良いです。

 

2.5インチSSDを認識しなくなる

起動ドライブは上記のM.2 SSDにして、今まで使っていた2.5インチのSSDはサブのデータ置き場として使う予定でした。ところが、接続してみると以下のような事象が発生しました。

  • そもそもBIOS上で認識しない
  • かと思いきや、普通にWindows上で認識することもある
  • 認識したときにデータをコピーすると、途中でエラー終了する

推測なのですが、M.2 SSDが使っているPCI Expressの帯域とSATAが使っているPCI Expressの帯域に重複があり、このような不具合が生じたのだと思います。他のマザーボードでの例をネットで調べてみると、全ポートが排他仕様になるわけではなく、一部ポートだけ使えることが多いようなので試してみました。

結果、ポート6に接続したところ元気に動いています。これでマシン全体のストレージ容量は750GBになったので、かなり余裕ができました。

 

改めて振り返ってみるとM.2 SSDにずいぶんやられた感じがします。初導入だったのでしょうがない部分もあるのですが、もうちょっと事前のリサーチが必要だったように思います。

Certutilコマンドでファイルのハッシュ値を確認する

Windows10のディスクイメージなど、破損や改ざんが気になるファイルについてはハッシュ値を確認したくなるものです。

私の使っている圧縮・展開ソフトは7zipなので、右クリックメニューから”CRC SHA”を選ぶことでハッシュ値の計算は簡単にできます。ただ、値のコピペができないので比較するときにちょっと面倒に感じていました。

Windows10に標準でついているCertutilコマンドでもハッシュ値を求められるそうです。

WindowsでMD5/SHA-1/SHA-256ハッシュ値を計算してファイルの同一性を確認する

[@IT]

コマンドでハッシュ値を確認するのはWindowsではできないと思っていたので意外でした。コマンドが使えるということになると、

C:\Users\[ユーザ名]>certutil -hashfile hoge.txt >hash.txt

(ユーザ名フォルダ直下の”hoge.txt”のハッシュ値(SHA128)を求め、結果をhash.txtに記入して同フォルダに出力)

などというコマンドにアレンジして、結果をテキストに出力することも可能です。これは重宝しそうです。

当blogを常時SSL接続にしました

当blogで常時SSL接続を行うように設定を行いました。個人の日記帳でそんなことしなくても…という気はするのですが、以下の理由からSSL化することにしたものです。

ログイン情報が非SSL通信だったこと

記事を書くに当たってはログイン作業が必要になります。個人の日記帳ではありますが、ログイン情報や問い合わせフォームの情報が平文で流れるのはどうかな、とかねてから考えていました。

例えばですが、サイトを改ざんされて不正なスクリプト置き場にされたりすると当blogが加害者になってしまいますのでこれは好ましくありません。

ちなみにSSL化の計画はちょっと前から考えていて、2013年に共有SSLを導入しようとしました。しかしこの時は自分で自分をロックアウトするという失態をやらかしました。

 

そのうちアドレスバーに”安全ではない接続”等の表記がされないか心配なこと

近年インターネットにおけるSSL通信の割合は増加傾向で、ブラウザベンダも将来的にはHTTP接続すべてについて警告を出すことを検討しているようです。

Googleの場合はこんな風に計画を表明しています。

Moving towards a more secure web

[Google Security Blog]

せっかく見に来ていただいた方にはコンテンツを楽しんで帰っていただきたいと思っているので、アクセスした瞬間「なんか危ないサイトなのかな」と思われるのは好ましくないと思いました。

 

SSL証明書が意外に安価だったこと

独自ドメインに適用可能なドメイン認証のSSL証明書は、最低でも年額数万円くらいのコストがかかるものと思っていました。ところが、お世話になっているさくらインターネット様が取り扱っている証明書ラインナップの中に”ラピッドSSL”という安価なものがあり、これなら導入可能と判断しました。

月額100円くらいの維持費で導入できるので、自分のドメインの証明とSSL通信用であればこれで十分と判断しました。

 

さくらインターネット様がWordPressをSSL化するプラグインを用意してくれたこと

WordPressのSSL化に当たっては、htaccessの編集や既存の絶対パスの書き換えなど面倒な作業が発生するのですが、これをワンタッチで済ますことができるプラグインをさくらインターネット様が用意していました。これでハードルがかなり下がった感じがしました。

というわけで無事に導入できて一安心というところです。

 

X370チップセットの温度

先日組み立てたRyzen機なのですが、マザーボード読みでチップセット温度が50℃~60℃と結構高い値を示しています。一応ケース内は前方吸気-後方排気の1方向の空気の流れができていますが、気分的に安心できなかったので前面の12cmファンをチップセットの横に移植しました。

