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10年経ったCrucial RealSSD C300(128GB)

引き続き新しくしたPCを触っていたのですが、今回M.2 SSDが2枚差しになったのでどうしようか迷っていたCrucial RealSSD C300(128GB)を改めて搭載してみました。

買ったのは2010年の4月なので優に10年以上経過したパーツです。今回導入したNVMe SSDと比べるとシーケンシャルリードでは10倍近い差がついてしまいますし、今となっては容量128GBのSSDというのは使いづらいスペックになってしまっています。

しかしながら、ほぼ毎日常用される部品で10年以上故障しなかったというのはなかなか優秀だと思います。せっかくなので引き続きクリティカルではない用途で頑張ってもらおうかと思っています。

導入当時の画像です。当時はマザーボードがSATA(3.0Gb/s)だったので、SATA(6.0Gb/s)対応のためあわせてRAIDカードを買っていたようです。しかもこのRAIDカードはうまく動作せず、後日改めて別のRAIDカードを買ったようです。

ASUSマザーボードのBIOSバージョンを起動せずに確認する方法

今回Ryzen5000シリーズを導入するにあたって、BIOSバージョンがどうなっているかについてはかなり気になるところでした。

USB Flashback BIOSでCPU無しでもBIOSバージョンを上げることはできるのですが、とりあえずダメ元で起動させてみて、POSTが失敗したらBIOSバージョンを上げるというのは少々危険が伴うような気もします。

ところが、ASUS系のマザーボードであればマザーボードに貼られたシールから工場出荷時のBIOSバージョンを読み取ることができるそうです。

メーカー出荷時のBIOSバージョンを確認するには?

[ツクモのサポートブログ]

上記記事中ではマザーボード縁となっているのですが、製品によってシールの場所が違うようです。先代のPRIME X-370PROと今回のROG STRIX X-570-Fはメモリスロット横にシールが貼ってありました。

メモリスロットとCPUの間にシールがありました。

これで工場出荷時のBIOSバージョンを読み取れるので、初回起動前にBIOSをどうするかの判断が立てられます。

今回購入した個体はこの情報からBIOSバージョンが古いことが分かったので、初回起動前にUSB Flashback BIOSでBIOSバージョンを上げることにしました。

今まで気にしたことがありませんでしたが、この情報があるとかなり助かります。覚えておこうと思います。

ASUSマザーボードのUSB BIOS Flashback

ASUSマザーボードの一部製品にはUSB BIOS Flashbackというマザーボード単独でBIOSの更新ができる機能が搭載されています。

BIOS更新失敗などの不測の事態に役立つ機能ですが、新CPUがリリースされた時にも便利な機能です。

新CPUとBIOS更新

通常、チップセットがリリースされた後にリリースされるCPUはマザーボードのBIOS更新で追加サポートされます。

このようなCPUを導入する場合、市場に流通するマザーボードのBIOSが更新済みであれば問題ないですが、そうでない場合は販売店に依頼して更新をしたり、更新のためのCPUが別途必要になることになります。

USB Flashback BIOSを使うと、これらの問題を意識せずにマザーボード単体で更新ができるというわけです。

使い方

使い方は非常に簡単で、

  1. USBフラッシュドライブにBIOSのファイルを入れる
  2. ファイル名を所定の名前にリネームする
  3. マザーボードのEATX電源コネクタをメイン24ピン、CPU用8ピン、CPU用4ピンのいずれも接続し、電源ユニットのスイッチをオンにしておく
  4. マザーボードの指定のUSBスロットにUSBフラッシュドライブを差し込む
  5. スロット横のスイッチを長押しする
  6. 更新確認用LEDがしばらく点滅し、消灯したら作業完了

となります。

操作自体は簡単なのですが、本当に作業が進んでいるか心配になるので、USBフラッシュドライブはアクセスランプ機能がある物が良いと思います。

トラブルシューティング

うまく動かない場合、以下の理由が考えられるそうです。

  • BIOSファイルが指定の名前になっていない
  • USBフラッシュドライブがFAT32以外の形式でフォーマットされている
  • USBフラッシュドライブがUSB Flashback BIOS用以外のポートに差し込まれている

ファイル名の間違いが一番引っかかりそうな感じがしますが、現在ASUSが配布しているBIOSファイルはリネーム用のバッチファイルが同梱されており、バッチファイルでリネームすると失敗しにくいようになっています。

