最近遊んでいたSteam版のトロピコ3(Tropico3)というゲームの紹介記事です。トロピコシリーズはいわゆる街作り系のシミュレーションゲームで、プレイヤーは中南米風(?)の島国の大統領となって国家運営にあたります。
国家体制は独裁体制になっているので、一見すると好き放題に運営ができそうなのですが、ゲーム内では様々な要素が絡み合い、全体としては「国民の不満を抑えつつ国家を発展させていくゲーム」という表現が適切だと思います。
3は2013年くらいに発売された旧作で、Steam上では定価2,000円くらいですが、セールの時に買うと数百円で買えます。シリーズはロングセラーになっており2023年時点での最新作は6となっています。
大ざっぱなゲームの流れ
基本になるのはキャンペーンモードで、各マップごとに勝利条件が設定されています。期限内に勝利条件を達成すればマップクリアとなります。
基本的に島内に働く先があると続々と移民がやってくるので、まずは産業関連の施設を建設して移民を呼び込み、それらを労働力として産業を発展させ、製品を輸出して外貨を稼ぎ、それを元手にさらに島内の施設などを充実させていくという正のスパイラルを目指していくことになります。
クリア失敗になるのは以下の条件です。(他にもあるかもしれません)
- 目標を達成できずに期限切れになる
- 選挙で負けて下野する
- クーデターが発生し、鎮圧に失敗して大統領府が破壊される
ユニークな点
プレイヤーが独裁者なので、一般的な街作りや国家運営系ゲームとひと味違う不穏なコマンドが用意されています。例を挙げると以下のようなことが可能です。
- 秘密警察の組織やそれを利用した活動(盗聴など)
- 禁酒法の制定
- 公的選挙の中止
- 特定市民の逮捕
ところがこれらのコマンドには副作用が設定されており、何でも施政者の思った通りにできるかというとそうでもありません。圧倒的な権力がありそうな設定ながら実際には思った通りには行かない、この辺がゲームの面白いポイントとなっています。
全体的に各マップの難易度もそれほど高くなく、ゲーム全体の雰囲気もコメディタッチなので気張らず楽しめる良い作品だと思います。