元々VGAをコアだけ水冷化していて、VGAの電圧レギュレータなども風を当てないといけなかったので、チップセット冷却とVGA冷却の一石二鳥を狙いました。

こんな感じになりました。せっかく水冷なので水冷化できるといいのですが、最近は汎用のウォーターブロックというものがあまりないのでちょっと大変そうです。既存のヒートシンクの上にさらに大きいヒートシンクを貼るのも考えましたが、美観的にどうかなというのもあり、未実施です。

とりあえず風を当ててみたところ50℃前後で安定しているので、これでしばらく行ってみたいと思います。ファンの回転数はUEFIの詳細設定でチップセット温度連動のPWM制御にしているので、冬場はさすがに静かになると思います。

空心菜炒め

中華料理やタイ料理のお店で良く出てくるメニューです。

ちょっと前まではレア野菜っぽいところもあったのですが、最近入手性が良くなったように感じます。そのせいか、価格も安価になってきているように思います。

本格的に作るなら味付けはナンプラーとかを使うのだと思いますが、醤油と酒でもおいしく作れます。味決めに自信がなければ化学調味料をちょっと足すと味が安定します。

お店で出てくるような鮮やかな緑色にしたいと思って試行錯誤しているのですが、どうしてもこんな感じで黒~茶色っぽいできあがりになってしまいます。

手早く炒めるのが重要なのではないかと思っているのですが、なかなかうまくいきません。練習しがいのあるところも面白いです。

夏の長雨と野菜の価格

曇りや雨の日が多いと思っていたら、関東地方の降雨の連続は記録的なものになっているようです。涼しかったりダムの水量が貯まるのは結構なことだと思いますが、ここまで雨が降って気温が低いと、農作物への影響が心配になります。

時々チェックしている東京の青果物市況の情報を見てみると、まだ8月上旬分までしか集計されていないので、それほど異常な価格の推移は見られません。ただこれから収穫される農作物は分かりません。

昨年に引き続いてこのようなにんじんが売り場に登場するのでしょうか。(コーラの缶は250ml缶です)

1人なので野菜が高くても家計にそれほどダメージがあるわけではありませんが、何となく損したような気分になるのが困りものです。

Radeon RX Vegaが登場

かねてより情報の入っていたRX Vegaがまずはハイエンドから登場です。

Vega 64は21日に発売予定ですが、さっそくベンチマークの記事が出ていました。

AMD久々のハイエンドGPU「Radeon RX Vega」シリーズをテスト

[PC Watch]

ハイエンドの製品は2015年にFuryがありましたが、2016年はローエンド~ミドルレンジのRX 500系の投入のみだったので、2年ぶりの投入となっています。

絶対的な性能ではやはりGeforce1080や1070が優秀な印象ですが、Radeonも勝負ができるくらいの内容を整えてきたという印象です。ドライバの改善で多少の伸びしろはあるでしょうし、そのあたりの熟成にも期待しておきたいところです。

あとはお得意のコストパフォーマンス路線だと思いますが、米国ではアナウンスされている”Radeon Pack”が結構大きいのではないかと思っています。

Radeon Packは購入するとVGA本体に加えて、

  • Wolfenstein IIとPreyのダウンロードコードがもらえる
  • Ryzen 7 1700Xまたは1800Xと指定のマザーボードのセットが100USD引きになる
  • 指定のFreesync対応の液晶モニタが200USD引きになる

という期間限定のオファーです。

同時購入に限って適用になるようなので万人向けではないかもしれませんが、この際にプラットフォームごと刷新しよう、という方には魅力的な内容になっているのではないかと思います。

規約については

AMDリワードプログラム

[AMD.com]

詳細についてはRX Vegaの紹介ページに載っています。

[AMD.com]

日本もこのプログラムの対象国になっており、パソコン工房・ツクモ・PC Oneで取り扱い予定のようです。

 

レースのカーテンを洗濯する

カーテンにホコリがついてくるとだんだん茶色っぽくなってきますし、手触りもキシキシしてきます。乾かすのが簡単な夏のうちに…と思っていたのでレースのカーテンを洗濯しました。

レースのカーテンではありますが化繊製品ですし、量販店で買った安いものなので洗濯機で普通に洗います。

まず、カーテンをレールから外してフックをすべて外したら、折り目に沿って折って畳んでいきます。この状態で洗濯ネットに入れて洗います。

洗って乾かしたら折り目が多少緩くなっているはずなので、当て布をしながらアイロンで折り目をつけます。

フックをつけてレールに取り付ければ完成です。

透明感というと言い過ぎかもしれませんが、見た目に白くなった感じがします。半年に1回くらい洗ってあげると良いようです。

Ryzen機の設定と試験

さっそく細かい設定と試験を行いました。

CPU

定格は3.6Ghzなのですが、HWmonitorで温度を見てみるとアイドル状態で表面44度、内部に至っては34度くらいで非常に低い値でした。なので、3.8GhzくらいまでOCして常用しても問題はなさそうでした。