まとめ

この機能のおかげで、今回X370+初代Ryzenの組み合わせからX570+Ryzen5000シリーズへの移行がスムーズに行えました。

ASUS以外のマザーボードでも同様の機能を搭載している物があるそうなのですが、マザーボードを選ぶ時にこの手の機能の有無はかなり重要なのではないかと思います。

PCをリニューアルしました

2017年の8月以来にマザーボードとCPUの更新をしました。

現在の構成はこんな感じになっています。かなりのパーツは流用ですが、入れ替えたパーツについてまとめておきます。

  • CPU:      AMD Ryzen7 5800X
  • メモリ:    DDR4-3200 G.SKILL F4-3200C16D-16GTZN
  • マザーボード: ASUS ROG STRIX X570-F
  • 電源:     Owltech SSR-650RM(650W)
  • ストレージ1:  Western Digital WDS500G3X0C(500GB)
  • ストレージ2:  Western Digital WDS500G1B0B(500GB)
  • VGA:     Sapphire NITRO RX570(8GB)
  • OS:                   Windows10 Home 64bit

CPUについて

CPUは当初5600Xを予定していたのですが、5000シリーズの供給がなかなか安定しないのもあってなかなか見つからず、偶然在庫があるのを発見した5800Xにしてしまいました。

TDPが105WもあるCPUですが、360サイズのラジエータを使った水冷システムで冷却するので熱についてはそれほど問題なさそうです。ウォーターブロックはソケットの物理的形状が変わらないので、旧システムのEK-Supremacy EVO AMDを流用しています。

マザーボードについて

マザーボードは旧システムで使用していたPRIMEシリーズにしようかと思っていたのですが、初回起動前にUEFI更新を行う可能性があったため、CPU無しでUEFI更新が可能だというROG STRIXシリーズのものを選定しました。

M.2 SSD用のヒートシンクがマザーボードに最初からインストールされており、M.2スロット2本分をチップセットクーラーと合わせて冷却できるところが非常に良いと思います。

地味なポイントですが、PS/2端子がないマザーボードです。Nキーロールオーバーが必須要件という方は導入にあたって注意が必要だと思います。

ストレージについて

ストレージはM.2 スロットが2本あるということもあるので、NVMe接続のM.2 SSDを1つ導入しました。容量は迷いましたが、既存のSATA接続のM.2 SSDを流用するつもりでいたので500GBということにしました。これでとうとうPCでSATAコネクタを使わなくなってしまいました。

OSについて

実質システム入れ替えになるのでOSは改めてリテール版のWindows10を購入しました。最近はDSP版とリテール版にそれほど価格差がないので、リテール版を買うケースが多いようです。リテール版だとインストールメディアがUSBフラッシュドライブなので、その点もリテール版が選ばれやすいポイントなのかもしれません。

今後について

できればVGAもそろそろ更新したいところではあるのですが、ちょうど良い乗り換え先がないのと全般的にVGAが品不足なのもあって少々困っています。

Radeon RX570のBIOSを切り替える

私のPCにはちょっと古いVGAであるRadeon RX570が入っています。

このRX570がまれにブラウジング中にフリーズする現象が確認されていたので、解決策を探るべく定期的にドライバをアップデートしつつAMDのフォーラムなどの情報も確認していました。

すると、RX570で同じ現象が発生しているらしいユーザの方が「VGAのBIOSを書き換えたら直った」という書き込みをしているのを発見しました。そのユーザの方は非公式のカスタムBIOSを導入して対処したそうです。

さすがにBIOSを書き換えるのは危険だと思いましたが、改めてカードのスペックや説明書を確認していたら使っているカードにはBIOSが2種類入っていることを思い出しました。

今運用しているVGAはSapphire製で、カードの端子付近にこのような小さいディップスイッチがあります。

初期位置はカード側(カードの表面から見て右側)で、これはSapphireのカスタムBIOSだそうです。これを端子側(カードの表面から見て左側)にすると純正BIOSを使用する設定になるそうです。

パフォーマンス的にはカスタムBIOSの方が当然良いと思いますが、安定性を考えると純正BIOSの方が有利に思えます。改善するかは不明ですが安全にBIOS変更を試せるので、とりあえず純正BIOSに変更してしばらく運用してみようと思います。

