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タイムコードコントロールで普通のレコードを使う

タイムコードコントロールの記事で『オフにしておかないとコントロール信号の音が曲に混ざります』というようなことを書いたINPUT THRUボタンですが、何に使えばいいのでしょう。

答えは、”Deckadanceを経由して普通のアナログレコードを操作する時に使う”のです。

タイムコードコントロールでDJをするといっても、手持ちの音源が全部データというケースばかりではないと思います。
かといってアナログレコードから取り込みをするのも面倒…

その場合はもう普通にアナログレコードをかけてしまうのが面倒でなくてよいです。

やり方としてはINPUT THRUをオンにして普通にアナログレコードをかけるだけ。
入力信号をそのまま外部にバイパスできます。

ただし、いくらか注意点があります。

1.コントロールモードが”PC操作”になっていること。
→絶対モードや相対モードのままだとよろしくないです。

2.Deckadanceでの曲の再生が止まっていること。
→再生がそのままだとアナログレコードの音と混ざってしまいます。

3.フォノイコライザでレコードの音を増幅させること。
→通常、ターンテーブルの出力はDJミキサー内でフォノイコライザにより増幅されますが、タイムコードコントロールのセッティングではミキサーのPHONO入力を使わないのでミキサーに入力されるアナログレコードの音はとても小さいものになってしまいます。

この場合、ターンテーブルとオーディオインターフェイスの間にフォノイコライザをかますか、またはフォノイコライザ内蔵のオーディオインターフェイスを使います。

さて、こうすれば状況に応じてPC内蔵の音源とアナログレコードそのものを自由に使えるDJシステムの完成です。
構成上クラブで使うのは難しいかもしれませんが、家でDJをするならかなり有力な選択肢ではないでしょうか。

タイムコードコントロールで操作をする

Deckadanceにおけるタイムコードコントロールの設定と具体的な操作方法を解説します。

まず、オーディオインターフェイスを介してプレイヤーとパソコンをつなぎます。
その後、Deckadanceのオーディオ設定で信号のインプット・アウトプットを設定します。

図はわかりやすいようにインプットを1デッキにしています。
黄色で囲った部分が注目して頂きたいポイントです。
この図では、プレイヤーから入力した信号がデッキAをコントロールし、Deckadanceを介してミキサーに流れていることがわかります。
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オーディオの設定(1.6の変更点)

1.6になってオーディオ設定画面も様子が変わりました。
設定できる内容は変わっていませんが、補足的な説明を。

以前の記事もあわせてご覧ください。

左側のブロックではオーディオインターフェイス・サンプリングレート・オーディオレイテンシの設定を行います。
今回変わったのはインプットとアウトプットを機材セッティングにあわせて選べるようになった点です。
表示もわかりやすくなっています。

こちらがインプットの設定一覧。

No Inputs  :PC内蔵の音源のみを使用
Mic     :PC内蔵+外部マイク
One Deck   :PC内蔵+プレイヤー1台
Two Decks  :PC内蔵+プレイヤー2台
Two Decks+Mic:PC内蔵+プレイヤー2台+外部マイク

こちらがアウトプットの設定一覧。

Internal Mixing:Deckadanceのミキサーでミキシング。外部出力はマスターとモニターのみ。
External Mixer :外部のミキサーに音声を送る。外部のサンプラーに信号送出も可能。

Deckadanceのオプション設定(setupファンクション)

1.6になって変化したところも押さえていきましょう。
今回はオプション設定。

中央のファンクションからSETUPを選んで設定します。

1.外部コントローラ選択
外部コントローラを接続している場合、この部分で接続している機材を選択するとプリセット設定が適用されます。
汎用MIDIコントローラを使用する場合はGeneral Controllerを選びます。
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パンがないなら?