なのですが、ファンがうるさくなっても困るのでとりあえず定格でチェックをしました。Prime95を動作させて30分間くらい置いておきましたが、表面で50度台後半まで温度が上昇するくらいでした。

温度については何ら問題なさそうです。Windowsの電源プランをAMDが配布している”AMD Ryzenバランス調整”にしているので、使用していないと90%までクロックが落ちます。

メモリ

今回大変だったのはメモリです。単純にRyzen初出時にメディア各社に配られた評価キットに含まれていたから、という理由でCorsairのCMK16GX4M2B3000C15を用意しました。

CPU-Zで見る限りメモリのランクはシングルランク(1)なので、Ryzen5のメモリコントローラの仕様上はDDR4-2666での動作が可能なはずです。

さっそく試してみたのですが、所定のレイテンシでは2666どころか2400でも動作しませんでした。色々調べてかなりたくさんの組み合わせを試しましたが、2666以上はどうやっても不可でした。

そんな中で2400、15-15-15-39であれば動作し、Memtest86も1パスしました。しかしながらレイテンシを緩めてしまったためか2133との性能差があまりない状態になってしまいました。

一応試験までしたのですがリスクにリターンが見合わない感じがするので、SPDそのままの2133、15-15-15-36で運用しています。こちらも当然ながらMemtest86はOKでした。

Ryzenはメモリのランクによって最大クロックに制限がかかるのも分かりにくいのですが、どうもメモリのモジュールメーカーや基盤の設計によってもクロックを上げられる・上げられないが結構変わってくるようです。何だか一昔前によく言われた ”メモリの相性” の再来という感じもします。

これから組んでみようかなという方はRyzen対応を謳っている製品や高クロック動作保証メモリとのセット製品を選ぶなど、メモリの選択は十分注意された方が良いように思います。

全体的な試験

以前の環境だと少々重かったSpace Engeneersで試験をしてみました。このゲームは非常にメモリの消費量が大きいのが特徴です。特に設定をいじらずに起動してみると、メモリの消費量は5.4Gに達していました。ただ、今回の環境は16Gもメモリがあるのでまだまだ平気です。

CPUはゲーム中各スレッドとも低いパーセンテージで動いており、こんなにスレッドを使ってくれるなら1600Xにしといて良かったなと思いました。温度はPrime95ほど高くはならず、表面50度前後、内部40度前後というところでした。これは余裕がある感じです。

まとめ

というわけでなんやかんやで結局定格運用になってしまったのですが、十分に速いので全く不満はありません。メモリについてはやや悔いが残る結果にはなりましたが、ある意味アップグレードパスを残しているとも言えるわけで、お楽しみが1個残ったと考えようと思います。

Vivaldi1.11が登場

ロゴが一新された1.11が登場です。

Vivaldi 1.11 – Focus on accessibility

[Vivaldi blog]

今回は色々追加要素があります。

リーダーモードの強化

Webサイトの情報を本文のテキストのみ表示するリーダーモードが強化されています。フォントのスタイルから行間、カラム幅まで細かく設定できます。また、Vivaldi本体のテーマの配色を継承する設定も追加されています。

「面白いサイトなんだけど表示が見づらい…」「広告やその他UIがうっとうしいので読むのに集中できない…」なんていう時に便利です。

gifアニメの設定

ページに含まれるgifアニメについて 常にアニメ表示/1回だけアニメ表示/アニメ表示しない を選択できます。お好みに応じて選べるようになっています。

スピードダイヤルのサムネイルを改良

最近Vivaldiではスピードダイヤルのアイコン代わりに任意の画像を追加できるようになりましたが、それに伴って「間違って×ボタンでスピードダイヤルを削除してしまった」という報告が寄せられるようになっていたようです。

そのため、設定から ”スピードダイヤルのアイコン上に削除ボタンを表示しない” というオプションが選べるようになりました。これで誤爆に悩んでいた方も一安心ではないでしょうか。

新しい”V”アイコン

Vivaldiの”変わった面”を表現するために、アイコンが現代的な丸みを帯びたものに一新されました。ハート型を模したVマークは引き続きアイコン中央に配置されています。

 

ちょっと変わった機能ですが、リーダーモードはよく使う機能です。デフォルトでの切り替えがアドレスバー右端の小さいアイコンで押しにくいので、私は空いていたF10キーにショートカットキーを設定しています。こうすると「これはリーダーモードで読んだ方がいいな」という時にサクッと切り替えができて気持ちが良いです。