VGAの負荷試験

先日、VGAと電源ユニット間のケーブル接続パターンを変更し、PCIe8pinとPCIe6pinをそれぞれ別のケーブルで電源供給するよう改めました。

その後ゲーム中のブラックアウトや画面フリーズは発生していないのですが、念のため実際の使用よりも高負荷な状態で試験をしてみることにしてみました。

今回はFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークをループ実行にして様子を見てみることにしました。このベンチマークはVGAを中心に、システム全体にかなり大きな負荷がかかるのでテスト用途としては便利です。

1時間ほど連続運転してみましたが、途中で描画の乱れやブラックアウトなども発生せず、特に問題はありませんでした。現状、安定感のあるシステム構成と言って良さそうな状況です。

思い返すと、4月頃にDavinci Resolveのエンコードが途中で失敗していたのもVGAに対する電源供給が不安定だったからなのかもしれません。今回の構成変更で色々な細かい不具合が解消してくれることを願います。

X370-PROのBIOSアップデート(v5601)

2019年の9月以来となるBIOSアップデートがありました。さすがに発売からかなり年月の経ったマザーボードなので、前回のアップデートでいよいよ打ち止めの可能性もあると思っていたところでした。少々意外という感想です。

システムパフォーマンス向上の他、全体的な安定性向上、AGESAのアップデートと盛りだくさんの内容です。

前回のv5220が大分安定しているので自分の環境にアップデートを適用するかどうかは少々迷いますが、内容が結構充実していそうなので時間を見つけて適用してみたいところです。

VGAの電源コネクタのつなぎ方

以前から時々PCの画面がフリーズしたり、ゲーム中に一瞬ブラックアウトする問題が発生していました。

この手のトラブルは往々にしてドライバ由来という認識をしていたので、基本的にドライバは常に最新にすることで対応しているつもりでした。

ところがある時にこれらの症状について調べていると、”電源ユニットが低品質だったのが原因だった。電源を交換したら直った”というネットの情報を発見しました。

我が家のPCも今の基本形ができてから5年くらいになるので、もしかすると電源が弱ってきているのかもしれないと思い、改めて電源周りを確認することにしました。電源ユニットの説明書を改めてチェックしていたところ、今まで気がつかなかった重要な記述に気がつきました。

我が家のPCに組み込まれているSSR-650RMはセミプラグイン式の電源で、電力を本体と切り離せないケーブルとプラグイン式で任意に追加できるケーブルで供給することができます。

本体と切り離せないケーブルの中にPCI-Express 8pin+(6+2)pinがあるので、RX570の電力はこのケーブル1本でまかなっていました。

こんな感じでVGA側には8pinと6pinのコネクタがあります。
電源からは8pinと(6+2)pinを1本で供給できるケーブルが出ています。

しかし説明書によれば、PCI-Expressコネクタが2つあるVGAに対してはケーブルも2本使用して電力を供給することを推奨する旨の注意書きがされていました。何となく手癖で1本供給になっていましたが、もしかするとこれにより電力供給が不安定だった可能性があります。

電源の説明書によると右側の接続パターンを推奨するとのことでした。

良くも悪くも自作PCに慣れているので何となく作業をしてしまいましたが、初歩的な間違いをしていた可能性が高そうです。今度PCの刷新をする時は基本的なところからおさらいしたいと思いました。

Realtek HD オーディオマネージャのポップアップを消す

マザーボードにオンボードされているRealtek HDオーディオを使用する際、ヘッドホン接続をするとポップアップ画面が出て少々うっとうしく感じていました。

オーディオマネージャの設定画面からポップアップをしない設定にしていたつもりでしたが、それでもポップアップが出続けるのでマザーボードベンダのドライバダウンロードのページをチェックしてみました。

すると、2019年7月付でドライバがアップデートされており、私が使っているASUS PRIME X370-PROの場合現行版は6.0.1.8666とのことでした。私がインストールしていたバージョンは1つ前の6.0.1.8273でした。

アップデートしてみたところ、そもそものところでUIがモダンUIに変わり、通知もオフにできるようになりました。ふたを開けてみれば要はドライバが最新でなかったというだけでしたが、これで大分快適になりました。