そういえばDeckadanceにはチャンネルにもマスターにもパン(左右バランス)がないですね。

基本的にwavやらmp3を再生するので必要ないでしょうって判断なのでしょうか。
もっとも、Deckadanceからの出力を外部のDJミキサーなどに流せばその限りではないです。

オーディオインターフェイスを考える

Deckadanceを使う上で、外付けのオーディオインターフェイスを用意しておくと非常に便利です。
いろいろ種類もある中で、どれを選んだらいいかについて考えてみましょう。

まず接続の方式ですが、USB2.0が最近は主流です。IEEE1394で接続するものもありますが、パソコンによってはIEEE1394端子がなかったりするのでUSB接続が良いと思います。

オーディオインターフェイスの仕様についてですが、少なくとも外部出力する2系統の出力が必要になってきます。
それ以上の部分については、Deckadanceで何をするかによって変わってきます。

とりあえずもっともベーシックなステレオ出力で考えると…
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コントロールバイナル(とCD)いろいろ

Deckadanceは今回の1.6でようやく純正のコントロールCDが利用できるようになりましたが、
基本的にはコントロールメディアは他社製のものを使うというのがお約束です。

フォーラムを見てみると、Deckadanceのタイムコードコントロール機能には「タイムコード信号を学習させる」という機能があるため、基本的にはどこのコントロール信号にも対応できるそうです。

ただし、その中でもきっちり動くやつとそうでないのがあるらしく、推奨コントロールメディアのみがDeckadanceサイトで紹介されているということのようです。
この中のものから選べばまあ失敗はないだろうと。
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タイムコードコントロールって?

いよいよタイムコードコントロール機能に踏み込んで行きたいのですが、せっかくなので簡単に概念の解説を。

Deckadanceを始めパソコンでDJができるソフトはいろいろあるのですが、操作感覚が従前のDJとは異なるのが問題でした。
コントロールはMIDIコントローラで行うことになるので、それが人によってはネックだったわけです。

やはりアナログのターンテーブル(またはDJ用CDプレイヤー)と使い慣れたDJミキサーで操作したいというニーズがあったわけですね。

そこで、従前の操作系とDJソフトを組み合わせて利用するためにタイムコードコントロールという技術が登場しました。
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DeckadanceでタイムコードコントロールCDを作る

Deckadance1.6の新機能その2、自前のタイムコードコントロールCD(以下TCCD)を作る機能をチェック。

Deckadanceは何種類かのコントロールバイナル、またはCDをサポートしていますが、Image-Line社純正のものはありません。
いろいろなコントローラやコントロールメディアをなんとなくサポートしてしまっているのがDeckadanceの売りではありますが、
逆に言うとそれらの供給を自社でコントロールしていないというのは若干の不安材料です。(急に生産中止になったりすると困る)

で、今回の1.6ではDeckadanceが自力でTCCDのタネを作れるようになったというお話。
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iTunesとの連携を試す

普段iTunesを使っていないので今一つ恩恵にあやかれない感じのわしですが、
せっかくの新機能ということで早速テスト。

いつものファンクションボタンからITUNESを選ぶと画面下段が切り替わります。


これはiTunesが入っていれば勝手にライブラリ設定を読み込んでくれる様子。

ジャンル、BPM(解析されていれば)、アーティスト、アルバムで絞込みができます。
各トラックは最下段に表示され、そこから黄色で囲った”Drop to Playlist”のエリアにドラッグ&ドロップすればプレイリストにロードされます。

また、iTunesで事前に作成したプレイリストを左側のカラムから読み込むことができます。
いわゆるプレイリストとして使うのもありだと思いますが、曲調やジャンルごとにプレイリストに格納しておき、使いたい時にプレイリストからロードしていけば曲探しがスムーズかもわかりません。
なので、プレイリストを読み込めるというよりは曲のフィルターとして使うと活躍してくれそうな気がします。

iTunesを日頃使わないなぁというわしみたいな人も、レコードバッグを整理する感覚でプレイリストを活用するといい事があるかも知れませんね。